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人間は、可能なら不幸や病気など辛いことから逃れたい避けたいと思うものです。しかし、生きているどこかの時点でなんらかの辛い出来事が起こります。それは、絶対に避けることは出来ないでしょう。
過食、自殺、強迫行為、不眠、不安などさまざまな精神症状を抱えている患者さんのお母さんが認知症になってしまいました。その患者さんは、出来る限りのお母さんの介護を行い、現在はお母さんは落ち着いて過ごしています。その間は、患者さんは私の診察を頻回に受けながら、自分の体調管理とお母さんの心配をしながら必死で過ごしていました。
最近、その患者さんは以前よりはかなり症状が安定してきました。そして、患者さんが”私がこんなに良くなったのは、母が自分の身を投げ出して、私に人生の大切さを教えてくれたからです”と言いました。私は、その患者さんの言葉に感動しました。
自分にも辛い経験がたくさんありました。その辛いことは、人生の中で何かの重要な意味があるから、その意味を見い出すことが大切だと考えていました。その患者さんから、私は人生の意味について再確認させて頂きました。