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うつ病の薬物治療は目覚しく進歩しています。
以前は、便秘や口渇などの副作用が患者さんを悩ましておりましたが、最近の抗うつ薬は以前の抗うつ薬と効果は同等であり、副作用が少なくなったのが特徴です。最近では、SSRIなどと呼ばれる抗うつ薬を最初に使うことがほとんどです。抗うつ薬は単剤で十分な量を使用することが大切です。睡眠薬や抗不安薬を短期に使用することがあります。
抗うつ薬が効果を発現するためには、2週間から4週間は必要です。薬物の効果を判定しながら、抗うつ薬の量を調整していきます。
抗うつ薬は症状が改善しても3-6ヶ月は継続して内服する必要があります。自分の判断で中断したり、調整することは禁物です。抗うつ薬は、うつ病を治す効果と再発予防効果があります。
しかし、うつ病から学んだ体験を自分のものにしたほどに状態が良くなったと判断すれば、薬物治療はもう必要なくなります。
うつ病は苦しかったけれど、自分の健康について多くのことを学び、もう大丈夫だと判断した患者さんには、”これjからは薬物は減量・中止しましょう”と伝えます。精神科医にとってこの上ないうれしい瞬間です。
最近のうつ病に対する注目度は非常に高くなってきました。外来における患者さんの受診数は多くなり、地域でうつ病の講演を行うと多くの方が集まります。
うつ病は適切な認識を行って、適切に対応すれば治ります。2020年には世界で2番目に多い疾患になると言われていますが、うつ病についての理解があれば恐れることは何もありません。
最近では、さらに新しい薬が開発されてきています。今後は、医師としては多くのうつ病の治療戦略が増えて、ますます治療環境は良くなるでしょう。
ですから、自分の健康を守るために大切なことを自分のために行って下さい。そして、それを忍耐強く継続して下さい。