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「Mr.Brain」というドラマをやっていますね。
昨日は救急外来に呼ばれてしまったので途中までしか見られなかったのですが、先週は第一話を妻と一緒に見ていました。
ドラマのストーリー自体はそれなりに楽しませてもらいました。
ただ、ものすごい違和感を感じたドラマでした。
その違和感の正体は、
言い換えてみれば局がそれだけ力を入れて作っているということなのでしょうけれども。
しかし、最近のテレビ番組を見ているとカネを使うところとケチるところをなんだか間違っているような気がします。
ギャラの安そうな若手芸人を使い倒している割には、ものすごい高額な賞品を提供してみたり、一台車を簡単に爆破してみたり・・・。
いきなりものすごいギャラの高いであろう司会者を毎日登用してみたりなどなど・・・。
「科警研」とよばれる、警察庁の研究所がドラマの中に出てくるのですが、そこの中に白衣を着た研究者があふれかえっていました。
「事件発生」のエマージェンシーコールに対していろいろな研究室からぞろぞろと研究者が出てきて一斉に事件に対して研究の成果を出すべく動き始める・・・。
研究所の中の設備がとても豪華であること、最新のコンピューターに最新の器機、最新の研究に最新の設計の建物。
そこにはこのドラマを作った人の「カネ」に対する考え方が投影されていました。
以下に制作者の「カネ」についての考え方を考察してみました。
・・・少なくとも100人ほどは「事件発生」のエマージェンシーコールには研究者が集まっていたようです。それらの人たちは常にあそこの場所に待機しており、「事件発生」に備えているのでしょうか。
待機している時間帯、研究している時間帯についても給料は発生しているわけであり、あの人数を365日24時間支えるということであればものすごい人数になるであろうこと。
さらにあの研究を支えるためには日本でも有数な頭脳が必要であり、その頭脳を雇用し続けるためにはそれなりの報酬が必要であること。
それは待機している全ての研究者に対して。
・・・一つ一つの部屋がガラスで仕切られている作りの研究所であり、コンピューターグラフィックスをふんだんに用いた最新鋭の器械で様々な分析をする・・・。
これは虚構の世界のものですが、 実際の「科捜研」ってどうなんでしょうか。
おそらく10年以上前の遠心分離器だとか、古いクロマトグラフィーなど使っているのではないでしょうか。
(セットにかけるお金があったらその辺の取材に対してもっとお金をかけてリアルにしてくれたら良かったのに・・・)
なのにドラマでは施設にもお金をかけているし、器機にもお金をかけている、研究にも莫大なお金がかかっている。
実際の大学の研究室でもこれだけの設備があるところなんてないでしょう。
・・・警察の捜査はお金には換えられないけれど、利益は出ません。
上記で書いた人員の担保、施設の維持、研究については莫大な予算(おそらく何百億といたった)が必要だと思われます。
安全を担保するためには、税金(私たちのお金)をいくら使っても許容されるべきだという考え。
その他にもいろいろなつっこみどころがあったのですが、このぐらいにしておきます。
「視聴率」は数字です。
会社の利益ではありません。
視聴率が良いと広告主はついていっぱいお金を出してくれるかもしれませんが、それが直接会社の利益と直結しているわけではないはずです。
みなさん、どのように思ったでしょうか?
脳科学という興味深い分野を扱っており、内容も(娯楽として)それなりに楽しめただけに、僕はなんだか残念な気分になりました。
それと、「待機時間にたいする給料」という概念がないということについて、今の「当直問題」がつながっているような気がしました。
もちろん治安の維持や捜査手法の確立に対してしっかり予算を確保していただき、警察の方々が十分な捜査をしやすい環境を作るということについては異論はありません。
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そろそろものが腐りやすくなる季節になってきました。
季節の変わり目とか、気圧の関係とかが言われていますが
参考となる文献は調べていません。
あしからず。
誰か知っていたら教えてください。
でも、続くときは続いて、全然無いときは全然無い。
そんな印象を外科医は感じているようです。
先週も4件手術してました。
手術について説明をするとき
「虫垂炎」っていってもみなさん「?」という顔をするのに
「盲腸」っていうと「へぇー」って納得されます。
虫垂炎って昔からあったんだろうけど、なんだかよくわからないうちに治っていたり、よくわからないうちに敗血症になって死んでいたりしたんでしょうね。
手術がされるようになったのは19世紀末ぐらいからで、それまでは内科的に治療を行うものだったそうです。
抗生物質や点滴も無い時代の内科的治療の成績はやはり悪かったでしょう。
その時代は診断が遅れて虫垂から炎症が盲腸まで波及してから見つかることが多かったため「盲腸炎」なんて呼ばれていました。
今は盲腸まで炎症が波及して見つかるのはだいぶ少なくなっているのでほとんどの場合は「急性虫垂炎」といった病名になるわけです。

そんな病歴を言っていただけると外科医も虫垂炎を強く疑って検査をしていけるのですが、なかなか子供(症状を的確に言ってくれない)や、お年寄り(症状が現れにくい人がいる)などは難しいです。
というわけで、この季節、みぞおちから右下腹部に移ってくるような痛みには要注意です。
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話は変わるのですが、北方謙三先生の「水滸伝」(集英社文庫)に虫垂炎の記述があっておもしろかったです。
創作の小説なので、とても北宋時代に虫垂炎の手術ができたとは思えないのですが、なかなか描写が正確で感心しました。
北方謙三著 「水滸伝」(集英社文庫)1巻 曙光の章
元禁軍師範の林沖※と医者の安道全、元盗賊の白勝が牢獄から脱獄を図るのだが、白勝は虫垂炎(本文中には虫垂炎とは書かれてははいないが明らかに虫垂炎)にかかっており、脱出した後、雪の中で安道全が手術をするシーン。
(※林沖「リンチュウ」の「チュウ」は”さんずい”ではなくて”にすい”)
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いきなり、白勝の腹に刃物が入れられた。腰骨と臍の間ぐらいのところだ。白勝が咬んでいる枝が、ばりばりと音を立てているのが聞こえた。思ったほど、血は出てこない。安道全の手が、めまぐるしく動く。白勝の全身から力が抜けた。それでも、林沖は白勝の躰を押さえ続けていた。
「これだ」
安道全が呟く。白い、卵のようなものだった。また、手がめまぐるしく動いた。いつの間にかその卵が切り取られ、針が動き、傷口が塞がった。
「これは、ほんとうは小指の先より小さい腸の端だ。破れなかったのが、不思議なほどだな。林沖、あとは白勝の運次第なのだが、傷には布を当てていたい。なにかないか?」
いつもの、安道全の言い方だった。布など、あるわけがない。仕方なく、林沖は着ているものを一枚脱いだ。
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というシーンなのですが、明らかに虫垂炎の手術を意識して書かれています。虫垂炎の手術ができるようになったのは19世紀末なのですが、10世紀前半にこんなことができていたかもと想像してみるとおもしろいですよね。
このシーンの他にも登場人物の病気や怪我のシーンなどで医師から見ると「ははーん、これはあの疾患を意識して書かれているんだな」というのがあります。
たとえば、めし屋の朱貴の妻の病気は明らかに白血病、林沖が怪我をしてまた安道全が手術をするシーンは外傷性血気胸などなど。
19巻あってなかなか読むのには骨が折れますが、一旦読み出すとぐいぐい引き込まれてしまいました。
今その続編の「楊令伝」が連載中ですが、忙しくて少ししか読めていません。
ゆっくり読める時間がほしーなー。

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東京でも神奈川でも滋賀県でも新型インフルエンザが見つかったそうです。
もう、驚くことではありません。
国内で発見された時点で、医療者達は「もう、国内で蔓延しているんだろーなー」って思っていました。
いや、ゴールデンウィークに検疫をしているのを見ていて「国内に入り込むんだろうなー」って思っていたかもしれません。
今回は幸いにも強毒性のインフルエンザではないとのことで軽症者も多く、適切な治療をすれば治るようです。
ただし、妊婦さんや、乳幼児、合併症をもった人なんかに感染すると言うまでもなく危険であることはまちがいありません。
また、軽症とはいえ、蔓延して発症した人が多数になってしまうと社会の機能が麻痺してしまい、その中で必ず重症化してしまう人が出てしまいます。
そのため、一人一人が感染しないように予防をすると言うことが重要になってくることは言うまでもありません。
自己免疫性疾患という病気があります。
いろいろあるのですが、自分の体を守るための免疫細胞などが過剰に体に働きかけてしまい、正常な体の働きまで妨害してしまう病気です。
今の状況はまるで自己免疫性疾患にかかってしまったかのようです。
過敏に反応しすぎてしまい、社会のインフラまでが過度に抑制されている状態だと思います。
今日ニュースを見ていると東京都の会見で記者の方々が、会見担当の人をまるでつるし上げるかのように強い口調で詰問していたのが気になりました。
「家族の人は何人なんですかっ」
「空港からはどうやって帰ってきたのですかっ」
それを知って、彼らの次の行動は何ですか?
家族の人(濃厚接触者)やリムジンバスの運転手や同乗者(濃厚接触者)にインタビューをするのではないでしょうか?そしてその人達に突きつけたマイクはどうするのですか?
ちゃんとアルコールで消毒してくれるのですか。
感染者が出た高校の職員をもみくちゃにして、あなたたちは感染しないといえるのですか。
感染者が出たところに群がっていく人たちがsuper spreader(超拡散者)になっていくきがしてなりません。
もう、どこで新型インフルエンザが発見されても驚きません。
それより、目の前の地域の患者さんや、入院している患者さん達、それと自分の体と自分の家族を守るために、感染予防と感染者の治療をしていきたいと思っている人たちの方が多いようです。
対策も状況に応じてどんどん変えていかなければ行けないと思います。
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最近インフルエンザの話題に事欠かないのですが、ちょっと話題をかえます。
裁判員制度がスタートまであと10日切ったわけですが、未だに裁判員制度について、なんだか「ほんとにやるのー?」って思っているのは僕だけでしょうか?
始まったら始まったで、みんな納得して施行されていくのでしょうか?
裁判員制度によって、裁判が国民にとって身近になって、裁判を国民の視点で行うことができるというメリットがあるそうですね。
ふーん。
それじゃあ、医療にも市民の視点を導入するってことで、
ってのはどうでしょう?
制度の概要は
うーん、われながらイイ制度だ・・・。
メリットは
デメリットは

・・・まあ、デメリットも多いけど、どうでしょうか?
はははははーーー。
(ネタをネタとして見抜けない人のつっこみはやめてくださいね・・・)
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明日、自分の出世をかけた大事なプレゼンがある人で前日の夜に39℃の発熱があったらどうしますか。
「やばい、やばい」
家にあるバファリンを飲んでとりあえず熱を下げようとするのではないでしょうか。
翌日起きたら、ものすごい倦怠感と関節痛でも、もう一錠バファリンを飲んで、コンビニでリゲインをぐびっと飲んで会社に向かうでしょう。
咳と鼻水はとりあえず薬局でマスクを買ってごまかすとしましょうか。
会社について上司から「おい、お前、顔色悪いぞ大丈夫か?」と言われたら「いやー、昨日資料を徹夜で見直していて・・・」なんていいわけをします。
密閉された会議室で1週間前のアメリカ研修の報告を会社の偉い人たちにします。
今日の午前中に、咳と鼻水をこらえて頑張ってまとめた資料にはたっぷりのインフルエンザウイルスが付着しています。
インフルエンザウイルスが付着した資料を手にした部長は目をごしごし、鼻をほじほじ。
インフルエンザウイルスが付着した資料をみんなに配った秘書さんは、退室した後みんなにコーヒーを入れて配ります。
なんとかプレゼン終了。
課長はお疲れ様といって、握手して彼のプレゼンをほめてくれました。
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インフルエンザは「飛沫感染」です。
多くの人が咳をした飛沫がふわふわーって口の中に入っていって気道に感染すると思っておられるかもしれませんが、それは基本的には間違いです。
(追記:飛沫感染はウィルスが含まれた唾液や鼻汁が飛んで、吸入することによるもので、インフルエンザの感染症は飛沫を吸入することによる「飛沫感染」と、環境表面に付いたウィルスに接触して粘膜などから感染する「接触感染」です。なお、ウィルスが含まれた飛沫は水分がメインで重いので、2mぐらいで落下してしまうといいます。そのため、機内の検疫でも感染者と周囲の人を隔離すればいいというわけです。お詫びして訂正します(5/12)。)
咳やくしゃみ、鼻水といった、ものの中にウイルスが含まれており、その飛沫が環境表面(例えばドアノブ、紙、コーヒーカップなんか)に付着しています。
その環境表面に付着している病原体は、それを触った手や指に移動します。
その手で鼻をほじほじしたり、指をぺろぺろしたり、目をごしごししたりするとその粘膜に病原体が移動して、そこから体内に侵入していくのです。
なのでマスクをしていても、マスクのしたから鼻くそほじったり、目をごしごししたり、手洗いをしないでコーヒーを飲んだりすると感染してしまいます。
インフルエンザの感染の仕組みを知らなければマスクをしていても意味がないと思います。
いたずらにインフルエンザでパニックになる必要は今のところないのですが、予防が重要であるということは異論がないでしょう。
政府やマスコミも不安を煽って、医療体制の批判ばかりをするのではなく、正確で正しい情報を提供し、国民の予防に対する意識を啓蒙していただきたいと思います。
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なんだか最近インフル関連のエントリーばっかり。
外科についてのエントリーはないのかーっとのおしかりが来そう。
あと2,3個ぐらい書きたいことがあるので我慢してくだせい。
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新型インフルエンザの恐怖も弱毒性ということを聞いて、テンションが下がっているようですね。
また弱毒性といっても重症化することはあるし、季節性のインフルエンザのように熱も出れば、咳、咽頭痛、倦怠感、関節痛がでて、当然のように仕事なんかできる状態じゃありません。タミフル飲めば数日で治る可能性があるとしても、その数日間は仕事ができないので、戦力が減ります。そのような人が1人だと他の人がカバーするのでよいのですが、1つの職場で10人、100人といると、その会社は営業ができません。ある一つの会社が営業できないだけならば、どうということもないかもしれないのですが、10社、100社と増えてしまうと社会としての機能は完全にストップしてしまいます。
パンデミックとなり、至る所で感染爆発が起こると、その中でも重症化する人があらわれます。もちろん医療従事者だって例外ではないので、感染するでしょうし、そのときはただでさえ少ない戦力が無くなってしまいます。
重症化した人には感染のフル装備をしたスタッフが常時当たらなければならなくなり、さらに戦力が疲弊してしまいます。
タミフルにしろ、リレンザにしろ、抗ウィルス薬の備蓄にも限りがあります。
医療機関の収容する能力にも限界があります。
ある掲示板で「弱毒性だからよかったー、タミフル飲んで寝てりゃ治るんでしょ」という意見をよみました。
正直、このような考えを持っている人がいることが怖いことです。
パンデミック(感染爆発)になるということは、社会の機能がストップするということです。
想像してください。
感染爆発が起こってから対処していては遅いのです。
今、WHOや、CDC、厚労省、その他各国の保健機関が躍起になって制御しようとしています。
いずれにしろ今後の動向を注意し、冷静に対応していかなければいけないと思います。
今のところできることは個人が感染予防をしていくことしかないのですけど、まずは病気に対する意識を変える必要があると思います。
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新型インフルエンザの恐怖が今日もニュースの話題を独占していますが、僕たちは今日も変わらず手術をして当直をしています。
僕はインフルの専門家でもないのであんまり詳しいことはわかりません。
結局、インターネットや新聞などでCDCやWHO、厚労省の発表を聞いて対策していくしかないわけで、その点では一般の人と大して変わりありません。
とにかく成田も横浜も新型インフルエンザではなくてよかったですね。
横田基地に到着した乳児がA型陽性だったみたいですが、どうなんでしょうね。今後の情報に注目です。
「新型インフルエンザの感染疑いの人がいる」と発表した役所の対応を一部のマスコミさん達は「勇み足だ!」とか批難しているけど、検査結果が全部でそろうまで発表せずに、感染が拡大したら、また批難するんでしょう?
「感染の疑いを隠蔽、なぜ拡大を防げなかった・・・」なんて言って。
うちの病院も感染症指定病院なので、当然疑われる人が保健所に連絡したら、こちらに行ってくださいと言われるでしょう。
そんな人が来たらっていうマニュアルがさっそく作られていました。本人周辺の渡航歴や発熱の有無などの詳細な問診と迅速キットでのスクリーニングが必要になるでしょう。
とにかく、僕らに出来ることはマスク、手洗い、詳細な問診って所でしょうか。
マスクをしていてもウィルスの付いた手で鼻をほじほじしたり、目をごしごししたら感染します。
花粉症の僕は今の季節まだまだ鼻がむずむずしているので要注意です。
アライグマ状態で何かにさわったらアルコールジェル消毒しとります。
インターネットを検索したらマスクの通信販売の宣伝が多いこと多いこと。
この機に便乗した自己免疫を高めるホニャララ療法やナンチャラ治療なんかが雨後の竹の子のように出てきていますぞ。
情報をしっかり見極めて対応していくことが大切ですね。
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今日は(いつもだけど)なんだかまとまりのない文章でした。
最近イラストも描いていないしなー。
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