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「遅らされた死」 >
夢見る掃除人 / 2007.08.20 14:12 / 推薦数 : 5
地下室に続く階段を降り、デパートの生鮮食料品売り場に降りる。まずはじめに、買い物カゴを自分で手に取る。(自分で取らないと買い物はできない。怪我をしていても、めまいがしても。)。。。野菜コーナーが目に入る。そして、次に乳製品。お寿司や総菜が並ぶ。。。
たまに、試食コーナーで女の子が所在なげに立っていることもあるが、腰を曲げてその前を通るご老人が、イタイタシイ感じでキャベツをカゴに入れるのを目の前で見ても手を貸して差し上げることはない。そういう非利潤的側面と手間を完璧に省いて合理化した姿が、安デパート売り場である。もちろん、レジでは、アイソウの「あ」の字もない店員が、ビニール袋を買物カゴに入れて、「ありがとうございました。次どうぞ。」。。。「あのう。。。袋2枚余分にもらえます?」。。。「。。。」店員はメンドくさそうに黙ってビニール袋をカゴに入れた。。。「あのう。いいにくいんですけど」「はい。ちょっと待っててください。。。なんでしょうか」「袋や破けちゃって。。。もう一枚お願いできます?」「!。。。」店員は、これが最後ですと言わんばかりの勢いでビニール袋を投げるように差し出した。
最近、ある知人に聞いた話。デパートに苦情の電話が一日40-50件かかって来るという。「パックから汁が漏れている」「賞味期限があと2日しかない。明日は大丈夫か。。。期限とは明日は含まれるのか。わかりやすく説明しろ」。。。買うときは、コヒツジのように従順に、物言わず買っていくらしい。店を出たとたん豹変するらしい。。どうやら同じ人間がいろいろとナンクセつけてくるらしい。同じ人間でなければ違う人間らしいが、そのクレーマーも他のデパートでは有名らしい。40-50名のクレーマー・グループが携帯で連絡を取い会い、暗躍しているという。こうしたギャングは、主婦や学生や商店主などさまざまな人で構成されているという。
記録的な気温を更新し続けるきょうこの頃の猛暑。。。クレーマーでもやらないと一日が退屈。それにしても、店長の対応も悪いが、売り子の教育もナットラン。。。というのが彼女たち彼らの言い分。いい趣味見つけましたね。何を隠そう、私も死ぬ前に一度はやってみたい。。。と思わずにはおれない。
デパート側もこれではたまらん。ということで、クレーマー対策マニュアルを作成し、万が一暴力沙汰になれば、雇ったイカツイ警察OBのおでまし。。。確かに泣く子も黙る「コワソーな」最終兵器だね。でも、そう再三再四、表沙汰にすると店の評判が落ちる。デパート側の泣き寝入りも少なくないという。
今日は何の話っすか?ここはデパートサイトじゃなく、医師専用サイトですのに。
いえいえ。デパートを病院に読み替えて、店員を医療従事者に読み替えると、昨今の医療施設でのクレームや警察沙汰が何故多いかという、本質が見えてくるわけです。
医療業界では、薬を処方することを「投薬する」といいます。注射・点滴を打つことを「投与する」といいます。。。「投げる」わけです。投げたら投げ返すというのがケモノ道。。。病院の外のごみ箱には、もらったばかりの処方箋や薬が手つかずに捨てられているというのはよくある話。どんなに良質で安全な食料品を提供していても、デパートにクレームは続きます。物を売る相手(お客様)を見ていないからです。どんなに最新医療・インフォームドコンセントを汗水流して提供しても、クレームはつきます。「病い」を「物」として扱う風土が、まだあちこちに残っているからです。教育が、「物」を教えてばかりいるからです。医療が「物」だけを見て説明するからです。
クレーマーギャングは、ナンクセつけながら、まさに「そこ」を突いてくるというわけです。
ところで、「様」で呼ぶのはケシカランと、所はオコシヤス&オイデヤスの国、「京○大学病院」のてっぺんが全館使用禁止令を出したところ、職員はいっせいに胸を撫で下ろしたという。ふだん静かでやさしい舞妓はんも、そりゃあきっとクレーマーになります。「ほんま、慣れておらんと。。。ちゃいますやろかいねぇ。」。。。「様」にも慣れないようでは、「物」以外を診ることも当分慣れないかもしれない。
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「モンスターペイシェント」のコメント欄に、 貴重なご意見を頂きました。 「モンスターペイシェント」って言葉は、 まだ一般には認知されていませんけど。 理不尽なクレームをつけたり、暴言、暴行を 行ったり...
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