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こんばんは。

気になった記事を見つけたので。 

 

ネタ元はssd's diary様から

損賠訴訟:男性が県と医師に1000万円求め 旧北上病院の医療過誤訴え /岩手

 北上市の旧県立北上病院(現県立中部病院)で直腸がんの手術を受けた同市の男性(68)が、不適切な治療で術後の容体が悪化したとして、同院を管理する県と執刀した男性医師に1000万円の損害賠償を求める訴訟を盛岡地裁に起こした。提訴は09年12月11日。

 訴状によると、男性は07年7月30日と同8月1日、同病院で直腸がんの切除手術と人工肛門(こうもん)造設手術を受けた。だが、間もなく腹部が化膿(かのう)して、熱が出た。転院した同市内の病院で化膿部分を取り除く手術を受けた際、腹部から体内に吸収されず感染症を引き起こすリスクの高い「非吸収糸」が見つかった。このため、容体が悪化し、男性医師らが術後も有効な治療を行う義務を怠ったと主張している。県医療局の田村均次局長は「適切な治療を施しており、医療過誤はなかった」と談話を発表した。【宮崎隆】

 

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あいかわらず、記事からは詳細がわからないので何ともいえないのですが・・・。

 

最近は手術部位感染(SSI)の予防のため、体内に残す糸は数週間で吸収される「吸収糸」を用いることが推奨されていることは確かです。

しかし、僕が大学で勉強していたときがちょうどそれが言われはじめていて、外科のドクターの中でも吸収糸や非吸収糸を使う人で分かれていました。 

 

また今でもいろいろな理由で「非吸収糸」を用いることは良くあります。

 

少なくとも「非吸収糸」を用いてSSIを生じたとしてもそれは手術の合併症の一つであって、医療過誤と呼べるものではないでしょう。

吸収糸を用いていても感染するときはするし、非吸収糸を用いていても感染しないときはしないからです。 

 

吸収糸、非吸収糸を用いるかはそのときの医師の判断によって決められるべきであって、必ずしもそうしなければいけないといったものではないと考えます。

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と、まあ、マジレスしてしまいましたが・・・。

 

この記事でおかしなことは、「うみを出す手術をした」にせよ、損害賠償額が1000万円ってどういうことでしょうか。

 

少なくとも原告は生存しているようだし、普通に考えてその手術では後遺症が残るようなものではないと思われますが、それに対して10000万円の損害賠償って・・・

 

弁護士もその損害賠償とれると思って依頼を受けたんでしょうか、それとも本人訴訟?

 

ちなみに、「非吸収糸」の絹糸1本、数十円。「吸収糸」、1本数百円~数千円。

手術で使う材料で糸などの材料費は手術の報酬に含まれません。

全部病院の持ち出し。

だから、僕たち外科医は一本の糸で数回結紮したりして糸の使用を節約したりしてます。

全て絹糸でやれば、手術の材料費5000円ぐらいはうきそうです。

でもそんなことしません。

だって、感染したら、やっかいなことは、外科医ならみんな知っているから。

1000万の損害賠償請求されたら嫌だからというわけではなく、手術していると感染は本当に嫌なんです。

 

嫌なものは嫌。

感染なんかしてもらっちゃ困る!!

 

できることなら感染のリスクは極力回避したい、そう思っているから、「非吸収糸が感染の危険性を上げる」という報告を信頼している医師は少々値段が高くても吸収糸を使うのです。

 

----------------------- 

この記事を書いた人は責任を持ってこの裁判の経過を報告してくださいね。

 

だって、これで病院敗訴ならば、「手術で体内に残る糸は非吸収糸を用いてはならない」っていう、JBM(Judgement based medicine)が完成しますから!!

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 今年はこの報道が少ないなと思ってググっていたらやっぱりたくさんありました。

亡くなった方のご冥福をお祈りします。

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もち詰まらせ80歳男性死亡 年末年始の松山、3人が救急搬送 愛媛

1月6日7時56分配信 産経新聞

 雑煮などで食べたもちをお年寄りがのどに詰まらせる事故が愛媛県内で相次ぎ、松山市内では先月28日から3日までに、3人が救急車で病院に搬送され、80歳の男性が死亡していたことが5日、松山市消防局への取材で分かった。昨年度の年末年始にも高齢者がもちを詰まらせて死亡しており、市消防局は「飲み込む力が弱っているお年寄りはもちを焼くか小さく切ってから食べるように」と注意を呼びかけている。

 市消防局によると、1日午前10時20分ごろ、市内の民家台所で80歳の男性が倒れているのを家族が発見。朝食に食べたとみられるもちが気管をふさいでおり搬送先の病院で死亡が確認された。先月30日には、昼食にもちを食べた市内の77歳男性が自宅で呼吸困難になっているのを家族が発見、意識不明の重体になった。また、1日には市内の老人保健施設に入所中の86歳の男性が救急搬送され、治療を受けた。

 市消防局は、もちがのどに詰まった場合、うつぶせや前屈みの状態で左右の肩胛骨の間を、近くの人にたたいてもらうと、詰まったもちを吐き出す効果があるとしている。

最終更新:1月6日7時56分

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ところでこんにゃくゼリーで窒息死してマンナンライフが大変なことになった件はどうなったんでしょうか。

 

もちで高齢者が亡くなるのはしょうがないんでしょうか。

 

もちを86歳に与えた老人保健施設は批判されないのでしょうか。

 

施設で地元の大学生が入所者につきたての餅を配ったという美談もありましたが、こんにゃくゼリーともちとの違いを教えてください。

あいかわらず、報道のダブルスタンダードには嫌気がさします。

 

>「飲み込む力が弱っている高齢者では餅は焼くか小さく切ってから食べるように」

焼いても少し噛んだら軟らかい餅になるでしょうが。

小さく切っても3つ4つ一気に食べれば大きな餅になるでしょうが。

 

噛む力と飲み込む力が弱っている高齢者は餅などは食べてはいけません。

いつもはおかゆや軟らかい食事しか食べていない人に「お正月だけは特別だから」といって餅をあげてはいけませんね。 

 

というわけで、餅は来年から製造販売は禁止にします。

もちろん、自宅での餅つきも禁止とします。

と、消費者担当大臣様おっしゃらないかしら。

 

そしたら、ちょっと見直すかも。

 

でも餅が食べられない正月はやっぱり味気ないですよね。

 

といいつつ、餅の食べ過ぎで3kg太ってしまいました(昨年3kgやせたのに・・・)。

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交通事故死57年ぶり5000人下回る

イッシー31 / 2010.01.04 00:28 / 推薦数 : 1

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

と、さて、気になったニュースからひとつ。

 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100102-00000427-yom-soci

交通事故死、57年ぶり5000人下回る

1月2日18時49分配信 読売新聞

交通事故死、57年ぶり5000人下回る
拡大写真
読売新聞
 昨年の全国の交通事故死者数は前年より241人少ない4914人で、1952年以来、57年ぶりに5000人を下回ったことが2日、警察庁のまとめでわかった。

 9年連続の減少。全体の交通事故件数も減っている。昨年は前年比2万9987件減の73万6160件。負傷者も同3万6630人減の90万8874人。

 死者数が最も多かった地域は、愛知が227人で5年連続ワースト1。これに北海道(218人)、埼玉(207人)、東京、大阪(いずれも205人)が続いた。65歳以上の高齢者の死者は2452人で、全体に占める割合は過去最高の49・9%に達した。

 同庁は「運転席や助手席だけでなく、後部座席のシートベルト着用率が向上したことで死者数が減少した」と分析している。死者数がピークだったのは、「第1次交通戦争」と呼ばれた70年の1万6765人。96年に1万人を下回って以降は減少傾向が続いている。

最終更新:1月2日18時49分

 

 

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警察庁の発表をそのまま読んだわけではないので何とも言えないし、詳しいデータをもっていないのでわからないのですが。

 

読んでいて思ったのは

 

「ほんとに事故死者が減ったのはシートベルトの着用率の上昇と、危険運転などの悪質運転の取り締まりの効果なの?」

 

ということ。

 

僕が言いたいのは、

「取り締まりや警察の方の働きも大きいとは思うのだけど、死亡率が減ったというならば、救急搬送された人の救命率が上がったからなんじゃないかな?」

ということなんです。

 

90年代前半と昨年ぐらいで交通事故の件数は変わっていないのですが、事故死者は約半減しているわけです。

さらにいうと、200年代前半まで交通事故の件数は増えているにもかかわらず、事故死者は減少してきています。

 

90年代から全国の病院にCTなどの機器も整備され、救急搬送の方法が外傷の搬送のガイドラインの作成などで改善されてきています。

また救急救命士の導入や、外傷治療の進歩もめざましいものがあります。

 

昔はかなり大きな都市の大きな病院に行かなければCTがとれなかったのに、今はある程度の都市の病院であればだいたいがとれるのではないでしょうか。

 

昔は搬送されて、よくわからずに死んでしまう例や、手遅れになってしまう例も多かったのではないでしょうか。

現在は交通外傷において、高エネルギー外傷といわれる外傷はload and goといって3次救急病院に搬送されるようになってきています。

  

警察の考察(しゃれではない)が、警察の自画自賛だけではすこし物足りなく感じました。

 

確かに警察の取り締まりも厳しくなったり、悪質運転は減っているのかもしれませんが、一昔なら助からなかった命も助かっているということを知っていただきたいと思います。

 

まあ、データも調べていないから本当のことはわからないんですけどね。

 

だれかデータがあれば教えてください。

 

たんなる、当直で外傷を診て、命をたすけている気になっている外科医のぼやきでした。

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今年も何とか不定期ながらブログを更新していくことができました。

「たらい回し(受け入れ不能)」問題や新型インフルエンザ、医療崩壊、政権交代、事業仕分け、診療報酬改定など、医療に関する話題には事欠かなかったかと思います。

 

それらの話題を取り上げようにも、書こうと思ったときには他のブログで秀逸な考察が加えられており、期を逸していたということが多かったと思います。

なかなか文章や考察のレベルが上がらず、お恥ずかしい限りです。

 

来年も(不定期ですが)頑張って更新していきたいと思います。

できればイラストのしっかりしたソフトを導入して、腕を上げたいですね。

もちろん、本業の方の腕も磨いてきますよ(おいおい)。

 

とりあえず来年は外科の専門医をとって、癌治療認定医の試験に受かって(まだこの前の結果は出ていないけど・・・)と、論文も書かなきゃいけないし、学会発表もしなきゃ。

それより何より、まずは一例一例の症例を大切にして、腕を磨くとともに、患者さんに信頼されるような医師になっていきたいですね。

 

まあ、少し、きれい事が多くなってしまいましたが、だいたい年の終わりや始めってそういう決意でみんな臨むんですよね。

でもなんだかんだいって、日々の業務に追われてしまい、結局、1年が終わって、何も成長していない・・・。

・・・なーんてことにならないように頑張っていきます。

 

というわけで、これからも本ブログを応援よろしくお願いします。

 

最後に「医療崩壊」だ、「たらい回し」だなどなんだかなんだ言われましたが、来年は医療従事者が下のような誇りを持って仕事ができることを切に願うばかりです。

(集英社刊 荒木飛呂彦作 「ジョジョの奇妙な冒険」第9巻かからパロディさせていただきました。) 

 

それでは良いお年を。

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定義を平気で無視する人たち

イッシー31 / 2009.12.24 01:09 / 推薦数 : 4

勉強をする際に学校の先生から教えられたことの一つ。

 

ものごとには定義というものがある。

それを間違って答案を書いていたら、その後の証明の論理的な構成がいくら良くてもそれは0点だ。

 

例えば数学の証明で

はじめのA=Bという定義が間違っていたら、その後の証明がや計算が全て正しくても、間違った証明であるということ。 

 

定義を無視して使うのがマスコミクオリティーなのでしょうか。

 

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診療報酬10年ぶり増額、産科など重点配分へ

12月23日22時9分配信 読売新聞

 政府は23日、医療機関に支払われる2010年度の診療報酬を0・19%引き上げることを決めた。

 診療報酬改定は2年に1回行われており、引き上げは00年度改定以来10年ぶりだ。地方交付税は、地方自治体が受け取る総額で約1兆700億円増の約16兆8900億円と、5年ぶりに16兆円台に乗せた。

 菅副総理、藤井財務相、長妻厚生労働相、原口総務相の4閣僚は23日、積み残しの課題についてそれぞれ協議した。政府は与党などと詰めの協議を行った上で、25日に政府案を閣議決定したい考えだ。

 医療行為や薬などの単価となる診療報酬は、医師の技術料などの「本体」と薬や医療材料などの「薬価」に分かれる。10年度は薬価を1・36%下げ、本体を1・55%上げる。診療報酬引き上げを受け、厚労省は、産科や救急など医師不足が指摘される分野への配分見直しに取り組む。

 厚労省によると、今回の引き上げで、医療費に投入される国費は年160億円増加。中小企業の平均的なサラリーマン(年収374万円)の場合、保険料は年285円、患者負担は月7・8円の増加となる。

 また、財務、厚労両省の23日の折衝で、〈1〉児童扶養手当を新たに父子家庭にも支給〈2〉生活保護費の母子加算を継続〈3〉肝炎患者への医療費助成を拡充――することなども決まった。

 地方交付税は、一般会計ベースでは前年度比約9000億円増の約17兆4800億円。地方財源の充実を訴えてきた原口総務相の主張が通った形だ。

 10年6月から支給が始まる子ども手当(10年度は1人あたり月1万3000円)の事業費は約2兆2550億円で、国が約1兆5000億円、地方が約6100億円、事業主が約1450億円をそれぞれ負担する。11年度以降の負担配分は来年、改めて検討する。

 高校授業料の実質無償化は所得制限なしで実施し、公立高については授業料を徴収しない。私立高については、公立高の授業料相当額(学生1人当たり年約12万円)を支給し、年収350万円未満の世帯には一定額を加算する。

 社民、国民新党は景気の悪化懸念などに対応する必要があるとして、一般会計の総額を95兆円程度とすることを求めている。

最終更新:12月23日22時9分

 

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診療報酬は「本体部分」と「薬価部分」に分けられることは良いとして。

診療報酬が全体で0.19%しかあがらないことも、この際はおいておきます。

 

「診療報酬の本体部分」=「医師の技術料など」

と、定義がはなから間違っています。

 

診療報酬は保険上の医療行為に対して医療機関に支払われる報酬のことであり、全てが医師の技術料のはずがありません。

 

2008年度診療報酬点数については http://social-s.jp/medical-ten-top.htmlを参照してください。

僕ら医師(特に勤務医)も実は自分の手術がどのくらいの点数なのか知らないことも多くて、これを見てびっくりすることも多々あります。

たいていは「えっ、こんなに少ないのか」ということですが。 

 

医療行為には医師の他に看護師、臨床検査技師、臨床工学技士、放射線技師、理学療法士、作業療法士、栄養士、事務員、その他多くのコメディカルが関与しています。

さらに医療行為を行うのに当たって様々な器械(たとえばCT、MRI、手術道具や人工呼吸器など)や器具(たとえば注射の針、点滴の器材、尿道のカテーテルなどなど)を用いて診療をおこなっています。

 

診療報酬の本体部分というのはそれらを全てひっくるめて計算されており、決して医師の技術料ではありません。

 

例えば(1点が10円で医療機関に入ってくる)

 

A002 外来診療料 70点

は医師が外来で患者さんを再診したときに医療機関に入ってくる報酬なのですが、

それを行うまでに関わっている人では

受付事務、看護師、医師でしょうか。

とすると70点(=700円)は医師の技術料とは言えません。

 

 

 

さらには

K655-2 胃切除術(悪性腫瘍) 42,600点

関わる人は

外科医×最低でも2人(麻酔科医は麻酔管理料で別)

看護師×2人

関わる道具は

手術器材(メス、電気メスなど)

点滴などの器材や尿道カテーテル、電気メスの対極板など

術野を作るための布など

術中には糸やガーゼなどの消耗品(ちなみに血管などを結紮するための吸収糸は1本200円ぐらい、それを手術では何十本と使う)。

などなど。

 

ざっと思い浮かぶものではこんなもの。

医療の道具は使い捨てのものがほとんどで、そのほとんどのものは診療報酬として請求できません(=胃切除術の診療報酬の中に含まれています)

しかし、もっともっとあると思います。

 

術前、術後に看護助手さんが入って手術室をきれいにしたり、考えてみると手術室や器械のメンテナンスなどの減価償却費も入れなくてはいけないかもしれません。

それらを全てひっくるめて胃癌の手術をしたときに、医療機関に入ってくる報酬が42万6000円です。

 

上記の記事だと、胃切除術の42600点(=42万6000円)はまるで全て医師の懐に入っているかのよう。

 

 

しかし本当はいろいろなものをひっくるめての報酬なのだということがいっこうに伝わってきません。

 

そのため「医者は儲けているくせに、まだ報酬を要求しているのか」という一般の人の誤解を招いています。

 

「新聞の売り上げ」=「記者の技術料など」

ではないでしょうが!!

 

 

どこの新聞も横並びで「診療報酬」=「医師の技術料」という間違ったことを言い続けています。

 

間違った定義を使い続けている人たちは次のどちらかなのでしょう。

 

① わざと間違っている。今度の診療報酬の改定は「医師の報酬を上げようとしている」という間違った考えを世論にすり込ませようとしている。

② ただ単純に間違っている。勉強していない、プロフェッショナルとしての自覚がない。

  

何度でもいいますが「診療報酬」は「医師の技術料」ではありません。

そのため、

 

「医師不足が叫ばれている産科や小児科の医師を確保する」ために「産科や小児科に重点的に診療報酬を上げる」ことは、産科医や小児科医の報酬が増えるわけではなく、産科や小児科を持つ医療機関の報酬が増えるだけで、そのほかの設備や赤字の補填に消えていくだけになると思います。

 

医療の集約化と病院数、ベッド数の削減はまだまだ続くでしょう。

病院や診療所の倒産が続き、大都市以外の地域では満足な医療が受けられなくなる日も近いかもしれません。

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こんばんは。

相変わらず当直中です。

 

さて一般の人たちは静かに寝静まっている深夜帯には、いろいろな患者さんがやってきます。

 

さきほども指を切って救急車で騒ぎながらやってきた方をなんとかなだめすかして縫合し、帰っていただきました。 

 

指を3cmほどの縫合するだけで、帰っていただくまでに2時間以上かかりました。

 

その前に搬送依頼があり、ぐだぐだやっていて30分ぐらい待っていたのですけど。

 

夜の0時に必要だった人員。

 

救急隊×3人 

医者×2人

看護師×2人

事務×2人

警察官×5人

 

皆さんお疲れ様でした。

 

あんまり書きすぎると個人の特定につながってしまうのでやめときます。

 

今日はもう心が疲れました。 

 

おやすみなさい。

 

朝まで起こさなければいいな。

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癌治療認定医試験

イッシー31 / 2009.12.22 01:33 / 推薦数 : 2

先日「癌治療認定医試験」を受けてきました。

 

幕張メッセの巨大な会場でした。

約3000人ほど集結して1日目は朝から晩までセミナー。

2日は午前中セミナー。

午後は試験。

講義は6台の巨大モニターに映し出される、癌の生物学から消化器癌、白血病~皮膚癌、小児癌などありとあらゆる癌の知識。

僕の4GBのフラッシュメモリーでは容量オーバーです・・・。

せめて8GBぐらいあれば・・・。

とはいうものの一応お金出してセミナーや受検するので落ちたらもったいないと頑張ってみました。

でも試験、難しかった。

 

久しぶりにこんなに勉強したかと思えるほど詰め込んで勉強の二日間でした。

しかし、50台の偉いっぽい先生もいれば、僕のようなぺーぺーの外科医が受けていたりなんかでなかなかおもしろい光景ではありましたね。

 

一応試験に受からないと認定医の資格とれないんですけど、うーん、微妙・・・。

受かっていると良いな。

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タダより高いものはない

イッシー31 / 2009.12.17 00:05 / 推薦数 : 1
 タダより高いものはないとはよく言ったものですが、タダだと思っていた携帯ゲームで高額な請求をされたというニュース。
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無料うたう携帯ゲーム、高額請求相談273件

12月16日20時39分配信 読売新聞

 「無料で遊べる」などとうたう携帯ゲームサイトで高額請求が相次いでいる問題で、国民生活センターは16日、今年4月からの8か月間の相談件数が全国で273件に上ったと発表した。

 小学生が親の携帯電話を使ってトラブルになるケースが目立つといい、同センターは業界団体に対し、利用料が必要なことなどを表示するよう要望書を渡した。改善されない場合は事業者名の公表も検討するという。

 要望書を受けたのは、携帯サイト運営会社などで作る一般社団法人「モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)」(東京都渋谷区)と、同「日本オンラインゲーム協会」(同)。いずれも今月11日付。

 同センターによると、今年4~11月で、携帯電話やパソコンを使うオンラインゲームを巡り、同センターや各地の消費生活センターなどに寄せられた相談は654件に上り、「無料」ゲームに関する相談は約4割を占めた。多くは「無料で遊べると思っていたのに高額な利用料を請求された」という相談で、請求されるまま9万円を支払ったケースもあった。

 年齢別で見ると、未成年者は約4割の110件で、小学生の51件が最も多かった。相談事例でも、「小学校低学年の娘に自分の携帯電話でゲームをさせていたら10万円の請求書が届いた。娘はゲーム上でアイテムを購入していたが、本当のお金がかかると知らなかった」(東京・30歳代女性)などと、小学生が現実とゲームの金の区別がつかないケースもあった。

 同センターには2年前から「無料」ゲームに関する相談が増え始め、年100件前後寄せられていたが、今年度に入って件数が3倍近くに急増していた。

 MCFの話「消費者に誤解のない表現のあり方を検討していきたい」
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まあ個人的には、携帯ゲームやオンラインゲームはしないので「ふーん」ということなのですが。

 

「お金がかかるということがわかるように書いていなかったから」とか「無料と書いてあったから」ということではすまされないのではないでしょうか。

 

おそらく、コンテンツを使って料金が発生するときは何らかの同意の取得としての契約画面が入ってくるわけで(やっていないのでわからないのですが)、その時点で「同意」を選択してしまっていると思われます。

 

未成年に対する保護者の同意のない契約は無効になる可能性はあるのかもしれませんが、やはり軽率のそしりは免れないと思います。

 

「無料」」とうたわれていてもコンテンツを利用していて、「この会社はどこから収入を得て、このゲームの開発運営をしているのだろうか」と考える想像力がなければいけないということですね。

 

9万円の請求は確かに高いと思いますが、両親、小学生も痛い経験で重要なことを学んだのではないでしょうか。

 

テレビで「無料ゲーム」と大々的に宣伝していますけどやっぱりこういうことだったのですね。

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やんでいる人

イッシー31 / 2009.12.16 00:43 / 推薦数 : 1

こんばんは。

先日当直だったのですが、そこでの話。

 

その日は二次救急当番だったので救急車ラッシュ。

救急爆撃雨あられでした。

骨折、多発外傷、脳出血、インフルエンザ、肺炎、精神疾患、頭部挫創、腸閉塞etc・・・

外科の患者さん(例えば虫垂炎や腸閉塞など)で朝まで待てる人で入院しなければいけない人は、病棟に入院させておいて、空いているときに指示を出しに行くなんて事をしていました。

そのため、簡単な指示だけ出して、あとは次の日の朝にちゃんとした指示を出したりなんかもよくあります。

 

まあそんなこんなでなんとか2時くらいに患者さんがとぎれて仮眠室で仮眠。

 

2時間ぐらい仮眠がとれて、再び救急車コール。

酔っぱらいの診察。

 

酔っぱらいが落ち着いたところで先ほど入院させた虫垂炎の指示でも出そうかなと、電子カルテを開き、患者さんを探すものの、名前が思い出せないのです。

さらに電子カルテ上、外来患者の中にそれらしき人もおらず、また看護師に聞いても虫垂炎なんか来ていないと・・・。

 

よくよく考えてみるとそもそも虫垂炎なんか入院させていませんでした。

 

というわけで、2時間の仮眠していた中でも夢の中で虫垂炎を入院させていたようです。

夢の中ぐらいせめて診療から離れていて欲しいものです。

 

断続した短い睡眠は現実世界と夢の世界をごっちゃにしてしまいました。

 

当直のストレスは一般の人が考えるよりも想像以上だと思います。

その日のように何十人も押し寄せてくるような当直をすると、途中から思考が働かなくなってきてしまいます。

それは当直をしてテンションがあがっているときは思考回路が働いていないことに気づいていないものです。

今回は夢の中を現実と思ってしまっただけで良かったものの、現実の世界の中で何か重大な勘違いをしてしまったりするとと考えるだけでぞーっとします。

その思考が働かなくなった中で、全員を100%見落としがないように診察できるのかと聞かれると僕には自信がありません。

なんとかやっているけど、「救命病棟24時」でユースケサンタマリアが言っていたみたいに「ただ運が良かった」だけかもしれませんね。

 

それにしても夢の中でまでアッペを診療しているとは・・・ 

うーーん、病んでいるな・・・。

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恐怖の忘年会シーズン

イッシー31 / 2009.12.08 00:49 / 推薦数 : 2

そろそろ忘年会シーズンがやってきました。

 

基本的にお酒を飲むことが好きな僕は忘年会に誘われるとついつい断らずに参加してしまいます。

 

しかしそのたびに納得できないのはその会費設定!!

 

よくあるのが

医師:8000円

看護師:4000円

 

・・・・

うーん確かに看護師さん達よりお給料はもらっているのは確かなんですが・・・。

基本的に医者が多く払うことがデフォらしい。 

 

小遣い制の人にはちょっとつらい。

 

それと医者って一つの忘年会だけで済まないんですよ。

 

・病棟の忘年会(関係している病棟が多ければ多いほど回数が増える)

・手術室

・救急外来

・医局

・その他プライベート

などなどと

 

忘年会の数がきりがなく多くなってしまいます。

 

そのたびに8000円とか払っていたら、ただでさえ少ないボーナスも吹き飛んでしまいますわ。

じゃあ行かなきゃ良いじゃんということになりますが、行ってしまう性質はかえられません。

 

頼むから医者から多く会費を徴収するのはやめてください。

 

ただの愚痴でした。

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