新生児の医療は24時間、いつでも何かが起こります。24時間いつでも結果が欲しいものです。ところが病院は昼の8時間が通常の勤務で他は時間外と言います。実際には時間外の方が長いのです。土曜は半ドン、日曜は駄目よ!です。検査技師は24時間対応を予定されていません。それでは、困ります。でも、一つだけ可能な方法がありました。それは自分で行うことです。私は、それを実効に移しました。血球検査、血液像は自分で行えばいつでも出来ます。検尿然り!
生化学はオートの機械がはいったときに、いつでも行えるように習いました。血清電解質も同様です。病理解剖も保健所に事後報告で可能になりました。細菌培養も出来ます。難しいのは、輸血の際の交差試験です。自分でも出来るようにしましたが、これは検査技師に頼むことにしました。患者の具合が悪くてベットサイドを離れられないとき以外は、時間外は自分でやりました。病棟内に小さなふ卵器をおいて、培養も即行えるようにしました。診断には検査データは重要な要因です。もっと医師が自分で動けば、世の中の医療は変わると思うのですが。
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病院の経営が順調であるのは、先ずは病床利用率がよいことでしょう。病床が100%利用されていれば、先ずは好です。空床があれば、それだけ収入が悪いことになります。埋まっていればよいかとなると、必ずしもそうではありません。例えば、元旦に万床になり、1年間入退院がなければ病床利用率は100%ですが、病院としてよく機能していることになはりません。昭和48年に発足した病院は、人口急増地にできたという事情もあって入院は断る方が大変なくらいありました。外来も同様です。1日のうちの3分の2を病院内で過ごさなければならないほど多忙でした。しかし、いつも、100%埋まるかというと、小児科は季節により流行する病気も異なるので、空床が目立つこともあります。すると、努力をするようにとの勧告を病院幹部から受けます。地域の中で頼られる病院でなければ、入院は埋まりません。地域の一次医療機関に対しての患者さんを介してのフィードバックが大事です。病床利用率を上げるためには、紹介率が高いことが必要です。どこの病院でも行われるのでしょうが、各診療科の医長、婦長、放射線、研究検査科、病院各部門の責任者による会議がありました。そこで、空床があることを理由に、小児科は努力をするようにと言われたことがありました。我々スタッフは、本当に努力を重ねていて、大げさに言えば疲労困憊のなかで働いているのに、努力を更に要求されるというのは、スタッフのためにも理不尽の事のように思われて、ベットの数だけで評価するのかと食いついたことがありました。病床の数の設定、それに見合った数のスタッフ、行っている医療内容、などが適当かどうかの評価なしに、言われるのは納得できないことでした。病院の経営にどのような視点を中心にすえるか、考えさせられていました。
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其の頃、国立病院年報だったと思うが、全国の国立病院の公に出されている資料がありました。これは非常に面白いものでした。全国の病院、診療科別の収入を見ることができました。患者一人当たりの点数が記載されていて、何で稼いでいるかがわかります。診療のウエイトが大きい病院、薬剤のウエイトが大きい病院、レントゲン、検査などに分けてみることが出来るのです。注射が好きな医師がいれば、薬剤で稼ぐことになりますし、検査のウエイトが大きい病院は、紹介患者が多いなどの推測がついたりします。同じ国立病院でも、診療内容が大きく違うことが、病院統計で読み取れました。この、集計はやがて廃止されました。多分、薬剤で稼ぐのは、他方では薬剤購入費が多いことが考えられます。薬剤は余り用いないで、診察、検査でのウエイトが大きい方が効率がよいことになります。そして、患者数が多ければよいわけです。たかが資料、されど資料でした。
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