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妻の出産について思ったこと②

イッシー31 / 2008.12.11 18:24 / 推薦数 : 3

お久しぶりです。

いろいろと忙しくてブログの更新をさぼっていました。

 

妻の出産を経験していろいろ考えました。

その②です。

 

妻の出産は回旋異常があり、難産でした。

そのため吸引分娩か帝王切開を選択することになりました。

僕は産科は学生のときの勉強と、臨床研修のときの2ヶ月しか勉強していないので、ほとんど素人同然です。

ですが一応吸引分娩や帝王切開については勉強しているのである程度の危険性なんかはわかっているつもりでした。

 

しかし「いざどちらかを選択しなければいけない」

と言われたときに、選択することの難しさっていうのは

想像を超えていました。

先生は「吸引でもいけそうだ」とおっしゃってくださっていけど

妻はもう絶対吸引は嫌だと言うし。

僕は帝王切開や吸引分娩の怖さも知っているし・・・

 

結局は帝王切開で無事に出産することができたのですが、

その後にいろいろ考えさせられました。

 

特に悩む治療法についてです。

実際診療をしていて悩む治療法って多いです。

 

急性虫垂炎にしても

虫垂炎なのか、虫垂炎ではないのか。

虫垂炎だとしたら

保存的にいける(手術しないでも治る)のか

手術しないと治らないのか・・・

手術するとしたら

全身麻酔でやらなければいけないのか

脊椎麻酔でいけるのか・・・

 

それを患者さんや家族にお話しするときに

自分は知らず知らずのうちに

患者さんや家族に選択を強要していないだろうか、

または患者さんや家族が選択したという建前で

自分の治療法を押しつけていないだろうか。

 

よく患者さんから言われる一言

「もう、よくわかりませんので、先生にお任せします。一番いい方法でやってください。」

今回どれだけその一言を言いたかったことか。

また産科の先生がどれほど頼りに思えたことか。

 

「帝王切開でお願いします」と妻が息も絶え絶えにお願いしたとき、

先生は「わかりました。全力をつくします」と胸を張っていってくれました。

 

自分は「インフォームド・コンセント」ということを

した気になって手術をしていたんだろうな。

医師の逡巡は患者さんの不安につながり、

相互の信頼関係ににも関係していくのでしょう。

 

Aという治療方法とBという治療方法があるとき、

どちらが正解かということがわからないことは多いものです。

治療法を決める際にA、Bどちらかにするかはいつも一本道です。

治療法を決めるのにはどれだけ医師と患者さんの信頼関係が築けるかにもよると思うのですが、救急外来できた患者さんではそうもいってられません。

今はひたすら、自分の臨床診断能力と、手術の技量、患者さんにいかに信頼してもらえるか、そのようなものを磨いていくしかないのかな、と思いました。

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コメント

コメント一覧

外科の先生でも、患者家族の側に立ってしまうと、
それほど悩むんですね。

そう思うと、医学知識の乏しい一般人の私が、悩んで悩んで、「手術してください」ってお願いしに行っても普通かなと思っちゃいました。

>また産科の先生がどれほど頼りに思えたことか。

そうそう、手術を引き受けてくれる時の、この瞬間って大事ですよ~!
私の担当の先生は、なんだか顔が生き生きして「まかせて!」って感じでした。

ところで、赤ちゃん、元気ですか?
written by Kei☆ / 2008.12.11 20:29
先生、お久しぶりです。

出産時は大変なエピソードがあったのですね。
大事な奥様と我が子のことです。
誰しも迷いますよ。
この経験で患者さんのことを考えた先生は
素晴らしいと思います。

週末にお嬢様とは会えたのかな?




written by hemp / 2008.12.12 00:48
>Kei☆様
ありがとうございます。
実際、僕も大野事件や奈良の事件、東京の事件なんかも聞いてましたので、妻が帝王切開に行く前に二人で「覚悟しような」とビビリまくりでした。
時間が制限されていることと選択肢は一つで一方通行であり、その結果が重大であるということが、医療における決断の難しさであるということを患者側にたって再認識することができたと思います。
先生やスタッフの方にお世話になり、先日母子ともに元気に退院しました。


>hemp様
ありがとうございます。
やっぱり例の産科救急が取りざたされている最中の出産だったので正直迷いました。
自分のところは大丈夫だろうと思っていたこともあり(妊娠経過は順調そのものだったので)、例の事件の様なことが起こってしまうかもしれないと頭をよぎってしまうものですね。
頭の中ではお産というものは命に関わることだという理解はあったのですが、どうしても「自分のときにそのようなことが起こるはずがない」と思っていたところはあったと思います。
その立場に近いところに置かれてみていろいろなことを考えてしまったというわけです。
頭の中の理解は自分とは関係ないところでの理解であったのでしょう。


現在金曜日の当直中です。患者さんが一段落したのでレスを書いています。
当直が終わったら、妻と娘と犬のところにワープします。
あんまり週末行きすぎると上司に怒られそう・・・
written by イッシー31 / 2008.12.13 00:55

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