夢見る掃除人 / 2009.10.06 12:23 / 推薦数 : 2
「道なき道を」
兵士:「ぼくは戦争に来るのは嫌だったんだ。」
女:「あ。そなの。似合ってるわよ。くちゃくちゃのお帽子と軍服。」
「この帽子は兵役が決まると、先輩たちにモミクチャにされるんだ。」
「ど?似合う?」って、女が兵士の帽子をふざけて被る。
「ちょっと軍服が小さいかしら。襟元がはだけてるジャン?」
「そーなんだ。キッチキッチさ。」
「上着を脱いで、もう一杯いかが?」
「きょうは酔い潰れるぞー」
「まぁー。たくましい。」
んな感じ?きっと。
映画「モロッコ」の兵士と酒場の女。許せないね。
何しに来てるの?戦争しに来てるんでしょ。
「兵役でおれの腕も筋肉マンだぜ。ほら。」
「まー。さわらせて。さわらせて。」
「どだ。かてーだろ。」
「あ・・。かちかちぃ~。」
そー言って、兵士は上腕二頭筋をもっこり力んで見せた。
「ばっかやろぉ。キサマなんかよりオレのほーが。」
そー言って、一緒にいた兵士のダチは大胸筋をひくひくさせた。
「ひゃ~ん。異星人~ん」
とか。なんとか。
1913年の外国映画「モロッコ」の頃の酒場の夜が、ハーレム銀座姉妹店、新宿ホストクラブのように浮かれて暮れていたかは今や知る由もない。
*----*----*
そんな映画の舞台は、実はコーランを崇める敬虔なムスリムの国。
宗教上禁止されているアルコールを飲むのは、外来兵士や外人以外はいない。彼らが日頃たしなむのは、香り高いシュガーテイストのミントティー。日本人には甘過ぎるかもしれない。
レミィが、真っ先に向かったのはラストシーンの砂漠だった。
4時半に起きたレミィは、モロッコ人が荒々しく運転する四輪駆動に飛び乗った。車は、早朝醒めやらぬ東の空に向かって、道なき道を砂漠をめざして走ったのでした。。。
。。。つづく。
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