開業して、当初から予約制にしました。患者さんの数が増えるに従って予約通りに行かなくなりました。予約外でも新生児の発熱のような急患や症状の激しい人は先に割り込みで診させていただきます。急いで病院に送るときは、電話で連絡をしますが時間はかかります。採血や点滴に時間がかかることもあります。救急車で搬送に出かけることもあります。患者さんにときどき叱責を受けました。中には、予約制などやめてしまえと言われる方もありました。日本の医療のシステムは、特徴の一つにフリーアクセスがあります。先着優先になっていますが、医療の目的が患者を救助することにあるのなら、アクセスの順番がケアを受ける優先順位にはならず、フリーで有るがゆえに、重症、治療処置を急ぐべき患者さんには譲るべきだと思います。また医療機関は利益追求が第一目的ではないにしても、そこに働く人への賃金は確保しなければなりませんし、設備の確保は必要です。つまり、収入がある程度なければ良質の医療の提供は不可能です。つまり、患者さんのある一定の数のアクセスは無ければ成り立たないのです。何があっても患者さんを待たせないためには、あらかじめ時間に余裕をもって予約をしてもらうことになりますが、するとアクセス数は当然少なくなり医療機関が経済的に成り立ちません。フリーアクセス、低医療費であるためには、患者さんはある程度は待つことが必然になっているのが日本の医療のシステムだと考えます。待っていただく、それがあって成り立つシステムで、何を大事にするかとなると、それは質の確保だと思います。お待ちいただくこともあるけれど、質は良質の医療を保つ、それが大事だと考えます。お待ちいただくことには申し訳ないとは思いますが、時間をつくるために好い加減に端折って質を落とすことはしない。
それで勘弁していただこうと思います。
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