2007.01.12 02:28 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  その他(一般)  |  波良張  | 推薦数 : 0

ケトン性低血糖症

早朝に痙攣を起こして急患で受診する患者さんがいました。何度も起こすので東京大学を紹介し、てんかんとして投薬を受けていました。或る日、当直をしているときに受診されました。血糖を測定してみると確か20mg/dl以下の低血糖でした。鑑別をしようということになり、絶食にしても低血糖にはなりません。むしろ、ケトン食負荷で低血糖が起こりました。グルカゴン負荷でも起こりません。アラニン負荷でも同じでした。低血糖をケトン性低血糖と診断しました。痙攣は、前日完全に夕食をしなかったときは起こらず、むしろおかずだけ摂取したときに起こっていました。この病気を最初に報告されたのは、熊谷道夫先生だった。慶応大学の小児科で、都立清瀬小児病院の院長を勤められました。先生には、直接、お話を伺う機会がありました。以後、気をつけていると、結構、頻繁に診るようになりました。小児科の外来にカルピスを置いていましたが、これはこれへの対策です。今は、チョコレートや飴をおいています。病気と言うよりも、発達途上の問題なのでしょう。其の患者さんは、以後、痙攣をみることもなくなり、抗痙攣薬はやめました。

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