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中村ユキ著:サンマーク出版:1200円+税
「わが家の母はビョーキです」の前半の大まかな筋と感想
著者、中村ユキさんが4歳のときにお母さんが悪口などの幻聴におびえるようになり、発病です。
お父さんはギャンブル依存症で全く非協力的です。
住んでいた夫の実家から、母は姑に実家に帰らされ、裸足でえんえんと歩くなど、奇異な行動をし、地元の精神病院に1ヶ月入院します。
母は退院してすぐ薬を大量に飲み自殺未遂をし再度入院し、3ヶ月後退院します。
退院後、薬をのまずにいると、「ころす、死ね、自殺しろ」などの幻聴が1年続き、母は自分から精神科に通うようになる。
著者が9歳のとき、母はパートの仕事をしはじめ、薬を飲むと頭がボーッとして働けないと、服薬をやめたので、症状が悪化する。包丁をもって、著者を追い回すなどする。パチンコとお酒の依存症にもなる。こんなとき、父親はギャンブルばかし。
著者が16歳、母が40歳のとき、父が大借金をし、母は離婚を決意。しかし、母は薬を飲まず、自殺未遂や奇異な行動を繰り返し、パチンコが再燃し、カードーローンにも手をつける。
著者は高卒後デパートに就職する。しかし、母は「殺してやる、ハハハ、死ね、死ね」などの独語。こんな環境に著者はあきらめムード。
著者が漫画家になると、デパートを辞めてから、母の症状が最悪となり、犬も著者も殺すといって暴れだす。タバコを飲んで、自殺企図も行う。母の担当医と相談すると、なんとは母は、担当医とは楽しく世間話だけして、担当医は症状を知らず、ヒステリー(神経症)の薬を出していた。担当医は驚き、そして、母はすぐ入院となった。
3ヶ月の入院のあと、著者が21才のとき、母も著者も無職となる。そんな時、母の姉が一緒に暮らして、母に仕事を手伝って欲しいとの申し出でがあった。著者は漫画のアシスタントの仕事に精を出す。
しばらくすると、母の病状は悪化し、鉄の棒を振り回し、誰からか狙われ怖いから警察に行きたいというので、警察に連れて行くと、ソファーを投げたりして暴れだし、措置入院(緊急時、2人の指定医の診断で、知事の権限での強制入院)となる。8ヶ月措置入院する。その後は1年7が月保護入院(家族の要請での入院)をする。
15キロ太って退院し、保健所のディケアーに通い始める。
(後半では、著者は介護福祉師のタキさんと結婚し、明るく頼もしい支えを得ます。)
著者の母の31年にも及ぶ闘病生活です。
お母さんと、著者と、やがては著者のご主人を含めての
大変な苦労の生活歴です。私にとってストーリの大半が、
感動的でした。
とりもなおさず、この本はこの30年間の精神医学の
進歩の紹介でもあります。
よく、ここまで、隠さず、リアルに描かれたと、感心しました。
患者さん、家族、医療専門家にも大変役にたつ本だと思います。
はまあるき
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