2007.05.26 03:09 |  診療  |  研究  |  その他(一般)  |  波良張  | 推薦数 : 2

脊髄液検査でのクロールの測定

脊髄液の検査をするには、蛋白、細胞数、糖、クロールがルチンに測定されています。でも、多くの人が、無頓着に行っていて何故クロールを測定するかを蔑ろにしています。小児科学会の専門医の面接試験で訊いても、キチンと答えられる人はいませんでした。本当はナトリウムを測定すべきなのです。結核性髄膜炎が多かった時代には、低ナトリウム血症を起こすのを髄液で検査していたのですが、ナトリウムが直接測定できなかったので、クロールを測定していたのです。今は、ナトリウムが直接測定できるのですから、わざわざクロールをmg/dlで測定する理由はありません。私は、検査伝票を改定する機会に、髄液の伝票にNa,Cl,Kを入れてもらいました。電極法で測定します。この3つは同時に測定できます。すると、わざわざ、Cl だけに丸をつける人や、Clだけでよいのに何故Naを測定したかと文句を言う人も出てきました。脊髄液のNa やClは血清のそれと平行しますが、Kは髄液の方が低値を示します。髄膜炎や出血などがあると髄液のkが高くなり診断的意味が出てきます。髄液の糖を測るときには血液の糖も測定しておくべきです。痙攣や脳症をきたしたときには血液の糖が高くなります。糖尿病と見まがうくらい高値を呈します。それが、かえって重症度をうらなう指標になります。細胞数を表すときにもX/3 と表現しますが、計算版があれば1μℓあたりの数が出せます。それでも、分子に3がついていないと間違いではないかと言う人がいます。私がやめて16年になりますので、検査伝票はまたもとに戻っているのはないかと思っています、

固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

波良張
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2007/05 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

新着トラックバック