夢見る掃除人 / 2009.07.26 12:04 / 推薦数 : 4
東京下町・小料理屋ものがたり
第六回
「行列のできる小料理屋」
です。
***
未曾有の大惨事。
水は?食料は?
お薬は?
毛布は?
。。。
並びます。
行列ができます。
配給所。
黙って、並びます。
黙って、待ちます。
黙って、受け取ります。
不安な中にも、安堵の表情。
これでなんとか生き延びられる。。。
モタモタしていても並ぶのが緊急災害の配給テントです。
テントの中で働く人は、愛想を振りまく暇さえありません。
配給を受ける人々は、そんな愛想をもらうつもりもぜんぜんありません。
タダでもらえるんですから。。
配給する人も、相手の顔をうかがう必要もありません。
タダで黙々と配るだけです。
***
さて。。。
小料理屋の新装開店にも行列が並びます。
物珍しがりで。ウキウキ、ちゃらちゃらした感じ?
行列の雰囲気。
ガサガサやってきて、去っていく。
忙しいだけかも。お店。
「ね。並んでる子。年齢同じくない?」
「さくらです。へへへ。」
言わなきゃいいのに。。。
興冷めでしょ?
でも、そーかも。
披露宴みたいなものかも。
一度はやってみたいのかも。行列の儀式。
お金かかります。
無計画な材料費と人件費。
それに、さくら代。
予定のつかないドタバタで短期間儲けても知れてます。
テレビで扱われると、そーゆー予定外のドタバタが起こります。
急に行列ができても、もちろんそれが続くわけではありません。
小料理屋のテリトリーは身近なお客様です。
毎日がある程度予定がついて、
材料も手間も効率的に配分されてはじめて、
わずかながらの「利益」というものが発生します。
さくらでもないのに、
毎日予定通りの身近なお客様の「行列ができる小料理屋」。
。。。行列ができるということは、
さばけていない。。。「要領が悪い」ということです。
行列ができるのは、どんな時?
お店を開ける時間が遅れた時。
レジがモタツイテいる時。
クレーマーが騒いでいる時。
釣銭が切れた時。
お皿の枚数と金額が違う時。
こーゆー行列が「時々」あると、
いずれその行列は消えていきます。
***
ところで、毎日が行列というある業種があります。
何が欲しいかを言うのに並び、
欲しいものを出してくれる窓口で並び、
代金を払う窓口で並んでいます。
そこは、「行列」という形ではなく、「待合」といいます。
広い待合室がそれぞれの窓口の前に用意されています。
待ち時間とスペース。
実に、不経済です。
これは予定外の行列ではなく、
それぞれの窓口で決められている「古いしきたり」の延長です。
効率の悪い所に「利益」が出るわけがありません。
この悪い行列を続けていくと、なかなか黒字に転換できません。
行列の一部の流れを解消するために新たな人手がかかります。
古くなった人手は整理されることなく、
全体の人手はどんどん膨らんでいきます。
赤字が累積することになります。
。。。つづく
***By ゆめみ***
--- July 26, 2009 ---
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