病院が用意してくれた住まいは、本当に豚小屋の隣でした。アパートの2階で、2部屋あり、トイレはついていましたが、風呂はなく、冷暖房不完備でした。赴任したのが夏で、締め切った部屋に帰ると、部屋は暑くて、豚小屋の悪臭、豚は夢でもみるのか、夜中に突如として、悲鳴のような声をあげてなきます。そこで、毎日、11時くらいまでは病院の外来で本を読むことにしました。すると、病棟からよく声がかかります。外来からも急患が来たと呼ばれます。病院の図書室には、余り有用な参考書はありませんでしたが、当時は未だコピーは、今のように良いものがなく、時間がたつと消えてしまうタイプであり、自分で買った雑誌や、教科書を読みました。水と電解質の本をよく読み、経口輸液をダロウーの液ではじめました。宿舎が悪いお陰で勉強が出来ました。携帯電話もないので、具合の悪い患者がいるときには、外来で夜を明かしたことも度々でした。あとで、院長に、私が豚に似ている(体重が99kgくらいあった)かといっても、豚小屋の隣では辛いと話したら、即座に自分で探して移って良い事になり、きれいなところに移れました。
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