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こんにちわ。
知られざる外科医のお仕事part2です。
だいたい癌を扱っている医師にとってはなじみのある作業かもしれないのですが、以外と知らないドクターもいるのではないでしょうか。
簡単に言うと
たとえば癌の手術の場合は癌の原発巣だけではなく、周囲のリンパ節や脂肪組織、血管なんかも一塊にして切除することになります。
その周辺についた脂肪組織や、リンパ節などの組織をメインの組織から切り離したりして別々に提出するということをします。
癌の場合進行度(どのくらい深いか、リンパ節転移がないか)ということが大事ですので、この「検体整理」という作業はその次の癌の治療の方針をきめるのに非常に重要な作業なのです。
また適当にやったり、癌の部分に切り込んだりしてしまうと病理医の先生に怒られることもあります。
やり方は施設によってもいろいろあるのですが、うちの場合、手術が終わった執刀医がちまちまと「検体整理」をします。
外国などは病理の技師さんや病理医の先生がしたりするみたいですが。

リンパ節は脂肪の中に埋まっているのでその脂肪組織の中から一個一個とりだしていき分類していきます。
そしてメインの組織をコルクの板にピンで留めて、スケッチして病理に提出となります。
この作業がなかなか血管や組織の剥離の練習になったりもするのですが、なかなか疲れているときにやるとそうもいかないものです。
まさに「倦怠整理」です。
疲れていて間違って排水溝に組織を流してしまったという伝説も聞いたことがあります。
この「検体整理」が終わった組織は僕の出身大学だとホルマリンの液の中につけておきます。
いちおう1年に一回ぐらいは替えているといっていたけど本当かな?
意外と大変な「検体整理」、あんまり知られていないでしょうね。
手術が終わった後の外科医からくさいにおいがするときは「検体整理」のせいかもしれません。

追記:一枚目のイラスト右上の図でクーパー(はさみ)をいれる場所が違いました。あの切り方では次のコルクに貼り付けてある標本にはなりません。クーパーを入れるのは大彎側でした。一応、細かいところですが誰かにつっこまれる前に先に断っておきます。