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「様御法度を出した名医」 >
夢見る掃除人 / 2007.07.28 16:15 / 推薦数 : 4
「研修医の初任給が、出たての看護師の初任給より低いのは何故ですかぁ~?」と、こわごわ、恐る恐るの研修医。
「低くても、まあイイジャないか。あとでたっぷりモラエルんだからヨ」と、先輩からの返信ブログ。
こういうやりとりまでが○見えのブログの世界って、一体なんなんでしょうかね。見えすぎちゃって、見ているほうが恥ずかしい。見ないほうがいい。
んで、なになに。ふんふん。あ、そう。あとでたっぷりもらえる。。。。?!?ほんとかあぁ~。
統一試験で人もうらやむ高得点をマークし、医学部に、めでたく?合格し、6年間にも及ぶ長い専門教育の中で、解剖学、生理学、免疫学、薬学、細菌学、病理学、内科学、外科学、脳神経学、公衆衛生学。。。広い範囲の基礎医学と臨床医学を学び、卒業試験をパスし、最終ゴールの国家試験をパスした鉄人レーサーともいうべき新人医師を待ちかまえているのは、研修という「地獄の畑」です。
畑?。。。花や実になるにはまだほど遠いツボミを育てる臨床という畑です。
体の血管の隅々の名称を覚えていても、悲しいことに「注射器」というものを持ったことがない。ご老人の「オムツ」を交換したこともない。0歳児の喉を覗くコツを知らないので、母親の面前で悪戦苦闘したあげくあきらめざるを得ない。患者様が吐きそう!といっても、とっさに「ノウボン」に手が伸びる反射機能もまだついてない。
「せんせーぇ。熱が8度5分です。ヒョウチンしましょうか。」。。。と、とれとれの新人茶髪ナース。
「ひょ。ひょおーチン。。。ちょうちんかな」
氷枕(ひょうちん)=こおりまくら。。。あ、そうか。。。。でも、実際作ったこともないし、パッチンで止めるのもやったことがない。最新の難病の遺伝子治療はかじったことはあるが、ひょうちんなんて。(アイスノンならわかる。)
なぜ、氷嚢(ひょうのう)がスタレタかも知らないし、吊るしてみたことも、習ったことも考えた試しもない。医学専門教育は昔から、ひょうちんやひょうのうなんかに興味はないのだ!。
かくして、学んだことと、現場との乖離が数か月繰り広げられ、エリート?感覚をボロボロに踏みシダカレテ、密かに目をつけていたナースにもアキレラレテしまい、しまいにはサゲスマレ、自己嫌悪に陥る。。。そんな悔しくて辛くてさみしい屈辱の研修の日々が「地獄の畑」なのです。
ベッドサイドにぶら下がった点滴瓶に20ccの薬液を補充したら、エア針から液がぽたぽたと垂れてきた。。。「あら、せんせっ?!エア抜きしましたぁ~」。。。地獄の畑の医療ミスならぬ珍事件は、かくしてしばらく繰り広げられる。。。医学教育が遺伝子の云々を先にして、当り前の実技を後回しにしているからに他ならない。実技何もなしで丸裸で畑に投げ出されている訳です。
卒業後に研修施設を自由に逆指名できる新しい制度が始まった。ある施設に百数十名の研修医が集まったそうな。たいそうな人気である。一つの畑(科)に入ることのできる人数はせいぜい1人から2人多くても3人までがいい。1人を監視・手ほどきするのに熟練が2人いるからだ。あんなに集めちゃって大丈夫?。地方に医師が不足している。。。花や実のなる畑は、田舎にもいっぱいあるんじゃないのかね???。
そうこうして、地獄から這い上がって、10人分のプレッシャーと仕事量をこなして、やっと人様並みの給与だからね。「2倍程度なんてずっとずっと後だよ、髪の毛が白くなるころかな?でも長くは続かないよ」というのが、いわゆる「あとでタップリ」の本当の意味です。ただし、新しい門(科)をくぐるたびに振り出しに戻るスゴロクの仕組みになっておりますゆえ、くれぐれも、過労にならぬよう、けがをせぬように、人様の病気は治しても決して病気にだけはならないように。。。なったら、もうつとまらない、0円也、御苦労さま。まさしく、「体が命」の体育会系の世界です。
「白い○塔」なんて、今どき古臭くてカビ臭くて、いまさら何が嬉しくて再放映しているのか、その「のんびり」感覚が分らない。もっと違うところで大変なことになっているのだ。。。。次の世代を担う卵たちを、なんとかしてあげて下さいませ。。。、祭りの夜も、畑の中の囚われの身に。。。幸あれ。
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