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先日「癌治療認定医試験」を受けてきました。
幕張メッセの巨大な会場でした。
約3000人ほど集結して1日目は朝から晩までセミナー。
2日は午前中セミナー。
午後は試験。
講義は6台の巨大モニターに映し出される、癌の生物学から消化器癌、白血病~皮膚癌、小児癌などありとあらゆる癌の知識。
僕の4GBのフラッシュメモリーでは容量オーバーです・・・。
せめて8GBぐらいあれば・・・。
とはいうものの一応お金出してセミナーや受検するので落ちたらもったいないと頑張ってみました。
でも試験、難しかった。
久しぶりにこんなに勉強したかと思えるほど詰め込んで勉強の二日間でした。
しかし、50台の偉いっぽい先生もいれば、僕のようなぺーぺーの外科医が受けていたりなんかでなかなかおもしろい光景ではありましたね。
一応試験に受からないと認定医の資格とれないんですけど、うーん、微妙・・・。
受かっていると良いな。

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暑いですね。いかがおすごしでしょうか。
8/15終戦記念日も過ぎて夏も終わりにさしかかってきました。
久しぶりに手術関連のエントリーをあげてみたいと思います。
直腸癌の手術方法はここ十数年で大きく変化しています。
以前は直腸癌といえば手術をすれば人工肛門の生活を余儀なくされていたのですが、最近は肛門を残す手術が主流となってきています。
肛門を残すか残さないかというのは患者さんの生活にとって大きな違いがあり、患者さんはほぼ100%といっていいほど肛門を残すことを希望されます。
やはり患者さんにとっては人工肛門というものは、抵抗があることは間違いありません。
肛門から普通に便をすることが患者さんのその後の人生の質(QOL)にとって非常に重要です。
(人工肛門は腸管を腹壁に固定して、そこから便が出るようにするものであり、元々の肛門は閉じてしまうか、全く使わなくなってしまいます。
そして腹壁に固定したパウチという袋に便を貯めて、適宜捨てるということをします。)
大腸肛門外科のここ20年はいかに肛門を残して根治的な手術ができるかを追求しているといっても過言ではないでしょう。
肛門を残すか残さないかは「癌の種類、肛門からの距離、癌の深達度」などが重要です。
特に肛門からの腫瘍までの距離が非常に重要です。
また無理をして、肛門を残しても、癌が再発したり、便を失禁してしまっては患者さんのQOLは非常に悪くなってしまいます。
そのあたりの見極めがとても重要になってくるのです。
まあ、この話をするととっても長くなってしますのでやめておきます。
骨盤の中はとても狭いうえに奥深く、手が入りにくく手術がしにくい場所です。
直腸癌の手術を行うときには癌のさらに奥で直腸を切離してS状結腸と吻合しなければいけないのでどうしても手で縫うのは限界が出てきます。
それを自動吻合器でガッシャンとやってしまえば一発で吻合ができてしまうというわけです。
そのため以前では人工肛門になってしまった直腸の癌の手術でも今では普通に吻合することができるようになっています。
直腸の手術の手順としては下の図に書いたとおり、
①S状結腸を切離してアンビルヘッドを固定しておく。
②直腸を自動縫合器で切離して病変を含む直腸を摘出する。
③肛門から自動吻合器を挿入してS状結腸に固定したアンビルヘッドと結合する。
④自動吻合器をファイアーして吻合を完了する。
というようなことをします。

手で縫うのと較べると格段に楽で、さらに安心感があります。
針を通したり、操作するのが骨盤の中はとても難しく正確に直腸やS状結腸の壁を縫ったり、漏れの無いように縫うためにはとても高度な技術が必要で、その手術の正否を分けるところであります。
それを自動吻合器は一度ですませてしまうことができます。
しかしそれでも直腸の手術の時に緊張するところの一つがこの吻合の時なのです。
この吻合の出来不出来によって、患者さんのそのあとの、人生における排便のクオリティがかかっているので、自動吻合器を使った吻合でも気を抜けないというのは確かです。
しかしこの作業をしていると慣れっこになっているのですが、はたから見るとおそらくものすごく「えげつない」作業なんだろうなと思います。
患者さんはもちろん麻酔がかかっているのでそんなことはわからないのですが、「なかなか、すごいことをやっているな」といつも思っています。
しかし、この吻合法があるおかげで、人工肛門を免れることができる患者さんが多数いるということは間違いありません。
この「えげつない吻合」を「いともたやすく行うことができる」自動吻合器はすごいですね。
ちなみに「自動吻合器」の原型を開発したのは京都府立大学の峯勝(みね・まさる)先生(1904~1990)だそうです。
日本人外科医の情熱が手術の可能性を大きく替えていったということを知ると、まだまだおいらも頑張らなくてはと思います。

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「Mr.Brain」というドラマをやっていますね。
昨日は救急外来に呼ばれてしまったので途中までしか見られなかったのですが、先週は第一話を妻と一緒に見ていました。
ドラマのストーリー自体はそれなりに楽しませてもらいました。
ただ、ものすごい違和感を感じたドラマでした。
その違和感の正体は、
言い換えてみれば局がそれだけ力を入れて作っているということなのでしょうけれども。
しかし、最近のテレビ番組を見ているとカネを使うところとケチるところをなんだか間違っているような気がします。
ギャラの安そうな若手芸人を使い倒している割には、ものすごい高額な賞品を提供してみたり、一台車を簡単に爆破してみたり・・・。
いきなりものすごいギャラの高いであろう司会者を毎日登用してみたりなどなど・・・。
「科警研」とよばれる、警察庁の研究所がドラマの中に出てくるのですが、そこの中に白衣を着た研究者があふれかえっていました。
「事件発生」のエマージェンシーコールに対していろいろな研究室からぞろぞろと研究者が出てきて一斉に事件に対して研究の成果を出すべく動き始める・・・。
研究所の中の設備がとても豪華であること、最新のコンピューターに最新の器機、最新の研究に最新の設計の建物。
そこにはこのドラマを作った人の「カネ」に対する考え方が投影されていました。
以下に制作者の「カネ」についての考え方を考察してみました。
・・・少なくとも100人ほどは「事件発生」のエマージェンシーコールには研究者が集まっていたようです。それらの人たちは常にあそこの場所に待機しており、「事件発生」に備えているのでしょうか。
待機している時間帯、研究している時間帯についても給料は発生しているわけであり、あの人数を365日24時間支えるということであればものすごい人数になるであろうこと。
さらにあの研究を支えるためには日本でも有数な頭脳が必要であり、その頭脳を雇用し続けるためにはそれなりの報酬が必要であること。
それは待機している全ての研究者に対して。
・・・一つ一つの部屋がガラスで仕切られている作りの研究所であり、コンピューターグラフィックスをふんだんに用いた最新鋭の器械で様々な分析をする・・・。
これは虚構の世界のものですが、 実際の「科捜研」ってどうなんでしょうか。
おそらく10年以上前の遠心分離器だとか、古いクロマトグラフィーなど使っているのではないでしょうか。
(セットにかけるお金があったらその辺の取材に対してもっとお金をかけてリアルにしてくれたら良かったのに・・・)
なのにドラマでは施設にもお金をかけているし、器機にもお金をかけている、研究にも莫大なお金がかかっている。
実際の大学の研究室でもこれだけの設備があるところなんてないでしょう。
・・・警察の捜査はお金には換えられないけれど、利益は出ません。
上記で書いた人員の担保、施設の維持、研究については莫大な予算(おそらく何百億といたった)が必要だと思われます。
安全を担保するためには、税金(私たちのお金)をいくら使っても許容されるべきだという考え。
その他にもいろいろなつっこみどころがあったのですが、このぐらいにしておきます。
「視聴率」は数字です。
会社の利益ではありません。
視聴率が良いと広告主はついていっぱいお金を出してくれるかもしれませんが、それが直接会社の利益と直結しているわけではないはずです。
みなさん、どのように思ったでしょうか?
脳科学という興味深い分野を扱っており、内容も(娯楽として)それなりに楽しめただけに、僕はなんだか残念な気分になりました。
それと、「待機時間にたいする給料」という概念がないということについて、今の「当直問題」がつながっているような気がしました。
もちろん治安の維持や捜査手法の確立に対してしっかり予算を確保していただき、警察の方々が十分な捜査をしやすい環境を作るということについては異論はありません。
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まあ出産といいますか全体的なことなんですが。
子供って本当に似るんでんすね。
どの辺がどっちに似ているってよくいいますが、
まあどっちにもどの辺も似ているんです。
それで思ったことなんですが、
テーマは人間の本能について。
赤ちゃんの顔は両親どちらにも似ています。
その点でいえば美男美女なカップルから産まれた子供はそれに似て美男美女に育つ可能性が高く、
ちょっとイタイカップルから産まれた子供はそれに似てイタイ顔に育つ可能性が高いと思われます(もちろん確率的にですが)。
ヒトという生物を考えたときに、少しでも自分の遺伝子を残すために生殖能力の高いパートナーを見つけるということと同様に、自分の遺伝子を受け継いだ子孫が少しでもパートナーを見つけやすいようにする必要があるのではないのでしょうか。
そのためには容姿の良いパートナーとの子孫であれば、容姿が良くなる可能性が高くなるわけで、それだけパートナーが見つけやすくなり、自分の遺伝子が繁栄していく可能性が高くなることになります。
いうなれば鳥が羽のきれいな雄を選んで交配するのには、自分の子孫の羽をきれいにしてやれば、それだけ自分の子孫が繁栄していくことにつながっているということです。
「俺、彼女選ぶときの基準はやっぱ顔とルックスだなー」というヒトは有る意味、自分の遺伝子を残すために本能に忠実な人なんだと思います。
とはいってもヒトは本能を司る脳の周りに大脳というヒトをヒトたらしめている構造を持っているので、パートナーを選ぶ基準は多様なのでしょう。
だからいろいろな要素、容姿、ルックスだけではなく、性格、フィーリング、運命、うっかり、神のお告げなどなどにより、ヒトはパートナーを作り、繁栄することができているのだと思います。
根っこのところではそうなのでルックス重視のヒトっていうのもありなのではないでしょうか。
と、なんとなーく、思ったのでした。
ところで、うちも普通のカップルであり、決して美男美女のカップルではないので、赤ちゃんは普通の赤ちゃんのはずなのですが、どういう訳かこの世のものとは思えないほどのかわいい赤ちゃんが生まれてしまいました。
そうなると上の仮説は成り立たないことになってしまう。
おかしいなぁ。
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今日も当直中。
あと10分ちょいで終了。
平和な当直だったから、
今度の臨床外科学会のスライドが
だいぶ完成しました。
いつ発表って?
今度の金曜日!!
げげっ!!
ブログ書いている場合じゃない。
昔はスライドだったから、
結構前に仕上げていないとやばかったらしいけど、
最近はPowerPointだから
直前に仕上がれば大丈夫。
ポスター発表だからといって
甘く作っていると
変なところ突っ込まれるんだろうなー。
僕が学生になりたてのころなんて
パソコンも持っていなかったし、
1年生のころはレポートも
手書きだったことを思い出すと、
この10年20年のあいだの
コンピューターの進歩ってすごいですね。
携帯、パソコン、カーナビ ・・・etc.
昔は無くて当然だったものが
今はあって当然になっています。
今から100年前は
車が馬車だったわけだし、
200年前は・・・と考えると
華岡青洲が1804年に世界で初めての
全身麻酔手術で乳癌の手術をおこないました。
その後40年後ぐらいからヨーロッパでも
全身麻酔を使った外科手術が始まったわけです。
今僕らがやっている外科の手術は
発展の歴史の過程でしかないということがわかります。
先人たちの幾多の失敗と成功を
土台として今の外科があることを忘れてはいけません。
そして、外科医達は
患者さんのためと外科の発展のため
挑戦することをあきらめてはいけないと思います。
(もちろん昔のように患者さんを実験台にするような
手術は許されるものではありません。)
今度の学会で報告する内容は
外科の歴史からみると小さいものなのですが
それでも外科の発展に
役に立つ報告になるといいと思っています。

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