夢見る掃除人 / 2009.07.25 13:02 / 推薦数 : 2
東京下町・小料理屋ものがたり
第五回
「こころ売り」
です。
***
料理は目で食べると言います。
目をつむって食べるゲームがあるそーです。
何を食べているか、さっぱり分からないそうです。
サラダも怪しげなストローのような?
あんかけ豆腐も奇怪な味になるみたい。
目をつむってアワビなんかいけません。
ゴムのように感じるそうです。
食がぜんぜん進まないソーです。
恐る恐る食べる初めての料理。
目を開けると、どの料理もありふれた料理です。
人は目で食べます。
目で食べるのに飽きると。。。
人は「こころ」で食べます。
どんなにおいしい料理も。。。
こころのコモっていない注文の取り方が気になり始めます。
こころのコモっていない皿の置き方が気になり始めます。
こころのコモっていない皿の片づけ方が気になり始めます。
お客様は納屋につながれた馬ではありません。
養鶏場のブロイラーではありません。
運動場・予防接種会場の行列ではありません。
こころの「コモリ具合」。
こればかりは、大変難しいものです。
だって、「こころ」が仕事だなんて、
聞いてません。バイトの子。
時給おいくら?のバイトですもん。
月給おいくら?の「生活のためのお仕事」ですもん。
だいたい、メニューに「こころ」なんてメニュー。
どこにも書いてないですもん。
こころは、「作法」に現れます。
こころは、「たち振る舞い」にあふれてきます。
こころは、「言葉使い」に出てきます。
こころは、「ものの見え方」を左右します。
こころで、「解決の仕方」が180度変わります。
こころ。こころ。。。
こころって何でしょう。
紙に書いて教えることのできないものです。
口で言い聞かせるものでもありません。
例文を示して練習でもしましょうか。
こころを壊してしまいます。
作法を監視して厳重注意しましょうか。
人間を壊してしまいます。
むずかしいです。とっても。
でも、ある意味、簡単です。
「こころを売る」んじゃ、ありません。
売り物ではありません。
「こころで売る」。。。ただそれだけです。
。。。つづく
***By ゆめみ***
--- July 25,2009 ---
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