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夢見る掃除人 / 2008.10.31 19:17 / 推薦数 : 2
「生と死の劇場」
ゆめみ・海外記念公演
世界のカーネギー・ホールで催されるであろうゆめみ海外公演の全容とは。。。
では、当直前のわずかな休憩タイムに。どぞーーー。
(ヒーリングミュージックON)
さ。足をそろえて。そのまま後ろへ、ゆっくり腰を降ろしてください。そして、腰を真ん中あたりに置いて、上半身を横たえましょう。そう。ゆっくりでいいですからね。
仰向けになりましたね。どうですか?世界が六分の一くらいに小さくなりましたね。
両肩はきつくありませんか?
はい。それでは、ゆっくりと深呼吸しましょう。
ゆっくり吸って。。。はい。ゆっくり吐いて。
そうです。三回深~く、深呼吸しましょう。
どうですか。気持ちいいですね。ヒノキの香りがうっすらと体の中に浸み込んできましたね。
さ。目をゆっくり閉じてください。六分の一の世界が真っ暗になりましたね。
極上のヒノキで作った棺桶ですよ。
* * *
あなたは、もう一つの世界に、これから旅立ちます。
では。。。
春のさわやかな風と広い空を思い浮かべてみましょう。何が見えてきますか?
小さい頃、遊んだ山を思い出してみましょう。好きな木は何ですか?大きい木ですか。どんな木ですか?
下からその木を眺めてみましょう。
青い空に白い雲が流れていきましたね?
枝の先には何が見えますか?新緑の葉がさわさわと揺れています。
あ。鳥が飛んできました。何の鳥でしょう。小枝の間をうれしそうに跳ねて遊んでいます。
横になっていてどうですか?狭い感じはしませんね。あなたの寸法に合わせがオーダーメイドの棺桶です。世界にたった一つだけの、あなたの空間です。
もう誰にも邪魔されることのない幸福の空間です。ゆったりと、気分を落ち着かせましょう。まだいくらでも時間はあります。
時間は永遠です。
* * *
では。もう一度ゆっくり深呼吸しましょう。
そうです。ゆっくりと。今まで吸っていた、これまでの空気とは違います。
ヒノキがこれまでにあなたがいた世界からあなたを守ってくれます。
だれもあなたがそこにいることは分かりません。借金の追い立ても、税金の督促状も、中にいるあなたには無縁です。
そうです。ゆっくり六分の一の世界の扉が閉じていきます。あなたは、もう誰にも遠慮することなく、自由に時間と空間を泳ぎはじめます。
高く空を飛ぶ鳥にあなたは変身します。
どうですか?世界が見えますか?美しい海と山と宇宙の真ん中をあなたは飛んでいます。羽を大きく開いてください。そして、ゆっくりと羽ばたいてみます。
どうですか?
空を飛んでいます。
空を飛んでいます。
あなたは、もう、残業もリースの支払いもありません。
あなたは、自由の鳥になったのです。
* * *
棺桶の中はどうですか?
美しい世界ですね?あなたの生まれる前の時間と空間に戻る、ただ一つの自分だけの空間です。
では、その空間に鍵をかけます。わたしを信じてください。鍵はわたしが預かっています。そのまま眠ってください。眠っているのか、目覚めているのか、わからない朦朧(モウロウ)の世界にあなたは入っていきます。
そこは、「アケロン(Acheron)」と呼ばれる川です。きれいな星がたくさん瞬いて(マタタイテ)います。
あなたは現実の世界にも、向こうの世界にも、どちらへも行ける自由の身です。
心配いりません。わたしはここにいます。
川の向こうは虹の世界です。ハーデース(Hades)の国です。美しい光がオーロラのように流れているのが見えますか?心配いりません。安心してください。わたしはここにいます。
* * *
はい。お時間です。
どうぞ、目を開けてください。どうですか。明るすぎますか?
目が慣れるまで少しずつ開けてください。
あなたは、別の世界にいました。そして、いまこの世界に戻ってきました。いつもの世界です。
ゆっくり、起きてみましょう。す~っと、体が軽くなるのが分かりますね。そうです。わたしの手を取って、そうです。ゆっくりと、その世界からこちらへどうぞ。
* * *
あなたは今、歩いています。自分の足で。
あなたは今、呼吸しています。自分の力で。
あなたは今、見ています。自分の目で。
どうですか? これまでの世界と違った新しい世界です。あなたの世界です。あなたは自由です。
* * *
自分の足で歩いていることが不思議に思えてきませんか?
自分の力で呼吸していることが不思議に思えてきませんか?
自分の目でみていることが不思議に思えてきませんか?
あなたのいのちは、
あなたが作ったものでもなく、
あなたが選んだものでもなく、
あなたに与えられたものです。
自由に使っていいのです。
そうです。あなたは、たった今、もう一つの命をもらったのです。
自由にこの世界を生きてください。
****By 引田天功流・蓮の花一人劇団「ゆめみ」
***
監視員A:「招待チケットで来て見たんだけど、ゆめみ何しているんだろね?」
監視員B:「さー。上座から一人で出てきて、舞台の真中の箱に入って、それからしばらくして、出てから下座に去って行った。。。ただそれだけです。はい。」
監視員A:「招待チケットもらうもんじゃないね。何が言いたいんだろね。まさか、これで今日のステージ終わりじゃないだろね。」
監視員B:「終わりだそうです。」
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檜のお風呂に入った後の気持ちですね???
自殺はだめだよ、生きていればいい事もありますよ。
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