悪魔の裁判:断崖攻め落としその2「ジャーナリストの正論とウソ」
東京法務局は、少年の供述調書をそのまま引用して書籍を出版したことに対して、「プライバシー保護」と「少年法第22条で定められた審判非公開」の趣旨に反するとして再発防止を草薙氏と講談社に勧告した。
これを受けて著者草薙氏と講談社は、「表現・言論・取材の自由」を高らかに主張して法務局を批判している。
「動機に関わる部分はきちんと公開すべきだ」、「正しい情報を公開し、検証することだ」と主張している。引用ではなく、いわゆる地の文に溶け込ませることを拒んで、重要な部分の多くを供述調書をそのまま多用したのは、「地の文では、これはどこまでが真実なのかと疑う人が出てくる」というのがその根拠である。
また、敢えてプラパシーを侵害する危険を侵して(実際に犯して)、出版に踏み切ったことには、「プライバシーの侵害と報道の意義の両者は、常に戦ってきた」、「報道の自由のためにはプライバシーの侵害がある程度あっても(実は甚大なのだが)やむを得ない」としている。
***
こうした、「報道の自由」と「知る権利」と同一に扱ってはばからない高慢な姿勢は、その後の講談社の対応や反論にも濃厚に見ることができる。(詳細は後ほど)
彼らの言う「正しい情報」とは何でしょう。供述調書という本来その正当性までもが争われるのが裁判ではなかったのではないでしょうか。
第三者からなる調査委員会で、草薙氏が取材の時に自ら録音した(鑑定医に無断で密かにボイスレコーダーに収めていた)記録が公開されている。この中で、供述調書について彼女がどのような考えをもっていたかがよくわかるボイスレコーダーの書き下ろしがあります。
(以下、調査委員会報告書より抜粋)
(供述調書の信頼性などをめぐっての話のあとで)
筆者「警察って、ほんとにダメ。ダメダメダメ。私は警察なんて、信じてませんから。だから、調書ってのも、全然信用しない。少年犯罪のなんて、みんなそうよ。ろくでもない。うーん、まあ、いい方法で、だから先生のでもあれ、まあ、鑑定でも調書でもいいんですけども、鑑定のなかの調書を入れるのでもいいですけども、なるべく、あの、鑑定した先生のそういう匂いみたいなのを消したい。消したほうが、安全のためにいいと思って」
……
***
草薙氏自らが、「信用しない」と鑑定医の前で断言している供述調書を、なぜ執拗に入手しようと試みたのでしょう。。。そして、なぜ、そのまま引用することがないとウソを言ってまで鑑定医に接近したのでしょう。
悪質なウソの口上と手口で、彼の不在時に供述調書を入手したのには「ある重要な意図」が隠されていたのでした。
それは、04年、草薙氏の著書『少年A矯正2500日全記録』(文藝春秋)にさかのぼるのでした。
* * *
固定リンク
|
コメント (2)
|
トラックバック (0)
トラックバック
この記事のトラックバック URL
http://blog.m3.com/flyingmedicords/20080501/2/trackback
コメント
コメント一覧
八脚攻めも、断崖攻めも。。。
「本陣の中枢」
を、最後に召し捕らなくては、面白くないかしら。。。?中枢。。。???
そ。
これは地球上に現実に進行している医師逮捕・公判のまじめにウォッチング&メクリシリーズ。せめて講談社の漫画くらいの面白さがなくちゃみんなに叱られそ。でも、ほんと笑ってられません。
現代メディアの隠された虚構を切る!? ちょっと、
骨 に
なる かも。
コメントを書く