学生時代には論文を読むなんていうことは滅多にありませんでした。インターンのときに、図書室で新しく入ってくる雑誌から、目次をみて目新しいものを読んだりしました。やがて邦文は医学中央雑誌で、英文はインデックスメディクスで探すことを覚えました。自分の興味ある文献は文献カードをつくることを覚えました。目的の論文に到達するのに苦労を重ねるので、論文カードを沢山持っていることは財産でした。カードが多くなってくると、その検索も時間がかかります。インターンのときにも抄読会をやっていました。大学の医局に入ると、交代に順番が廻ってきて読みました。でも、将に抄録を紹介することでした。病理学教室では、先ず論文が目指す内容について検討し、研究方法や、その方法がよいかわるいかなど将に論文を十分に検討するのを目の当たりにして読み方を変えました。この論文は、方法論を参考にする、この論文は結論をというように、焦点が違うところに当てるようにしました。でも、最も勉強になったのは、JAMAの1991年からのエビデンスを論文から読み取る方法でした。論文の探し方読み方がここで大きく変わったと思います。自治医大の五十嵐先生のところに通ったのは財産になりました。これは、開業してからでした。入局したときに、指導医が既に受け持っているフェニールケトン尿症の兄、妹例が入院しました。医学中央雑誌で日本に何例いるかを探しました。未だ、ガスリー法などはスクリーニングに導入されていない時代で、報告は20例未満でした。ところが同じ症例があちこちで報告されていて、発表者が同じだと同じ症例だろうと推察がつくのですが、報告されている間に年齢が増えたりしていて、本当は
何例なのかわからなくなりました。いまだと検索もすぐに出来るのですが、図書館にもぐりこんで時間がかかったものでした。今は便利な時代になったと思います。
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