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私達は、治療をするときには、論文を検索して、医学的なエビデンスを重視しています。
ある医師は、”その治療のエビデンスは?”などと決まり文句を得意としています。
医学論文の中には、製薬メーカーから資金を貰って、研究をすることがあります。そのようなデータは、もちろん信頼出来ません。
精神医学は、医学的な側面、心理的な側面、環境的な側面など多様な因子が絡んでいます。
私は、エビデンスとは、自分の経験を裏付けるデータでしかないと考えています。
エビデンス重視でなく、患者さんと向き合ってきた経験を医学的なエビデンスでつなげるバランスが大切です。
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最近、地域の講演会、かかりつけ医への講演会などへ演者として行くと、いつも我々精神科医への期待を感じるのです。
私は、うつ病の講演をしていて、いつもお話しすることがあります。
それは、
”うつ病は誰でもある病気です。もちろん、私も罹る可能性があります。自分がうつ病になったら、気が付くかと考えたときに、恐らく気が付かないだろうと思います。それは、脳が機能不調になるのですから、正確な判断などで出来ないからです。だから、健康なときに、うつ病を知って、適切な理解を持つことが大切です。大切な人、大切な自分を守るためにです。”
うつ病は、診断が難しいです。
適切な診断が出来る医師にしか、治療は出来ません。
精神科医への期待が集まっていることに身が引き締まります。
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久しぶりです。
約一年ぶりです。
今まで何をしていたかと言うと、毎日の診療に加えて、講演や地域の会議などへ出ていました。
その積み重ねの毎日でした。
”忙しいと言い訳しない”と言いながら、このブログを更新出来なかったのは、私の責任ですね。
今日、”先生の声が聞きたい”と遠方から電話を頂きました。
”こんな自分でも必要としてくれているんだ”と、なにか目が覚めた感じがして、今この記事を書いています。
みなさん、うつ病について相談があればして下さい。
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車には、エンジン出力が回転数によって変化するために、ギアがあります。エンジンの出力に応じて、直径の異なる歯車を利用して、車を動かす仕組みの一つです。
車をスタートさせるときには、エンジン出力は小さいために、直径の小さなギアを利用して車は発進します。
車がスピードに乗ってきたら、エンジン出力は大きくなるために、大きなギアを使って車は走ります。
車には、5段から7段のギアがあります。その歯車を使い分けて走っています。ドイツなどヨーロッパでは今もマニュアル車が多くを占めているそうですが、日本ではオートマチックがほとんどであり、車のギアの存在に気付かないことが多くなり残念です。
車の運転でギアを速度や状況に応じて適切に選択して運転することは難しいです。しかし、それが上手くなれば、運転することが喜びになります。運転も安全になります。。
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私は、医師という職業に誇りを持っています。
体の仕組みを勉強したいと医学の道に進みましたが、後悔は全くありません。
医師は、人の死に立ち会うこともあり、辛いこともあります。
私は、患者さんに対して、何をしてあげることが出来るのかといつも考えます。
病気を治すのは医師の仕事であり、自分が努力して学んだことによって患者さんが改善して安心してくれると、当然に自分も嬉しくなります。
また、たくさんの患者さん、その御家族に出会えることは、掛け替えのない財産となります。
医師の仕事は、いつも緊張の中にいるようなものですが、
その緊張感を解きほぐして下さるのは、患者さんです。
医師は、患者さんとファミリーのような視線で出会いを大切にすると、やりがいが出てくる職業と言えます。
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皆さんは運命について考えたことがありますか?
自分の未来がどのような運命なのかと考えたことがありますか?
運命とは決まったものだと思いますか?
運命とは、恐らく目の前にたくさんの運命があり、その運命を掴みとることによって、我々の未来はあるのだと思うのです。
私は、患者さんと向き合っていて、いつも運命というものを感じます。
自分のことを見つめて、自分の状況に立ち向かい、時を過ごしていると、患者さんは不思議とすばらしい運命に出会えるのです。
その運命に出会えるためには、忍耐強く待つ姿勢が大切ですが、必ず運命的な出会いがあると実感しています。
そのために大切なことは、運命を掴み取るための体調と体力をつけて、エネルギーを貯めることです。
目の前の運命をがっちりと掴むために、患者さんを支えるのが医師の役目です。
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医師は、患者さんに最適な治療を検討して、提供していきます。
しかし、時には、医師が考えている方向へ治療が進まないこともあります。
そんなときには、医師は、治療方針を見直して、検討を繰り返します。
しかし、それでも治療がうまく進まないことがあります。
こんなとき、私は大いに悩み苦しんでしまいます。
そんなときにいつも考える言葉が、”あきらめない”ことです。
医師が、治療をあきらめたら、一番悩み苦しむのは患者さんです。
今後も、どんな治療が困難な患者さんでも、あきらめないで治療に取り組みます。
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最近、ある不登校患者さんのお母さんが来院しました。ご本人は来院されず、お母さんだけでした。
聞くところによると、ある医療機関に子供さんと一緒に行ったけれど、医師から、なぜ学校へ行かないとか叱責され、薬を出されるだけでした。その不登校の患者さんは、その医師の対応にショックを受けてしまい、病院へは行かないと言い出しました。そこで、困ったお母さんが、私のところへ来ました。
その患者さんは、お母さんの話からすると、いじめによる適応障害であり、体調を整えてから、適応できる道を探して行けばよいと思われる状態でした。
お母さんは、最初の医者の対応に戸惑いながら、私のところへすがる思いで来たのだと思います。その真剣さが印象的でした。
我々の未来には、正しい道はたくさんあって、どれが正解であるのかはわかりません。この患者さんへの治療方針は、やはり”誤った道へ導かないこと”です。
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人格障害を合併したしたうつ病は、しばしば治療が困難になります。情動が不安定であり、寂しさ、不安、衝動性などが強いからです。内因性のうつ病よりもさらに根気強い精神療法が必要です。
ですから、人格障害を伴ううつ病を治療することを嫌う精神科医が多いものです。
最近、著しく改善した人格障害(境界型)を経験しました。その方には、10年近い精神療法を繰り返してきました。一進一退の経過でしたが、最近は見違えるほどに良くなったのです。
その契機は、患者さんへの根気強い精神療法と家族への働きかけでした。特にご両親の協力を最大限に得られるように家族への精神療法を繰り返しました。
その患者さんをみていると”絶対にあきらめない””家族はやっぱりよいものだ”と当たり前のことですが、それらの大切さを再確認しました。
ある休日に、ある患者さんから電話がありました。患者さんからの電話は、大概は体の調子が悪くなったから、どうしたらよいかとの問い合わせの電話が多いのですが、その電話は違いました。
その電話は、”先生、ありがとう”から始まりました。そして、”先生の治療を受けて自分がよくなり、いつも心配してくれた姉も安堵している”、”姉は、私と同じように、先生に感謝している”との電話でした。
私は、医師として、患者さんへの治療に最善を尽くしています。その結果、患者さんが良くなれば、患者さんの家族も安心されて、多くの方々を良い方向へ導けるのだと再確認しました。
患者さんからの感謝の言葉に感謝しました。