2007.05.21 19:30 |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  近隣の僻地医  | 推薦数 : 5

夕張医療センター

本日北海道新聞に夕張医療センターの記事が出ていました。夕張は当町とは近いため個人的にはかなり注目をしています。

夕張医療センターは、夕張市立総合病院を村上医師が立ち上げた医療法人が指定管理者として経営を請け負った公設民営の有床診療所です。当初から老朽化していて、維持管理費がかかると予想はされていたようですが、新聞によると年間に予想より1000万円以上もコストがアップしてしまうそうです。普通公設民営化した場合、自治体は手切れ金のようなお金(運営費)を一括して支払う場合もあるようです。また赤字になっても補填されることも多いようです。それだけ不採算の厳しい医療をしているわけですから。私も僻地の有床診療所の所長をしていますからわかります。有床診療所というだけで基本的には不採算です。民間でも、よっぽど専門的な医療を行っている有床診療所以外は撤退しています。夕張では老人保健施設が併設される予定で、その分で黒字にして有床診療所の分を補填したいところですが、規模は40床、採算性はちょっと微妙ではないでしょうか。公設民営化しておいて、運営資金も出さない、赤字補填もしないという姿勢の夕張市には疑問を感じます。村上先生が立ち上がらなかったら夕張の医療はどうなっていたのでしょうか? また赤字がかさんで運営が出来なくなったらどうなるのでしょうか。財政再建団体といえども医療を切り捨てるということは許されないと思います。そのあたりは北海道や総務省もよく考えて、それなりの財政支援はすべきだと思います。また病院から診療所に転換した場合は経過措置で5年間は普通交付税が交付されるはずで、以前の病床規模から考えると数千万円は夕張市に入るはずです。そのお金を夕張市は夕張医療センターのために使うべきでしょう。北のCOSMOS先生も「安易な民営化」について警鐘を鳴らしておられますが(http://blog.m3.com/northcosmos/20070521/2)、本当にその通りだと思います。自治体は公設民営化すればそれで責任が終わりとはゼッタイ考えてはいけません。あくまで公設としての責任を全うすべきだと思います。

 (以下北海道新聞より引用)

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夕張医療センター 想定上回る維持費 年間1000万円以上も(05/21 06:49)

 【夕張】今年四月に市立病院から公設民営化された夕張医療センター(村上智彦センター長、十九床)の維持管理費が当初見込みよりも年間千数百万円かさむ見通しであることが分かった。二十日、公明党の渡辺孝男参院議員らと意見交換した村上センター長が明らかにした。

 同センターは光熱費や水道料金、清掃費用などの維持管理費を当初約二千万円と見積もっていたが、暖房は百七十一床の病棟も含めた全館一括方式のため、重油代だけで年間約五千万円かかる。このため十九床の診療所に見合った配管変更の工事を行うなどしても、年間三千数百万円程度の維持管理費が必要となる見込みで、今後の運営の大きな負担となりそうだ。

 また今月、道の協力で耐震診断を実施したところ、築後四十年以上が経過して老朽化が進んでおり、十数年以上の長期間改築をせずに運営することは難しいとされた。改築には数億円の費用が予想されるため、村上センター長は市民の通いやすい清水沢など中心部への移転も検討する考えを明らかにした。

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