新しい病院は埼玉県西部の所沢市にあり、人口は18万人台、隣接の入間市、狭山市、大井町などを含めても30万人位が診療圏と考えられ、当時、埼玉県は沖縄についで人口当たりの医師数が少ない地域でした。首都圏で、都内には有数の病院があり、いわゆる団地型のプライマリケアの場であろうと考え、新生児から思春期まで扱う、何でもある八百屋小児科の実践だと考えました。また、患者さんを可及的にプロスペクティブに診たいと考えました。若し、可能ならリサーチもやろう、それは患者さんにフィードバックできるものをやろうと考えました。他の医師がどのような方々がおられるかわからないし、熊本とどのように違うのかもわかりませんでしたが、少しだけ、期待と希望を持っていました。院長からは東京が近いので、勉強できる学会などにも、沢山参加できると言われていました。でも、若し、病床が満床であれば、とても忙しくて病院を離れることはできないだろうと考えていました。大学とは遠いので、自分の母校に簡単に頼ることはできませんが、それだけにいつも緊張感がもてるだろうと思っていました。
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