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これをいうと拒否反応を示す方がいるかもしれないのですが、「質」の高い医療のためには「量」が大事ですよね。
バイパス手術を週に1度しか行わない心臓外科チームよりは、バイパス手術を1日に3件行う心臓外科チームに診てもらいたいと思いませんか?
ある疾患をどれだけ診るかという「量」は「質」を規定するすごく大きな要因です。
量が多ければ多いほど、、
・多くの経験を積むことができる
・多くの臨床データを集めることができて、治療の質改善につなげられる
・豊富な人員を割く事ができる
・潤沢な設備投資を行うことができる
・その疾患の中でも「得意分野」を持つことができる
など様々な理由から治療の「質」を改善することができるのです。
これは過去の臨床研究データからも実証されています。
それを考えると今の日本の中小の総合病院のポジションってどうなんでしょうね。。
というのも200床くらいの中型病院であるにも関わらず、基本的にすべての診療科をカバーするような病院がたくさんありますよね。
そこで提供される医療の「質」は、大型病院もしくは専門特化した病院の「質」と比べるとどうなのでしょうか。
日本では医療の「質」を病院間で比較したようなデータを寡聞にしてみたことがないのですが、おそらくそれらの総合中小病院の「質」は大病院、専門型病院のそれに劣るのではないでしょうか。
ビジネスの世界でも、基本的には選択と集中の世界です。
自分の得意な分野を選択して、それ以外を排除し、得意分野に全身全霊をこめて投資をすることによって、競合優位性を持つのです。
基本的に中小企業でコングロマリット(たくさんの種類のビジネスを展開する企業)はありえません、得意な分野に特化するのです。
医療を見るとビジネスの世界でいう「中小コングロマリット企業」がたくさんあるように見えます。
それらを維持するのは、患者さんに対する医療の質を高めるという意味で、大いに疑問が残ります。
そういった病院で勤務されている先生方には失礼にあたるかもしれませんが、そういった病院は統廃合して、脳血管なら脳血管、リハビリならリハビリ、消化器なら消化器というような専門病院群に再編成していくことが、患者さんのためになるのではないでしょうか。
もちろん、患者さんのアクセスが悪くなるという議論は理解しています。
しかし、日常の医療を享受するアクセスはプライマリケア開業医の役割ではないでしょうか。
今は単にそういう総合病院があるから、患者さんは受診しているだけではないでしょうか。
中小型総合病院を残すメリットはあまり感じません。固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
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