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伊豫雅臣編著:じほうKK.
2006年:2400円+税
「統合失調症の薬物療法コンセンサス」(株式会社 じほう:2006年)を
私流に箇条書きにまとめました。あくまで大略です。現在の精神科医の標準的治療と言っていいと思います。
しかし、明らかに間違った表現があれば、ご教示ください。
「調査は千葉県内の総合病院精神科12施設、精神科病院12施設
および精神科クリニック12施設に勤務する精神科医55名に依頼し
48名より回答を得た。」と巻頭にあります。
1)初回の精神病エピソードの患者には、中心となる症状が陽性でも、陰性症状でも、陽性症状と陰性症状がともにある場合でも、使うのはリスパダール錠かジプレキサ錠である。(中心となる症状が陰性症状の場合、ジプレキサ錠が第一選択である。)
2)複数回の精神病エピソードの患者にも、中心となる症状が陽性でも、陰性症状でも、陽性症状と陰性症状がともある場合でも、使うのはリスパダール錠かジプレキサ錠である。(中心となる症状が陰性症状の場合、ジプレキサ錠が第一選択である。)
3)急性な沈静が必要な場合は、まずリスパダール内用液を使い、次の選択として抗精神病薬静脈内注射を使う。
4)新規非定型抗精神病薬の内服液(リスパダール内用液)は急性期の注射の代替として、また不穏・不安時の頓服・指示薬として使う。
5)抗精神病薬の用量は、初回の精神病エピソードの患者には、リスパダール錠は急性期で7mg/dayで維持量は4mg/dayである。ジプレキサ錠は急性期で17mg/dayで維持量は12mg/dayである。
6)急性期の最高最終用量はリスパダール錠も、ジプレキサ錠も、セロクエル錠も添付文書の最高量近く(各12mg/day、20mg/day、750mg/day)である。セレネースは24 mg/dayで、ロドピンは330 mg/dayである。
7)急性期の用量調節の際重視するのは、年齢、薬剤相互作用、心疾患、肝機能障害、腎機能障害などである。
8)高齢者(65歳以上)の患者さんには、リスパダール、ジプレキサ、セロクエルを用い、その他の薬剤(定型抗精神病薬など)は用いない。用量はリスパダールは3mg/day、ジプレキサは10mg/dayである。
9)BPSDまたは精神病を伴う認知症障患には、まずリスパダールを使い、つぎの選択としてジプレキサ、セレネースを使う。用量はさらに少なくリスパダールは2mg/day、ジプレキサは6mg/dayである。
10)抗精神科薬への反応の効果判定までの期間は、初回の精神病エピソードの患者で、無反応な場合2~4週間で、部分的な反応の場合は3~7周間である。
11)反応が不十分の場合はリスパダール、ジプレキサ、セレネース、セロクエルとも添付文書の最高量近くまで用量を増やす。
12)別の抗精神科薬に切り替えるときは、クロスタイトレーション(重ねる形で最初の薬を漸次減らし、別の薬を漸次増やす)で行う。
13)反応が部分的な場合は、新規非定型抗精神病薬の内服液を追加するか、別の新規非定型抗精神病薬を追加する。
14)コンプライアンスが良好にもかかわらす再発した場合、現在の薬を増量するか、べつの薬に替える。
15)コンプライアンスの無い患者で再発した場合、薬の剤形を替えるか、デポ注射剤に替えるか、剤形の違いかつ別の薬に替える。
16)安定している患者では、3~6ヶ月待ってから減量する。
17)攻撃性/暴力が併発した場合、リスパダール内容液を使う。
18)不快/うつが併発した場合、ジプレキサ錠を使う。
19)認知問題が併発した場合、ジプレキサ錠を使う。
20)攻撃性/暴力に対する補助的治療として、テグレトールかデパケンを使う。
21)不快/うつに対する補助的治療としてSSRI・SNRIかベンゾジアゼピン系薬(ワイパックス等)を使う。
22)定期的のモニターすべき合併症は、糖尿、心血管系の障がい、肥満、乳汁分泌、高血圧、物質乱用の順である。
23)血中プロラクチン値が高値(男性15ng/mL以上、女性20ng/mL)以上を示している場合、他の薬に替える。
24)ジプレキサやセロクエルを使っている場合でも、それ以外の薬を使っている場合でも、臨床的に有意な肥満(30≦BMI)の場合、まずリスパダールを使い、次の選択としてルーランを使う。
25)ノンコンプライアントな患者には、まず心理社会的介入を行う。次の選択として、デポ製注射剤を使う。
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はまあるき




