昭和48年から学校検尿が実施されるようになったこと、周囲には腎臓専門医がいないこと、自分が大学で腎臓外来を担当したこともあって、呼称をしましたが、結局は特に曜日を決めることなく自分が主に対応することにしました。同じ曜日を休むことになると学校で同じ学科が抜けることがあるからです。必要な患者に腎生検をすることにしました。当初はクリオスタットも無かったし、蛍光顕微鏡もなく光学的顕微鏡による所見しか得られませんでした。都立清瀬小児病院での勉強会に組織所見を出すようになったとき、慶応大学病理の坂口教授に組織が厚くて判断が難しいといわれました。病理の先生と色々試みてもらったのですが、診断によい組織標本が無理だとわかったので、診断については、取り付き寄せ小児病院にお願いをすることにしました。病院発足初期に腹膜透析を行いましたが、その後は新生児急性腎不全で一人行って救助したのと、先天性代謝異常で高アンモニア血症の患者さんに腹膜透析を行いました。SLEで慢性腎炎に急性腎不全を合併した患者さんに清瀬から透析器を持ちこんでもらって助かったことがありました。小児腎臓病学会にも演題を何度か出すことができました。新潟大学の小林教授が班長であった、尿路感染の研究班にも入れていただいて、尿路感染症についても知見を得ることができました。
腎臓疾患の診断には、先ず尿所見を自分で何処まで見るかがあります。納得できない場合、そうでなくとも検査科に行き自分で尿沈さを見ました。赤血球円柱の存在は血尿が糸球体由来であることを示唆しますし、赤血球の変形はやはり同じです。位相差顕微鏡でなくとも赤血球の変形は判断できます。クレアチニンクリアランスは尿量が正しくないと、大きく狂います。納得いかない値が得られた場合には多くの倍は尿が正しく採取されていなかったのです。この経験は今にも生きていて、尿沈さは今の方が、採取後直ぐに検査ができています。臨床パターンを分類して、そこから免疫学的検査や組織診断で腎臓病の診断ができて、地域の子どものお役にはたてたのではないかと思います。IGEを自分で測定して、ネフローゼ症候群ではステロイドレスポンダーは値が高い傾向があり、ステロイド反応性の予知に有用でした。IgEの測定にはシンチレーションカウンターを用いていたのですが、オートカウンターでなく自分で目視でカウントするので2昼夜かかり、測定が終わるとへとへとになりました。やがて、検査が導入されて体力の消耗はしなくて住むようになりました。
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