2007.04.20 21:31 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  その他(一般)  |  波良張  | 推薦数 : 1

自分の子どもの主治医になる

私には3人の子どもがいますが、3人共に入院しました。長男は肺炎でした。幼稚園の頃です。入院させて点滴をして抗菌剤を時間で入れて軽快退院しました。下に子どもが居るので、夜は自分で付き添いをして付き添いベットで寝ました。医長なので、後輩も主治医にはなってくれませんでした。付き添ってみると医者としては見ているようで見えないことがあることがわかりました。病棟での生活は付き添っている親はそれなりに知恵を働かせて過ごしているのだと思いました。夜、見回りに来る看護婦さんの態度も千差万別でした。思いやりのある態度が出ている人、そうでない人、これも付き添いベットから見上げてわかったことでした。長女は無菌性髄膜炎でした。輸液をしていたのですが、ベットがなくなり、点滴をしたまま官舎の自宅に戻り、入院ベットを空けました。自宅で点滴を継続しました。次男はロタウイルスの感染と脱水でした。なかなか下痢が止まらずに、近所(官舎ですから皆病院勤務者の家族)の人は親がみていると子どもは死ぬのではないかと話し合っていたそうです。輸液を継続して治りました。家族の主治医にはならないほうがどうもよさそうに思いました。

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2007.04.20 01:26 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  その他(一般)  |  波良張  | 推薦数 : 4

妹を失う

妹は24歳で秋に結婚も予定されていました。1月にインフルエンザに罹患しました。といっても私は、知らなかったのですが。妹は両親と九州の久留米に住んでいました。1月15日の朝、私は当直で当直室に寝ているときに、もう一人の妹が電話をしてきました。高熱でトイレにも歩いて行けない、父は医者なのですが、布団を被って寝ているがどうも泣いているらしいというのです。父を起こして貰って話をしました。インフルエンザだと父は言います。肺炎を起こしているのではないかというと、否定します。どうも重症らしいので、入院させたらどうかというと、休日にどこに入院させるのかと言います。私は、電話をきって、久留米大学の小児科にいる友人に電話をして相談をしました。友人は聖マリア病院に相談をしてくれて、病院から救急車で迎えに行ってくれました。しかし、余りにも重症なので、久留米大学に転送してくれました。入院できて、父から電話では少し落ち着いてきたと言ってきましたが、友人は今久留米まで来ないと間に合わないと言ってくれました。私どもは、何時でも直ぐに飛び出すわけにはいきません。それに、15日は休日で旅費を下ろすこともできません。16日、外来診察をしているときに、妹がなくなったという報告が入りました。当初は、診療をしていたのですが、冷静に続けることが難しくなったので、交代をしてもらい、数日、留守をすることの準備をして九州に旅立ちました。妹は剖検をされて肺炎とされていました。久留米大学に行き、主治医の医師に説明を聞きました。多発性のマイクロアプセスが出来ていたそうです。昭和51年だったのですが、自分は何人も細菌性肺炎の子どもをキュアできたのに、口惜しくてたまりませんでした。父は、自分が診ていて亡くしたので辛かったでしょうが、もっと早くに他人の手に委ねていたら、失うことはなかったのではないかと思いました。久留米大学の医師は私より若い方でしたが、『お父さんも辛いのでしょうから、責めないように』と言ってくれました。父と娘では、十分な打聴診もしていたかどうかわかりません。重症の肺炎は理学的な所見、病状でも予測がつくと思います。それが、親娘という情が入り、軽くあってほしいという願望が軽症と判断したのだろうと思います。情ではなく、事実を直視することが大事なのだという好例でしょう。母は父を責めることはしませんでした。仕方ないことと受け入れたようでした。私には『お前が近くに居れば』と一度、言いました。親許から離れて関東に出てきたのですが、若し、熊本に居れば診察に帰っただろうと思います。自分の身内を失うのは、辛いことでした。そのことは、身内を失うことの辛さを自分の患者の家族に味合わせてはいけないと思いました。以後、より、病院に居る時間が長くなったと思います。

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