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カルテの書き方にPOASを取り入れることを考えました。理想的なのは、全てを日本語で読めるような字で書くことなのだと思います。すると、看護婦や他の医師がそれを読んで理解できるのだと思います。ところが、時間がないとなかなか書けません。新生児だと、処置に負われて、結果が出てしまってから書くということにもなります。理想は理解できるのですが、なかなかよいカルテは書けませんでした。開業に際してはカルテはA4にして、POASにしました。開業当初には、県のお役人の指導を受けます。カルテを持っていくのですが、指導のお役人はB5が基本だと言います。平成3年だったのですが、既に公文書はA4が基本になっていましたから、それを言うと、しぶしぶ了承しました。書き方が、異なるというので、書く内容は準じていること、しかし、保険医療の手引きのお手本では、医師が考えたプロセスは理解できないことなどを言うと、黙ってしまいました。何時だか、ハワイで治療を受けた人が帰ってきて、カルテのコピーを見せてくれましたが、大した事が書いてあるわけではなかったので、アメリカでも俺なみだなと思いました。
看護学校でカルテの記載をPOASにしたらと話しましたが、誰も乗ってきませんでした。今、本当にPOASで書いている人はいるのかなと思います。
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インターン時代に最初に受けた教育が私をこのように導いてくれたのだと思いますが、検査室によく出入りをしました。検査科の科長は病理の先生でした。病理解剖の結果や組織診断の結果をコメントするのに、GOKとかSOKと書いてありました。GOKというのは、God Only Knows つまり、神のみぞ知りたもう、=自分にはよくわからないという意味だそうです。SOKは先生のあだ名がサンちゃんだったので、Sanchan Only Knowsで自分はこのように思うという想い入りの診断だとのことでした。自分が育つに従がってコメントの内容が豊富になり、GOKが減ったとも言われていました。その先生に惹かれて検査室に出入りをしていると、検査結果を活かすのも、検査過程を知ると異なることを知りました。また、アーサーヘリーの最後の診断と言う小説がありますが、検査結果を活かすも殺すも、主治医次第だと思います。呉の病院に勤務をしたときも、検査室に出入りをしましたし、勤務をした病院でも同様にしました。血液像を自分でみるのは、白血病の患者では主治医の任務だと思います。尿も沈さを自分でみると、患者の経過が見えてきます。気になる患者の尿は自分でみました。細菌培養は検査技師がいなくても、自分で培地に植えておけば結果はそれだけ早く出ます。病棟に小さなフラン器を購入し、血液培養を何時でも行えるようにしました。髄液検査、血液化学検査なども自分で行えるようにしました。検査科の技師にも出入りをしていると仲良くして貰えて、時間外に使うことを許してもらえました。病院が研修指定病院になったときに、検査室を最初の研修科目にすることを主張して、そのようにしてもらえましたが、今の総合研修の科目にはなっていないようで、私は残念に思います。私が、検査技師を呼び出してやって貰った検査は輸血の交差試験だけです。自分で交差試験を行って輸血をしたこともあります。緊急のときに、自分で行って自分の血を輸血したこともありますが、基本的には専門家の目を大事にしました。
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久留米大学の山下文雄先生が日本小児科学会で、この重要さをアッピールした学会を開催されました。熊本大学の松田一郎先生がこのことを教えてくださいました。ハガチーの上記の題名の本の第二版が当時出ていて、それを読みました。LangeシリーズのCurrennt Pediatric diagnosis and treatmentにこの項目が登場しました。Practice of Pediatrics にやはりこの項目が登場しました。何を自分が学べばよいのか、何を目指せばよいのかが、目標が出来たように思います。日本での学会ができたのが平成3年ですから、ずっとあとになりますが、このような視点にたった医師の養成は今も未だ行われていないように思います。本当の総合的な医療を行うことが大事だと思いますし、その意図で次世代を教育する教育者の養成が必要だと思います。
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子どもを失うことほど親にとって辛いことは無いと思います。色々の原因で子どもが命を失うのを看取ってきました。養豚業者の現場に子どもを連れて行き、雑誌の購入を勧めているときに、子どもが豚のし尿を貯めるところに落ちて亡くなったことがありました。糞まみれで、気道にもそれを吸入していて、挿管して人工呼吸をしながら風呂場で体を洗いました。親は僅かの収入のために子どもを失いました。業者の人は危ないから子どもを連れて帰るように、雑誌は購入しないと何度もことわったそうです。私も糞まみれ、臭くて悲しい出来事でした。白血病で、もう行う治療がない、大学病院で個室だと費用がかかるからと転院して来られた患者さんが居られました。ご両親には、お金がないから命が失われるのではない。前の主治医と相談してs出来るだけの事を行うからと話したのですが、ご両親は大学病院に入院できない経済的なことを随分悩んでおられるようでした。亡くなられて数年を経たときに、癌の子どもを守る会に寄付をしておられるのをみて、一寸救われたような気になりました。
子どもを失ったときの親の想いにはいつも涙せずにはおれません。
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