夢見る掃除人
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この苦しみは 
踏みにじられた命の叫びだ
  
にぎやかな街をゆく人々に 
その叫びは届かない
  
閉じられた法廷ですら 
その声はむなしい
  
こんなにも こんなにも
狭いところですら
なぜ あなたたちは 
言葉だけで この苦しみを 
知ろうとするのだ
  
ただ聞くことで 
知って欲しくないのです
  
なぜ この苦しみが 
聞こえないのですか
  
こんなにも こんなにも
声をつまらせて 叫んでいるのに
  
こんなにも こんなにも
まぶしすぎる光の 下に照らされているのに
  
******************
   
   
 今日はよく降ってきますね。紙片が。あっついカフェもびっくりですか。いやあ。きょうはあっついブログもおやすみでね。つまらんのですよ。
  
   
デジタルメモリーの時代です。新石器時代です。何も紙に書く必要はないはずですが。。。
掃除人はこうした小さな紙片がいつ降ってくるか、いつも空を眺めているんです。掃除もしないでね。困った従業員です。
たっ  たっ  たっ  たっ  たっ  って走る音が聞こえると、掃除人の足音ですよ。
だから、私も釣られて空を眺めてしまうんです。何か白いものが降ってきやしないかとね。こんどわたしが彼より先に拾おうかなんて、企んでいるんですよ。笑えますよね。
紙きれですよ。単なる。どうってことないです。
 
でも、掃除人が拾って帰ってしまったもの、後日、持ってきても、本当に「空から飛んできた紙片」かどうか、その真偽は私には分りません。掃除人が書き換えるかもしれません。写し間違えるかもしれません。どこかを消してしまうかもしれません。消したものは、たいがい忘れてしまいます。そのままであることはありません。
 
この前、あるブログにコメントを入力しているとき、間違ってバックスペースキー以外の何かを押してしまったのです。そのブログコメントに戻ってきた時にはコメント全部消えているんですよ。ちくしょう。なんていいながらですね。また書いたんです。
  
不思議ですね。おんなじ頭でもう一度書いたのに、結論が微妙にちがうんですね。こういう経験有りますね。ジャーナリストならそれぐらいのこと当り前ですね。
 
さて、なぜ、鑑定医が供述調書を家裁に返却する前の日に、あなた方はそれをボイスレコーダーに収めたのでしょうね。長い文書です。鑑定医のカルテも長いです。口述できる範囲は、私もやってみましたが大変です。無謀です。
 
そこで、ボイスレコーダーに明らかに入りきれるものだけを、録音したのではないだろうか、というのが私の仮説です。しかもそれは、提出される前に、間違って消去したり、考えが変わったり、書きなおしたりすることがあってはならない短い文章ではないでしょうか。400字の原稿にして数枚のもの。はたしてそれは何でしょう。
 
一息入れましょう。
 
供述調書のコピーないし原本は、鑑定医が書きなおしたりするものではありませんね。加筆も許されませんしその意味もありません。彼の領分ではありません。彼は、供述調書を参考にして書かねばならないものがあります。彼が書くもの。。。
 
そうです。鑑定書です。
調べれば簡単です。ボイスレコーダーはすでに押収致しました。
もしそこに供述調書が読み上げられていたら、これはおかしいのです。書き換えられるものではないからです。
鑑定書と違うものが引用されていては、出版物はウソということになりますから。たしかに提出された鑑定書と同一であることが必要です。
 
書き換えられることのない鑑定書が必要になります。そのためには前日でなければなりません。しかも、鑑定医が、朝方になって思い立って書き直したり、筆を加えることのできない。。。そんな状況が必要になりますね。
     *      *      * 
自宅での取材ですから、夜は気分も砕けますね。音楽でも聞きながら、ワインの一杯や二杯くらいは、入らないと気分もほぐれません。
  
あ。すいません。お茶にしましょうか。わたしがお入れ致しましょう。遠慮なく飲んでください。私も喉が渇いてきました。しゃべりっぱなしですので。まあ、どおぞ。
鑑定医は、あなた方ジャーナリスト、講談社社員の前から退席する時、深く酔っていましたか。。。
。。。。。。。。。つづく 
                                                              

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追記)ちなみに、これは10月アーカイブ14日の「秘密漏らさば」から始まる推理シリーズです。
written by 夢見る掃除人 / 2007.10.18 21:59

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