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< 弱毒性でよかった? | メイン | 医療にも市民の視点を!! >
明日、自分の出世をかけた大事なプレゼンがある人で前日の夜に39℃の発熱があったらどうしますか。
「やばい、やばい」
家にあるバファリンを飲んでとりあえず熱を下げようとするのではないでしょうか。
翌日起きたら、ものすごい倦怠感と関節痛でも、もう一錠バファリンを飲んで、コンビニでリゲインをぐびっと飲んで会社に向かうでしょう。
咳と鼻水はとりあえず薬局でマスクを買ってごまかすとしましょうか。
会社について上司から「おい、お前、顔色悪いぞ大丈夫か?」と言われたら「いやー、昨日資料を徹夜で見直していて・・・」なんていいわけをします。
密閉された会議室で1週間前のアメリカ研修の報告を会社の偉い人たちにします。
今日の午前中に、咳と鼻水をこらえて頑張ってまとめた資料にはたっぷりのインフルエンザウイルスが付着しています。
インフルエンザウイルスが付着した資料を手にした部長は目をごしごし、鼻をほじほじ。
インフルエンザウイルスが付着した資料をみんなに配った秘書さんは、退室した後みんなにコーヒーを入れて配ります。
なんとかプレゼン終了。
課長はお疲れ様といって、握手して彼のプレゼンをほめてくれました。
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インフルエンザは「飛沫感染」です。
多くの人が咳をした飛沫がふわふわーって口の中に入っていって気道に感染すると思っておられるかもしれませんが、それは基本的には間違いです。
(追記:飛沫感染はウィルスが含まれた唾液や鼻汁が飛んで、吸入することによるもので、インフルエンザの感染症は飛沫を吸入することによる「飛沫感染」と、環境表面に付いたウィルスに接触して粘膜などから感染する「接触感染」です。なお、ウィルスが含まれた飛沫は水分がメインで重いので、2mぐらいで落下してしまうといいます。そのため、機内の検疫でも感染者と周囲の人を隔離すればいいというわけです。お詫びして訂正します(5/12)。)
咳やくしゃみ、鼻水といった、ものの中にウイルスが含まれており、その飛沫が環境表面(例えばドアノブ、紙、コーヒーカップなんか)に付着しています。
その環境表面に付着している病原体は、それを触った手や指に移動します。
その手で鼻をほじほじしたり、指をぺろぺろしたり、目をごしごししたりするとその粘膜に病原体が移動して、そこから体内に侵入していくのです。
なのでマスクをしていても、マスクのしたから鼻くそほじったり、目をごしごししたり、手洗いをしないでコーヒーを飲んだりすると感染してしまいます。
インフルエンザの感染の仕組みを知らなければマスクをしていても意味がないと思います。
いたずらにインフルエンザでパニックになる必要は今のところないのですが、予防が重要であるということは異論がないでしょう。
政府やマスコミも不安を煽って、医療体制の批判ばかりをするのではなく、正確で正しい情報を提供し、国民の予防に対する意識を啓蒙していただきたいと思います。
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なんだか最近インフル関連のエントリーばっかり。
外科についてのエントリーはないのかーっとのおしかりが来そう。
あと2,3個ぐらい書きたいことがあるので我慢してくだせい。
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コメント
コメント一覧
医療者の方も気をつけてくださいませ。
そこまでいかなくても、毎日超満員電車で通勤していると、結構リスキーです(笑)
最近は、会社に着いたら手洗いしてます。
>鼻をほじほじしたり
私が見る限り、おじさんに多い行動...。
弱毒性が強毒性に変異する可能性も脅威ですが、更に抗インフルエンザ薬の耐性が広がるのも怖い話です。
更に怖いのは「世間のパニック」です。色色な面で。
全ての人がなかなか正しい知識を得て実行するのは難しいと思いますが、ひとまず「現実から目をそらさずにウイルスに立ち向かう心構え」はみんな持って欲しいと願います。
しかし、、、
ウイルスや細菌などの感染症と人類との戦い(?)を見聞きするたびに「食物連鎖」を考えてしまう私は不謹慎なのでしょうか、、、、?
時々、この仕事をしていていいのか?と自分自身に不安を感じてしまいます。
、、、余計な意見でした。
>政府やマスコミも不安を煽って、医療体制の批判
>ばかりをするのではなく、正確で正しい情報を
>提供し、国民の予防に対する意識を啓蒙して
>いただきたいと思います。
もう本当におっしゃるとおりです!
それにしてもそんなに鼻ほじほじしたら鼻血が出そうですねw
やっぱり僕たちも次の日手術があったりすると、解熱剤を飲んで、無理しちゃったりしています。
満員電車はいやですね。隣の人がマスクしてごほごほやっているとそれだけでこちらも調子が悪くなっちゃいますね。
>ひなまま様
強毒性の変異の可能性やタミフル耐性は怖いですね。やはり冷静な情報分析と予防法の実践に勝るものは無いと思います。
これからも感染症と人類のいたちごっこは続いていくのでしょうね。人間は現代において、何でもわかっていて、何かにつけて解決策があると、思いがちですが、世の中のことでわかっていることはごく一部で、解決策が無いこともあるということを知らなければいけないと思います。
>SIRO(ancomochi)様
ありがとうございます。検疫の話題なんかを見ていると検疫などでわかるのはごく一部で、水際作戦も穴だらけなんだろうなと思っています。僕らが一般外来で季節性インフルエンザを見ていると、熱も軽く症状がほとんど無いのにインフルエンザ陽性になる人や、1日前にインフルエンザ陰性と診断されたけど、調子悪いので検査してインフル陽性となるひとなんてしょっちゅうです。
この主人公のように大事な仕事が控えている人は、検疫の問診票には本当は咳があるのに咳なしと書いてしまうでしょうし、検疫で止められるのが面倒だから機内で解熱剤を飲む人がいることは容易に想像できると思います。
国内発生はまだ確認されてはいないのですが、やはり基本の、手洗い、マスクなどの予防をしっかりしていくことが重要だと思います。そして、情報を冷静に発信して、国民の意識の啓蒙に努めてもらいたいと思います。
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