2006.10.22 23:58 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  その他(一般)  |  波良張  | 推薦数 : 0

大学病院での診療

当時、熊本県には小児科医が常勤で3人以上居る病院はありませんでした。大学病院小児科は必然的に熊本県の小児にとってはターミナルホスピタルの機能を持たざるを得ませんでした。それは、大学が何を課題にして研究をしているかとか、教育で何をしていても、医療の場としては、何にも優先してどのような患者さんでも受けるということなしには、子どもの医療は成り立たなかったのです。実際に、大学で診療していた患者さんは、色々の疾患がありました。そのことが、若い医師には好都合で、どの分野の病気でも対応する姿勢と経験が得られました。それが討論では、確認されました。大学病院に居て経験していると医師は自然に育つかのような考えがありましたが、それでは医療の水準があがりません。専門分野を目指して、学び実践し、次の世代を育てることが必要と言うことには、誰しも賛成でした。高い水準を目指すには、診療に結びついた研究が必要です。教室内部の討論から、臓器別の特殊外来を設けようということになり、心臓、腎臓、神経、喘息を中心として呼吸器の外来が設けられました。従来の、外来が教授、助教授中心であったのが、助手まで担当者が拡大されることになりました。私は、当初は心臓外来に割り振られましたが、後に腎臓になり、昭和48年、大学をさるまで腎臓外来を担当しました。

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2006.10.22 00:37 |  診療  |  研究  |  その他(一般)  |  波良張  | 推薦数 : 0

大学に於ける研究とは?

研究を何のために行うかについて、昭和40年代前半に医局で討論が重ねられました。でも、結局は、キチンと答えが得られた訳ではありませんでした。その場で患者さんの役にたつ研究を行うべきだという人も居ました。結果を、行った人が活かすのか、その結果を知った人が活かすのか、倫理的に行うことが許されない研究は行うべきではないのは誰にも理解できても、どのような研究が倫理的に許されないのかは、人により判断が異なることも論じられました。何かを知りたいという素朴な願望から行われる研究もあれば、患者のためにという、ものもあり、自分の私利私欲のための研究もあります。レベルの高い研究を行うためには、研究者としての教育を受けなければ出来ないのですが、それに関する問題。喧々諤々、毎日のように討論が行われました。当時の私共の教室からは、高質の論文は出ていなかったし、それを行う体制にもなかったのもあります。安易に何かを行って研究をしているとは言えないと思いました。当時の討論を反芻しながら生きてきましたが、リサーチを行うと言う姿勢は勤務医であっても開業医であっても必要だとは思います。

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