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運動は、気分改善効果があることが知られています。
ある作曲家と作家が、創作に行き詰まったときなどには、”歩いたり、ランニングすれば、頭がリセットされる”と運動の効果について述べていました。
そこで、私も診療で疲れた体をリセットするために、運動をしてみました。
さて、その効果は・・・・確かに”リセット効果”を実感しました。おそらく、体を動かすことによって、脳全体の神経疲労度が下がるのだと思います。熱があるなど明らかに体調が悪いとき以外は、体を動かして”いやな気分”のリセット効果を体験してみて下さい。
ですから、最近は、どんなに忙しくても”心と体のために”運動をしています。
そして、患者さんには、運動することの効果を伝えています。
”希望は最大の薬”です。これは、ある有名な精神科の先生が教えてくれた言葉です。
薬は、うつ病にとって重要な治療の戦略です。しかし、治るという希望がなくては、いくら神経伝達を改善する薬を内服しても治りません。人間はロボットではなく、単純な動物・生き物なのです。治るという希望を持たなければ、人間の体は回復しません。治らないと思えば、それ以上の改善はなく、あとは悪化するのみです。
精神科医は、治るという希望を最大限に引き出すために患者さんと接することが必要です。そのために、常に誠意ある態度が必要であり、”希望”を引き出すために努力したいと思います。
人格障害を合併したしたうつ病は、しばしば治療が困難になります。情動が不安定であり、寂しさ、不安、衝動性などが強いからです。内因性のうつ病よりもさらに根気強い精神療法が必要です。
ですから、人格障害を伴ううつ病を治療することを嫌う精神科医が多いものです。
最近、著しく改善した人格障害(境界型)を経験しました。その方には、10年近い精神療法を繰り返してきました。一進一退の経過でしたが、最近は見違えるほどに良くなったのです。
その契機は、患者さんへの根気強い精神療法と家族への働きかけでした。特にご両親の協力を最大限に得られるように家族への精神療法を繰り返しました。
その患者さんをみていると”絶対にあきらめない””家族はやっぱりよいものだ”と当たり前のことですが、それらの大切さを再確認しました。