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岩波書店1900円(税とも)
1990年11月
これは、「ひきこもり」(私の目からしたら)青年、代助の話ですが、
著者そのもの話だと思いました。
今年芥川賞を受けた田中慎也さんも典型的なひきこもりですね。
作家はひきこもりが多いようですね。
「ひきこもり」もまんざら捨てたものでもないというべきか、
ひきこもりの人を芥川賞にするほど、審査官の目が不健全になったと思うべきなのでしょうか。
でも、田中慎也さんの、マスコミにこびない態度はりっぱだとおもいました。
それはさておき、他人の奥さんに恋するというのは、「若きウエルテル」のパターンです。回りの社会すべてを敵にしての、いわゆる不倫です。
大助は、この社会を斜めに見ています。
しかし、親のすねかじりです。
文学、哲学、経済界、歌舞伎、服装、流行、絵画などなど、文化に対しての関心は旺盛です。
著者そのものでしょうね。
そして、最後に、親友の奥さんへの恋を、エネルギーとして
仕事探しに出ます。
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