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うつ病は苦しい辛い状態ですが、適切な治療・対応を行えば必ず改善していきます。
子供の不登校・いじめ、膝関節痛の持病、経済的な不安などを抱えてうつ病になった方がいました。何事も一生懸命に取り組み、どんな辛いこともぶつかっていく人でした。しかし、うつ病のために一時的に生活に著しい支障が出現して、私の治療を受けることになりました。
現在、通院は継続していますが、治療は順調に経過しています。
最近、その方は、ある偶然のきっかけで演劇の世界に飛び込みました。演劇をした経験は全くありませんが、誰かに背中を押されるように演劇を始めるようになりました。演劇を始めてからは、生きがいというものを見つけることが出来て、生き生きとした生活を送ることができるようになりました。
先日、その方が、”○月○日、私の初舞台です。その姿を先生に見せたいので来て下さい”と言われました。
主治医として、いや、一人の人間として、このような力強く生きる人に出会えたことを心から感謝しています。
このときばかりは、”初舞台のために、がんばってね!”と伝えました。初舞台が楽しみです。
うつ病は辛い苦しい病気です。本人しかわからない苦しさがあります。それは、熱があるとか、痛いとかなどの周囲からわかり辛い精神の症状を主とするからです。
うつ病の原因は、脳細胞の神経伝達が不調を来たしていることが原因です。セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達が一時的に支障を来たしているのです。
それは、誰でも起こり得る状態です。
うつ病の患者さんでは、自責的になると言って、”自分が悪いのだ”と自分を責めるようになります。しかし、生物学的な状態の悪化であり、自分が悪いわけでは100%ありません。
ですから、自分が怠けているとか、自分の考え方の問題だとか、自分の性格の問題などでは絶対にありません。
自分を責めることは、治る状態であるうつ病自体を悪化させることにもなりますので、体の不調が原因でなっているという理解が重要です。
気晴らしは人間にとって大切な行動です。平凡な生活をしていても、忙しい暮らしをしていても、どんな生活でもストレスはたまるものです。そこで大切なのが気晴らしをいかに実行するかです。気晴らしの方法は人それぞれだと思いますが、皆さんはどんな気晴らしをしているのでしょうか?
私の場合には、まだ子供が小さいので子供との時間を過ごすことが気晴らしになっています。昨日は、朝に早く起きて、海岸線を夕方までドライブをしました。途中では、きれいな公園を歩いて体を動かしたり、その場所でしか味わえないものを買ったり食べたりしました。体を動かして程よい疲れを感じて、昨日の夜はぐっすりと良く眠れました。
またの休みにはどこへ行こうかと今日の朝はみんなで話し合いました。今日は、朝から家族の会話が弾みました。
週末の気晴らしが自分の心を元気にしてくれることを実感しています。
うつ病の症状では、(1)でも述べましたが、冬季うつ病など限られたうつ状態を除いて、不眠はほぼ必発です。
不眠とは、眠れない症状のことですが、大きく分けて①なかなか寝付けない、②途中で目が何度も覚める、③朝3時~4時に目を覚ましてから眠れない、に分類されます。実際には、これらの症状が組み合わされてみられます。どれも苦しい症状ですが、特に③はうつ状態の改善に悪い影響を与えると言われています。
睡眠は心身を休養させるために最も大切な人間の生理的な行動です。
うつ状態の改善には休養が大切になりますが、うつ状態では睡眠障害がみられるためにますます心身の状態が苦しくなるという悪循環になってしまいます。
うつ病の症状の中で早期発見と早期治療が必要な症状の一つです。