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経験とエビデンスのバランス

997s / 2010.12.06 08:32 / 推薦数 : 1

私達は、治療をするときには、論文を検索して、医学的なエビデンスを重視しています。

ある医師は、”その治療のエビデンスは?”などと決まり文句を得意としています。

医学論文の中には、製薬メーカーから資金を貰って、研究をすることがあります。そのようなデータは、もちろん信頼出来ません。

精神医学は、医学的な側面、心理的な側面、環境的な側面など多様な因子が絡んでいます。

私は、エビデンスとは、自分の経験を裏付けるデータでしかないと考えています。

エビデンス重視でなく、患者さんと向き合ってきた経験を医学的なエビデンスでつなげるバランスが大切です。

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日本の医療は薬を使いすぎる

997s / 2010.11.20 08:58 / 推薦数 : 1

私は、レセプト審査を現在しています。
いつも思うのですが、日本の医者は薬を使い過ぎです。
特に外来は出来高と言って、行った医療行為や処方した薬によって、上限なく診療報酬が医療機関へ入ります。
医療機関がたくさん栗を処方すれば、調剤薬局は収入が増えます。
製剤メーカも収入が増えます。

つまり、今の出来高の医療制度は、医療機関、薬局、製薬メーカは儲けて、国民にはその負担を押し付けているのです。

英国では、外来は予算制で出来高ではありません。それは、無駄な医療費を削るための政策です。

もう、借金大国の日本で出来高外来は限界です。小手先の医療政策よりも、問題の本質を明確にして、大胆な政策を期待します。

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うつ病と不眠症との関係

997s / 2010.11.08 07:48 / 推薦数 : 1

不眠症は、うつ病の一つの症状です。

一方、不眠症がある場合には、うつ病の発症を2-4倍高めることが知られています。

さらに、うつ病において重度の不眠がある場合には、自殺率が高まることも知られています。

うつ病患者さんの睡眠は、深い睡眠が少なく、レム睡眠が増加します。そのために、悪夢を見ることが多いと言われます。悪夢を見る頻度と自殺率にも正の相関があることが知られています。

最近、内閣府を初めとして、睡眠キャンペーンを展開しています。

不眠症は、自分でも気が付きやすい症状です。”2週間以上継続する不眠症”は、うつ病かも知れません。

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精神科医への期待

997s / 2010.11.07 10:45 / 推薦数 : 0

最近、地域の講演会、かかりつけ医への講演会などへ演者として行くと、いつも我々精神科医への期待を感じるのです。

私は、うつ病の講演をしていて、いつもお話しすることがあります。

それは、
”うつ病は誰でもある病気です。もちろん、私も罹る可能性があります。自分がうつ病になったら、気が付くかと考えたときに、恐らく気が付かないだろうと思います。それは、脳が機能不調になるのですから、正確な判断などで出来ないからです。だから、健康なときに、うつ病を知って、適切な理解を持つことが大切です。大切な人、大切な自分を守るためにです。”

うつ病は、診断が難しいです。
適切な診断が出来る医師にしか、治療は出来ません。
精神科医への期待が集まっていることに身が引き締まります。

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ご無沙汰しています

997s / 2010.10.28 12:50 / 推薦数 : 0

久しぶりです。

約一年ぶりです。

今まで何をしていたかと言うと、毎日の診療に加えて、講演や地域の会議などへ出ていました。

その積み重ねの毎日でした。

”忙しいと言い訳しない”と言いながら、このブログを更新出来なかったのは、私の責任ですね。

 

今日、”先生の声が聞きたい”と遠方から電話を頂きました。

”こんな自分でも必要としてくれているんだ”と、なにか目が覚めた感じがして、今この記事を書いています。

みなさん、うつ病について相談があればして下さい。

 

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うつ病治療の困難さ

997s / 2009.11.26 09:11 / 推薦数 : 0

うつ病は、以前は”心の風邪”と言われて、薬と休養で治ると言われました。

しかし、最近の研究で、再発率は30-50%、回復率は40%、3回再発すると生涯に渡って治療が必要、など治療の困難さがわかってきました。

このようなうつ病治療の困難さは、適切な診断と適切な治療が出来ていないことが原因かも知れません。つまり、精神科医の責任です。

私も含めた精神科医が、もっとうつ病について考えて、この現状を変えていく対策を真剣に考える時期だと私は考えています。

そのために、うつ病の患者さん自身の声が大切です。精神科医がもっと成長するために、患者さんの力を貸して下さい。

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”今”を見つめる大切さ

997s / 2009.11.01 10:10 / 推薦数 : 0

早いものでもう11月になりました。

あと2ヶ月過ごすと今年も終りです。

10月、特に後半はいろいろなことがありました。

うれしかったこと、悲しかったこと、楽しかったことがありました。

でも、気を引き締めて、何とかそれらを乗り越えて、11月になったことは、素直に喜んでよいと考えています。

ある患者さんがよく言いいます。”今度こそ良いことがあると思うと、悪いことばかりです”と。

人は、”昔は良かった”、”将来は良いと思う”と言うことが多くて、今を見つめることが苦手なような気がします。

精神科医になって、最近感じることが、”今を見つめて大切にすること”です。

”今”が、”過去と未来”に繫がっているわけですから、”今”がなければ”過去と未来”に意味を見出すことが出来ないのです。

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抗うつ薬の処方の考え方

997s / 2009.10.16 08:33 / 推薦数 : 0

うつ病と診断したときには、薬物治療として抗うつ薬を処方します。最近では、80%はSSRIと言う抗うつ薬が処方されています。SSRIは、脳のセロトニンという神経伝達物質を細胞間隙で増加させて、抗うつ効果を現します。最初は副作用を出さないように少量から始めて、2-4週間で効果がみられます。

しかし、効果がない時は、精神科医は頭の中でさまざまなことを考えて、次の戦略を立てます。

例えば、心因などうつ病回復に負荷になっていることはないか、生活習慣は問題ないか、考え方が悲観的に傾いていないか、その他ストレス要因はないか、などを聞き出しながら、次の薬物治療を考えるのです。

薬物治療としては、SSRIで効果がないときには、セロトニン以外の神経伝達を改善する薬物を加えることがポイントです。それは、ノルアドレナリンやドーパミンに対して効果がある抗うつ薬です。さらに、リチウムなどの気分安定薬を考慮することもあります。そのためには、抗うつ薬の特徴に関する深い知識が欠かせません。

精神科医は、患者さんの話に耳を傾けながら、ベストな治療方法を探すのです。

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うつ病の悪化が好転の契機になる

997s / 2009.10.13 20:34 / 推薦数 : 0

病気を治療していて、状態が悪化すると、誰でも嬉しいわけではありません。

それは、患者さんだけではなく、主治医も同じです。

しかし、私は悪化したときこそ、医師の腕の見せ所であり、それをさらに良くなるための契機にしています。

実際に悪化を乗り越えて、さらに高いレベルへ改善する患者さんがいます。

うつ病という病気とうまく付き合って、自分の体を見つめて、悪化しても動じずに、それをさらに良い方向へ導く契機にすることが出来ます。

 そのための大切な基本的姿勢は、”自分の体調変化の気付き”です。それを日々行って、悪化のサインをすばやく感じることです。

それだけは、悪化を好転の契機にするために、気を緩めないことが大切です。

 

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うつ病が好転する契機

997s / 2009.10.12 17:55 / 推薦数 : 0

患者さんの回復過程をみていると、好転する契機がどこかに必ず訪れます。

それは、いつ、どこで現れるかわかりませんが、日々自分の体調を見つめて進んでいけば必ず現れます。

しかし、それが好転の契機なのかどうかを気が付かないと、それが目の前を通過することがあります。

精神科医は、その好転の契機を見逃さないことが大きな仕事です。

また、患者さんと相談した上で、外出するとか、運動するとか、旅行するとか、などの具体的な行動をして、好転の契機を探ることもあります。

このような好転の契機は、館患者さんを次の治療ステップへと導いてくれます。

上述したことは、精神科医が行う精神療法という治療の一部になります。しかし、これにはマニュアルはなく、決まった処方箋もありません。精神科医によって、力量が問われる分野の一つです。 

 

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