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Tougou13 統合失調症の薬物療法コンセンサス

←(クリックすると、画像は拡大します。)

伊豫雅臣編著:じほうKK.

2006年:2400円+税

 

 

 「統合失調症の薬物療法コンセンサス」(株式会社 じほう:2006年)を

 私流に箇条書きにまとめました。あくまで大略です。現在の精神科医の標準的治療と言っていいと思います。

しかし、明らかに間違った表現があれば、ご教示ください。

 

 

「調査は千葉県内の総合病院精神科12施設、精神科病院12施設

および精神科クリニック12施設に勤務する精神科医55名に依頼し

48名より回答を得た。」と巻頭にあります。

 

 

 

 

1)初回の精神病エピソードの患者には、中心となる症状が陽性でも、陰性症状でも、陽性症状と陰性症状がともにある場合でも、使うのはリスパダール錠かジプレキサ錠である。(中心となる症状が陰性症状の場合、ジプレキサ錠が第一選択である。)

 

 

2)複数回の精神病エピソードの患者にも、中心となる症状が陽性でも、陰性症状でも、陽性症状と陰性症状がともある場合でも、使うのはリスパダール錠かジプレキサ錠である。(中心となる症状が陰性症状の場合、ジプレキサ錠が第一選択である。)

 

 

3)急性な沈静が必要な場合は、まずリスパダール内用液を使い、次の選択として抗精神病薬静脈内注射を使う。

 

 

4)新規非定型抗精神病薬の内服液(リスパダール内用液)は急性期の注射の代替として、また不穏・不安時の頓服・指示薬として使う。

 

 

5)抗精神病薬の用量は、初回の精神病エピソードの患者には、リスパダール錠は急性期で7mg/dayで維持量は4mg/dayである。ジプレキサ錠は急性期で17mg/dayで維持量は12mg/dayである。

 

 

6)急性期の最高最終用量はリスパダール錠も、ジプレキサ錠も、セロクエル錠も添付文書の最高量近く(各12mg/day20mg/day750mg/day)である。セレネースは24 mg/dayで、ロドピンは330 mg/dayである。

 

 

7)急性期の用量調節の際重視するのは、年齢、薬剤相互作用、心疾患、肝機能障害、腎機能障害などである。

 

 

8)高齢者(65歳以上)の患者さんには、リスパダール、ジプレキサ、セロクエルを用い、その他の薬剤(定型抗精神病薬など)は用いない。用量はリスパダールは3mg/day、ジプレキサは10mg/dayである。

 

 

9)BPSDまたは精神病を伴う認知症障患には、まずリスパダールを使い、つぎの選択としてジプレキサ、セレネースを使う。用量はさらに少なくリスパダールは2mg/day、ジプレキサは6mg/dayである。

 

 

10)抗精神科薬への反応の効果判定までの期間は、初回の精神病エピソードの患者で、無反応な場合24週間で、部分的な反応の場合は3~7周間である。

 

 

11)反応が不十分の場合はリスパダール、ジプレキサ、セレネース、セロクエルとも添付文書の最高量近くまで用量を増やす。

 

 

 

 

12)別の抗精神科薬に切り替えるときは、クロスタイトレーション(重ねる形で最初の薬を漸次減らし、別の薬を漸次増やす)で行う。

 

 

13)反応が部分的な場合は、新規非定型抗精神病薬の内服液を追加するか、別の新規非定型抗精神病薬を追加する。

 

 

14)コンプライアンスが良好にもかかわらす再発した場合、現在の薬を増量するか、べつの薬に替える。

 

 

15)コンプライアンスの無い患者で再発した場合、薬の剤形を替えるか、デポ注射剤に替えるか、剤形の違いかつ別の薬に替える。

 

 

16)安定している患者では、3~6ヶ月待ってから減量する。

 

 

17)攻撃性/暴力が併発した場合、リスパダール内容液を使う。

 

 

18)不快/うつが併発した場合、ジプレキサ錠を使う。

 

 

19)認知問題が併発した場合、ジプレキサ錠を使う。

 

 

20)攻撃性/暴力に対する補助的治療として、テグレトールかデパケンを使う。

 

 

21)不快/うつに対する補助的治療としてSSRI・SNRIかベンゾジアゼピン系薬(ワイパックス等)を使う。

 

 

22)定期的のモニターすべき合併症は、糖尿、心血管系の障がい、肥満、乳汁分泌、高血圧、物質乱用の順である。

 

 

23)血中プロラクチン値が高値(男性15ng/mL以上、女性20ng/mL)以上を示している場合、他の薬に替える。

 

 

24)ジプレキサやセロクエルを使っている場合でも、それ以外の薬を使っている場合でも、臨床的に有意な肥満(30≦BMI)の場合、まずリスパダールを使い、次の選択としてルーランを使う。

 

 

25)ノンコンプライアントな患者には、まず心理社会的介入を行う。次の選択として、デポ製注射剤を使う。

 

 

 

 

 

 

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Tougou12_7

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閉鎖病棟:帚木 蓬生

新潮文庫:1500円(税込み):1994年

 少しふるいですけど、精神病院の患者の友情あふれる物語です。

主人公昭八は知恵遅れで、難聴です。農業の手伝いをしていましたが、のけものにされてたことが切っ掛けで放火事件を起こします。

 由紀は中学2年生です。両親にも内緒で、妊娠中絶をして不登校です。

 秀丸は統合失調症で、家族を殺して、死刑囚となりますが、死刑が失敗して、放免されます。行くところが無く、病院に雑務係としてやとわれます。

 この3人が織り成す、病院を舞台とした長い人生物語です。

 最後のほうで、復讐をするという展開になるのですが、私はどんな理由があれ、どんなに悪人でも、復讐することには同意できません。死刑も反対です。アムネスティーの会員でもあります。

 患者の心理の描写が見事です。

 一押しの小説です。病棟の様子もよく解ります。

 

 

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開かれている病棟・おりおりの記

 石川信義著

成和書店:1880円(税別):1990年初版

Tougou11 ←(クリックすると、画像は拡大します。)

カバーの宣伝文を以下に写して紹介文とします。

 「幾十万かの読者に感動を与えつづけてきた書『開かれている病棟』。本書は、その著者である石川氏の珠玉の随筆集である。新聞や週刊誌各誌で紹介された全解放病棟三枚橋病院を設立してから今日に至る約20年。患者さんと過ごし、仲間のスタッフを共に治療に専念してきた20年。そのおりおりに感じたこと、講演したこと、など、本書は人間石川氏を丸ごと読者に伝える感動の書である。」

 気楽に読め、大変面白い本なのですが、もう絶版です。

 石川信義さんが全解放病棟三枚橋病院(保護室は6床)を作ったのは1968年です。

 今、この本は中古品が3000円もします。(まえたば、安い中古品が出るかも知れません)

 

 

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梅の花:廿日市

Uminomi1 ←(クリックすると、画像は拡大します。)

海の見える杜美術館の

しだれ梅がみごとでした。

色んな花が沢山ある庭が無料で見れます。

 しゃれたフランス料理店もあります。(予約が必要)

 

Uminomi2

海の見える杜美術館本館です。

黄金に輝く仏像が、高速道路の大野ICから

よく見えます。

 

 

Uminomi3 近くに宮浜温泉があります。

べにまんさくの湯が風呂だけで安いです。

玄関の足湯はただです。

ドライブで疲れたかたはちょっと、どうでしょう。

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2009.03.13 07:35 |  仕事 / 職場  |  趣味  |  その他(医療関連)  |  はま あるき  | 推薦数 : 0

絵画療法:精神科病棟

Kaiga6_2 ←(クリックすると、画像は拡大します。)

閉鎖病棟で、患者さんに貼り絵をしてもらっています。

わたしが、黒田清輝の絵を下書きしています。

貼るのは全て患者さんの作業です。

貼る材料は、タオルや洋服の布を細かく切ったものです。

参加者はみな作業を楽しみにしています。

 

 

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2009.03.04 23:23 |  趣味  |  旅行 / 宿  |  その他(一般)  |  はま あるき  | 推薦数 : 0

縮景園:(広島)の梅林

2009年3月4日 
 縮景園の梅林を見て、嗅いできました。
 もう散りかけの梅が多いのですが、
 遅咲きの梅はまだ5分咲きでした。

Shukkei

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Black9(クリックすると、画像は拡大します。)

佐藤秀峰著講談社

定価:533円+税

 精神科編は9巻から13巻です。少し紹介文を書きました。

2002年から2006年までに1巻から、13巻まで出版されました。
 たかが漫画だから、内容もアバウトで、普通の本に比べれば、特に精神的なものはあまり表現できないだろうと思って読み始めました。

 まったく、予想以外で、内容も実に正確で、絵の力でしょうか、非常に心の機微まで表現されていて、3日で一気に読みました。もちろん、絶対お勧めの本です。

 2度読んだので、簡単に紹介します。詳しくすると読む楽しみを奪いますので・・・
第1巻は第一外科編:研修医斉藤医師の体験記です。肝硬変末期患者の手術を行う愚に疑問を感じます。

第2巻は循環器内科編:心臓のバイパス手術は大学より民間病院のほうが技術が高いので、大学の方針にそむき、難しい手術の担当患者を民間の医師に頼みます。

第3巻はベビーER編1:不妊治療の大変さ。障害児の未熟児の親の心の複雑さに直面します。(ダウン症候群は平均すると出生1000例に1例生じる。)

第4巻はベビーER編2子ども(障害児)の手術は親が同意しないと手術できない。親に同意がしてもらえないと救命的な手術が出来ない。すなわち、見殺しとなる。斉藤医師は親を説得にあたります。

第5巻は癌医療編1:生存率の低い癌(すい臓癌)を手術を行った。その術後、化学療法も行った。その妥当性はあるか悩みます?日本には腫瘍内科医が極端に少ない。欧米で使われている抗がん剤の多くが日本では保健で使えない現実に直面します。

第6巻は癌医療編2:未承認薬ジェムサール(抗すい臓がん薬)を使った。すると、他の医療費も一切自己負担となった。ひと月に何百万円もかかった。金が続かない・・・

第7巻は癌医療編3:末期がん(第4期)に抗がん剤を使っても数ヶ月しか延命できなかった。延命効果を狙い、さらに未承認薬を治験として使った。

第8巻は癌医療編4:癌を告知された患者が精一杯癌と戦い、そして、幼い息子と娘と丁寧な別れの作業をします。末期がん患者を丁寧に看取った担当医2人は、緩和ケアー科の新設を作りたいと教授に申し込みます。

第9巻は精神科編1:担当した患者Kさんは、精神科の状況をマスコミに知らせたいと、指導医に了解を得て潜入した新聞記者。大学を卒業して発病した患者0さんは、担当の斉藤医師と散歩中に近所の人が自分のうわさをしていると思いその人たちを追いかけて怖がらせます。

第10巻は精神科編2:患者0さんはピーターパンが迎えに来ると窓の外をみている若い子Hさんと恋に陥ります。そんな時、付属池田小学校で児童8人の死亡となる殺傷事件が起こります(2001年)。K新聞記者は、犯人の名前を出すこと、精神病であるかのような報道することに反対しますが、新聞社幹部に無視されます。「T犯人は何度も精神病院に入退院していた」と繰り返しマスコミは発表します。

第11巻は精神科編3:K記者は000小学校事件に関し、心神喪失者の問題、措置入院の問題、詐病の問題、など伝えようと努力します。入院中のO君はさびしい境遇で育ったHさんを恋し、救おうとします。
 第12巻は精神科編4:000小学校事件は世間の精神障害者への差別を助長させていきます。そのような時期、退院したO君は母に、世間に追い詰められて行きます。Hさんの病状も悪くなります。O君は自立し、Hさんを自分のアパートに迎えられるようにと頑張ります。Hさんを迎えるピーターパンになろうとして?!

第13巻は精神科編5:K記者の記事が新聞に連載されます。主人公斉藤先生の担当する患者O君は自殺を大学病院屋上から飛び降り、自殺を試みます。いや、Hさんを迎えにピーターパンになったつもりで、空に飛びます。HさんはO君の回復を待ちます。双方の母親も2人の関係を容認するようになります。医師や、Hさんの期待に応えるかのごとく、O君は意識を回復します。

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