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  「H15(ワ)202亀田訴訟File1

   

  

  

  

 Ⅰ.  プロローグ

   

晩秋過ぎ去り、冬の時雨の降り注ぐ2000年も終わりに近づいていた。

  

その時、何が起きていたのでしょうか。。。

  

事件は風化させてはならない。私たちは何を学ぶべきなのでしょう。物事の本質を見極めること、争うこと、人を裁くこと。いろいろなことが渦巻く「訴訟と裁判」。いつ何時、私たち医療者はこうした事件に巻き込まれるかもしれないし、患者ないし家族として、こうした運命を受け入れることになるかもしれません。

  

ひとつの訴訟を通して、わたしたちは多くの「偶然と必然」、「確実性と不確実性」、「証拠と証明の不連続性」、「証言と説得の乖離」、「疾患の不可知的病態と医療の限界」、「裁きの限界」について学ぶことができるでしょう。

  

注)この訴訟ファイルは、医療者と患者のいずれかの立場を擁護するものではなく、裁判における争点を分析・考察し、医療者としてだけでなく、それを受ける側の双方が学ぶべきものを整理するために書かれたものです。

  

***

  

まずは、20069月の報道記事から。

医療者を震撼させる医療訴訟の地裁判決が日本を駆け巡ったのでした。

 

 

  

「亀田総合病院に賠償命令 処置ミス認定、約8200万」

2006.9.12 共同通信

 

千葉県鴨川市の亀田総合病院(亀田信介(かめだ・しんすけ)院長)でぜんそく治療を受けていた高校2年の二男=当時(17)=が出血性ショックで死亡したのは処置のミスが 原因として、両親が約8800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、千葉地裁は11日、病院側に約8200万円の支払いを命じた。

判決理由で小磯武男(こいそ・たけお)裁判長は「カテーテル挿入時に血管を傷つけた過失が大量の出血をもたらした」と死亡と処置ミスとの因果関係を認めた。

病院側は「血管損傷の事実はない。死因はぜんそく薬の成分『テオフィリン』によるショック症状などだ」と反論していた。

判決によると、二男は200111日未明、吐き気などを訴え受診。ぜんそく治療で病院から処方されていたテオフィリンの血中濃度が高いことが判明。処置の過程で医師が 脚の付け根にカテーテルを挿入した際、動脈や静脈を傷つけたため、後腹膜腔から大量に出血。二男は同日夜、死亡した。

 

***

平成15(ワ)202と名付けられたこの事件の判決の詳細は以下の通りです。

  

 

亀田総合病院平成15()202損害償請求事件http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20061106163942.pdf

(千葉地裁の平成180911日付一審判決)

  

注2)その後、この事件は、東京高裁控訴審を経て、最高裁への上告が退けられて20081121日に判決が確定した。

   

*******

処置ミス、7300万円支払い確定 千葉の亀田総合病院

2008.11.21 18:31

 千葉県鴨川市の亀田総合病院でぜんそく治療を受けていた高校2年の男子生徒=当時(17)=が出血性ショックで死亡したのは処置のミスが原因として、両親が約8800万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(中川了滋裁判長)は21日、病院側の上告を退ける決定をした。病院側に約7300万円の支払いを命じた2審・東京高裁判決が確定した。

 2審判決などによると、男子生徒は平成13年1月1日未明、吐き気などを訴え受診。ぜんそく治療で病院から処方されていたテオフィリンの血中濃度が高いことが判明。処置の過程で医師が脚の付け根にカテーテルを挿入した際、血管を傷つけたため、大量に出血、同日夜、死亡した。

 

*************************

 

報道記事から伝わってくるのは、「テオフィリン中毒」「処置のミス」という、非医療者にはまったく意味不明な二つの医療用語です。

医療者から見ても、その詳細は残念ながら伝わってきません。行間にさまざまな疑問が生まれてきます。カテーテルで血管に損傷が起きたことで大量出血?。。。テオフィリンの血中濃度が高い?。。。いったいその二つがどのように絡まって、青年の死に結び付いたのでしょうか。

 

  

。。。つづく

 

 

  

***By      空飛ぶ探偵事務所「ゆめみ」

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空飛ぶ探偵事務所「ゆめみ」先生

>カテーテルで血管に損傷が起きたことで大量出血?。。。テオフィリンの血中濃度が高い?。。。いったいその二つがどのように絡まって、青年の死に結び付いたのでしょうか。

まだ謎が多いですね。医師からみて、不可解ですね。続編を楽しみに、しています。アメリカでも、多くのケースを非医療者が裁く時、有罪になります。おかしな世の中です。
written by DAICHAN / 2008.11.29 15:44
このシリーズは、「非医療者が医療者を裁くとき、医療者は何を言うべきか。。。」がテーマです。

written by 夢見る掃除人 / 2008.11.29 17:20

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