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今日の体調はどうですか?
皆さんは、この言葉を自分に投げかけていますか?
よく眠れ、食欲があり、痛みや痒みなどの身体症状がなく、気分はまあまあで、笑顔や感謝の気持ちが持てていますか?
今日の私は、大丈夫そうです。恐らく、間違いないでしょう。
そして、今日一日を医師として誠実に、周りに感謝して過ごします。
明日も、あさっても・・・・同じことの繰り返しです。
今日の記事に、SSRIを服用して暴力や攻撃性が高まった42例の報告がありました。
この答えは簡単です。適切なうつ病の診断が出来ない医師が、安易に抗うつ薬を処方して生じた事例だと思われます。恐らく、うつ病でない症例、躁うつ病の症例などにSSRIを処方したのでしょう。
SSRIは、副作用が少なく、うつ病の治療には欠かせません。しかし、それを安易に、診断や薬の適切な知識がない医師がSSRIを使用することは許せない行為です。
今日、私のところに初診したうつ病の患者さんには、軽度の状態であると判断して、抗うつ薬は処方せず経過を診ることにしました。もし、安易にSSRIを処方したならば、不安・イライラが強まって自殺するかも知れません。
うつ病の治療には、高度な判断能力が必要です。
うつ病治療の中では、”がんばる”という言葉はほとんど使いません。うつ病という体の病気を治すために最大限の力を発揮して、体を休養させることが必要だからです。
しかし、その後、うつ病が良くなって、病状が安定してきたと判断したときには、私は”がんばる”と言う言葉を、慎重ですが使うことがあります。意外と、患者さんに、”がんばる”という言葉を掛けますと、その反応として笑顔を見せてくれるのが印象的です。
恐らく、患者さんは病気と向き合って、長い間に不安の中でいるときに、私から意外に”がんばる”と言う言葉をかけられて、励まされるのかも知れません。
うつ病の治療の中で、がんばらないことも必要ですが、より高いレベルに治るためには、どこかでがんばることも必要だと私は考えます。そのタイミングを適切に判断することが、精神科医には求められてきています。
先日、NHKで放映されたうつ病の番組をみました。かなりの反響があったようです。
私の感想は、薬物の使用、うつ病の診断、認知行動療法などすべて以前から常識だったことを紹介しただけの内容だったと思いました。
うつ病の治療は、正確な診断、適切な薬物治療、休養、精神療法、認知行動療法の組み合わせが大切です。
ただひとつ誤解が生まれそうな内容としては、認知行動療法の紹介です。この療法は、必ず医師による適切な診断と状態評価が必要であり、この治療法のみでうつ病が治るわけではありません。認知行動療法は、医師の診察や薬を使用せずに治す、夢のうつ病治療方法ではありません。それだけは皆さんには伝えておきたいです。