学校では法的には学校保健委員会が設置されることになっています。PTA、つまり教師と保護者の代表が委員会を形成しますが学校医、学校薬剤師、学校栄養士も参加することになっていますが、委員会が設置されていない学校も少なくなく、設置されていても1年に1回開催程度の学校が多いのです。この委員会が学校保健を大きく推進しているという学校は比較的少ないのが現状です。委員会に諮ることをしないでも学校で行われる健診は行われていますし、事後措置も行われていますから、委員会がなければ困るということはないのです。学校保健の内容を充実するには、実効のあるシステムを作る必要があるのでしょう。私が学校医になった小学校は創立100年を越す小学校でしたが学校保健委員会はありませんでした。学校長がかわり、創られて各学期に開催されることにはなりました。このように学校長の判断で大きく異なります。更に、親が関心を持ち積極的に関るには、大きな変革が必要だと思います。
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学校検尿に続いて心電図が導入されました。これは、小児の心電図が読める医師が少ないのがネックになっています。最近は心電計に自動判読ソフトが入っているもので行われていることで、見逃しは少なくなっています。機械が読んだ結果を見ながら医師が確認をするのですが、そお確認の能力が問題なのです。機械の通りに読んで二次健診に廻す人が少なくないようです。異常と判断しないでも良い所見がしばしば異常になっています。ある年、二次健診に持ってきた心電図は全く異常がありません。所見には大変なことが書いてあります。学校に電話をして養護教諭に、『人違いになっている可能性があるから、残っているもののなかに異常が隠れている可能性がある』というと、残りを持ってきました。それを全部、見直したら、異常のあるひとがピックアップされていませんでした。来た人は無病なのでお金を貰うわけにはいかず、本当に異常があるものが見落とされていたことになります。そこの学校の判読を私が無料で行ったことになります。私が医師会に入ったときは、自信がある人で、全部を判読していました。ところが、一部の人間が判読料を独占しているとの抗議があり、学校医が自分の学校の分を判読することになりました。問題のありそうなのは、専門医を招いて持ち寄って検討することになっているのですが、そのときこそ判読能力のないことが露呈する機会にもなるので、それに提示しないで二次健診に廻す人がいるのです。地区により体制はことなっているのでしょうが、本当に責任がもてるところは少ないのではないかと思います。
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それまで、長期欠席児童生徒の原因は慢性の腎臓疾患が最も多かった、小児の死亡原因の上位に慢性腎臓疾患が上位にあったことなどから、それらの疾患の早期発見を求めて昭和48年に学校検尿が定期健康診査に組み入れられて今日に至っています。初期には、多くの腎臓疾患が見付かったが、近年はそうでもなくなっていますし、学校検尿では見付からない疾患が多いことが、その価値を低く言う人もあります。私は、最も悪いのは、事前に、その目的、発見された尿異常から精密検査までの道筋がキチンと整備されていないことだとおもいます。学校医の参加の悪さもあります。予め保護者に教育がなさrていること、尿異常が発見されたらキチンと疾患の診断がされることが保障されていること、その結果がフィードバックされることが実際にはされていません。微小血尿の患者では家族性血尿が頻度が高いと思いますが、それも確認されていません。心電図の検査についても同様の事がいえます。もっと効率を考えたシステムを考えるべきだと思います。
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