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2011.08.31 06:04 |  診療  |  生活 / くらし  |  グルメ / お酒  |  援腎会  | 推薦数 : 0

非常時の食料について

東北腎不全研究会の発表で、透析患者さんに非常用食としてカップラーメンは望ましくないと言う話が有りました。

この中に塩分が5g入っているのです。
通常、患者さんに指導する塩分量は1日6gですので、1食で5gのカップラーメンはお勧めできません。

発表された方のご意見ですと、減塩された非常食をストックすると良いと発表していまいた。
もっともなのですが、もし今回の様にとにかく逃げるだけで精一杯の場合はどうなんだろうと考えてしまいます。

避難所で出てくる食事が、カップラーメンだけだとしたら。

それで、以前ある患者さんから聞いたカップラーメンの食べ方を試してみました。

お湯を入れて3分経過した後、汁を全て捨てます。
その後、再度沸騰したお湯を入れて頂きます。

実際にやってみたのですが、ほどよく薄味になっていて、美味しく食べられました。
汁を捨てる前にもっと良くかき混ぜて、更に奥の汁を捨てても良かったかなと思うくらいです。

工夫するといくらでも減塩は出来るのでは無いかと思います。
減塩のレトルト食品などの特殊なものもいいですが、今回の様に逃げるのがやっとの場合ですと、避難所に有るものを工夫して減塩する必要があると思います。

いろいろ試してみたいですね。

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2011.08.28 21:04 |  診療  |  研究  |  仕事 / 職場  |  援腎会  | 推薦数 : 0

東北腎不全研究会に参加してきました。

27日、28日と東北腎不全研究会に参加してきました。

27日はイブニングセミナーと懇親会のみでした。
今回は大曲の花火と重なった為か、皆さんホテルが予約出来なかったようで、懇親会の参加者も少なく、知っている先生も少数でした。

でも、最近知り合いになった先生とたくさんお話が出来てとても楽しい懇親会でした。

28日の研究会では、震災をテーマとしたシンポジウムや沢山の発表があり、とても勉強になりました。

余談になりますが、東北腎不全研究会で発表した施設の話です。
その施設は津波で1階は全てやられてしまったそうですが、2階の透析室は津波が届かず使用出来たそうです。

もちろん、停電になってしまいましたが、自家発電機があり、震災の次の日には透析を行うことが出来たと言う話でした。

その施設の自家発電機は、通常は屋外に置くはずなのに屋上に設置してありました。
建築会社は反対したそうですが、その土地は何度も津波にやられている場所で、今後も地震があったら津波が来るので屋上に作って欲しいとお願いしたそうです。

結果的に、地上に置いていたら何の役にも立たなかったでしょうが、屋上に置くことで、次の日から透析が行えたのですから、すばらしいですね。

透析室が全て水につかってしまった施設の技師さんともお話出来ました。
皆さん、大変な苦労をして、震災を乗り越えてきた事を知り、我々も原発事故という困難が有りますが、負けず頑張っていかなければと、改めて思いました。

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2011.08.26 12:47 |  診療  |  研究  |  仕事 / 職場  |  援腎会  | 推薦数 : 0

透析クリニックが被災して 15

先ずは電気の話です。

震災直後は、コンソールが全て停止してしまいました。
機械室の供給装置やRO装置については、余裕がなかったので動くか確認出来ませんでした。

ただ、 震災当日は一時的な停電が起こりましたが、すぐに停電は解消されたため電源の問題は無いと考えていました。

震災翌日になり、透析装置の電源を入れたところ入らないことが判明 しました。
何で透析装置の電源が入らないか分からなかったのですが、業者の方が来て、通常使用する100Vの電源は大丈夫だが、機械室で必要な200Vの変電器が損傷している事が判明しました。

その後、電気会社の方がクレーン車で屋上にある変電器を仮設置して電源の問題は解消されました。

屋上の変電器ですが、左側が200Vで右側が100Vです。
200Vが斜めになっているのが分かるかと思います。

実は、震災直後にいつもの電気屋さんと連絡がつかず、別の電気屋さんが来てくれたのですが、これは人の手で動かすのは無理だと言われ落胆していました。
たまたまいた水道屋さんが『やってみなければわからねえべ』と言って、スタッフも含めみんなでこの数百kgもある変電器を持ち上げて何とか配線と変電器を接続しました。
やれば出来ると言う事を知りました。

その後、出入りの電気屋さんと夕方に連絡が取れ、クレーン車で持ち上げて位置の調節を行い、新品の変電器と交換するまで不安定な状態ながら頑張ってもらいました。

強い余震が有れば再度変電器が動き、配線の断裂が生じる可能性がありました。
何時透析が出来なくなるか分からないから、何度も行政にを運んで、新しい変電器を何とか手に入れられないか相談に行きました。

災害時には非常用発電機があると助かりますが、非常用発電機 を設置するためには1500〜2000万もの費用がかかります。
また、燃料がないと動かないものなので、そのために常に準備をしておくのはなかなか難しいかと思います。

今回は、他施設の患者さんの透析も行っていましたので、行政が非常用発電機のレンタルをしてくれて当院に設置してくれましたが、使うことは有りませんでした。

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2011.08.25 10:08 |  生活 / くらし  |  援腎会  | 推薦数 : 1

更にひどいです。

http://www.asahi.com/national/update/0824/TKY201108240500.html

放射線量、除染なしで2年後に4割減 対策本部が試算


国の原子力災害対策本部は24日、東京電力福島第一原発事故による今後の放射線量を予測する手法をまとめ、原子力安全委員会に提出した。除染をしない場合、雨風の影響などで2年後には線量が4割減少する試算になるという。安全委も了承し、今後の除染方針を決める際の参考にする。

 現在、被災地で放射線量に影響を与えているのは、原発から飛散した半減期が約2年のセシウム134と約30年のセシウム137だ。ヨウ素131は半減期が8日で、現在は検出限界未満に減った。ストロンチウム90なども検出されているが、線量への影響は小さいという。

 セシウム134と137はほぼ1対1の割合で存在し、線量に影響を及ぼすエネルギーは134の方が高い。また、過去の核実験で田畑に蓄積したセシウム137は、雨風の影響で18.4年で半減するとの結果も示した。

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今まで国は除染について何もしてきませんでした。
そして、こんな試算を出してきました。

除染はお金がかかるから手を付けたくないと言うのが見え見えです。

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2011.08.25 07:17 |  生活 / くらし  |  援腎会  | 推薦数 : 0

これはひどいです。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110825k0000m010062000c.html

福島県南相馬市:避難市民の税金 一律免除の条例を撤回

 東京電力福島第1原発事故により市の一部が立ち入り禁止の警戒区域に指定された福島県南相馬市で、同区域から避難した人の市民税を一律免除する条例が総務省に「高所得の住民まで免除するのは不適切」との指摘を受け、一転して撤回される事態となった。

 市は23日の臨時議会で、原発事故で所得が3割以上減り300万円以下になった人の市民税を免除する条例案を提出。同区域選出の市議らが「警戒区域から避難した市民は一律に免除すべきだ」との動議を出し、修正案が賛成多数で可決した。

 ところが24日、総務省が「議員や公務員など、自宅から避難しても高所得を得ている市民がいるはず。支払い能力がある人まで免除するのは税の公平性上問題だ」と指摘。市は来週にも、所得制限のある元の条例案を再び議会に諮ることを決めた。

 市幹部は「市民税は所得に応じて課税するのが原則。被災者だからと特別扱いするのはそもそもおかしかった」と国の考えに理解を示す。一方、修正動議に賛成した市議は「警戒区域内の住民は何もかも失っており、できる限りの救済措置を講じるべきだ。総務省の論理は東京の論理」と反発している。【種市房子、神保圭作】

毎日新聞 2011年8月24日 20時24分

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先日、避難されている歯科医の先生とお話しました。
開業して10数年がたち、返済に追われる毎日から抜け出し少し余裕が出てきたところに今回のことが起こったと話してくれました。

現在は無収入に近い状態だけれど、返済はまだ続いており、預貯金を取り崩して支払っているそうです。

議員や公務員なんてほんの少しの人たちです。
しかも、住む家までなくなってしまっているんですよ。

これが福島県のおかれている現状です。
原発が事故を起こすと、80km以内に住んでいる人達はとても不幸になります。
このことを皆さんにお知らせする必要があると思い、記事としています。

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2011.08.24 20:40 |  診療  |  研究  |  仕事 / 職場  |  援腎会  | 推薦数 : 0

透析クリニックが被災して 14

これまで震災直後の話をしてきましたが、これからは震災後に透析を再開するに当たり何が困ったか、インフラの話を書きたいとおもいます。

まず、電気、ガス、水道ですが、ガスがなくてもどうにか寒さを耐えることは出来ます。
透析を行う為に必要なのは電気と水道です。

それから、医療材料や透析用薬剤のストックがなくなってきたときどうだったか。

患者さんもスタッフも、交通手段が無ければ来院して透析を受けることが出来ません。

そして、他施設との連絡も重要です。

少しずつ書いて行きます。

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http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4127&mode=0&classId=1&blockId=9881283&newsMode=article

福島民報 論説・あぶくま抄

政府は東京電力福島第一原発事故による放射性物質の除染作業の本格化に向け「放射性物質汚染対策室」を設け、推進チームを本県に置く。省庁ごとばらばらの対応がようやく一本化される。細野豪志原発事故担当相は「国として責任を持って取り組む」と述べた。国と東電は作業を地方任せにせず、直接行うべきだ。

 除染を国が行うことなどを定めた議員立法の特別措置法案は23日に衆院を通過した。26日にも成立する。法案は、汚染が著しい地域を国が指定して除染する。指定を外れても除染が必要な地域は都道府県知事が計画を策定し国と自治体が分担し除染する。分担割合次第で、地元の負担増大が懸念される。

 推進チームにしても、直接除染には当たらない。市町村が策定する除染計画の支援や専門家の派遣業務などを担うだけだ。

 市町村からは「被害者である市町村が、なぜ除染しなければならないのか」と国の「丸投げ」に対する批判が起きている。放射性物質をまき散らした責任は、原子力発電を国策で進めた国と電気事業者にある。除染を通常のごみ処理同様に位置付け、「自治体の仕事」とする霞が関の論理は、地方から見れば、へりくつにすぎない。

 本県は面積が1万3782平方キロメートルと全国の都道府県で3番目に広い。除染の必要面積は未確定だが、長期にわたる膨大な作業が想定される。県や市町村の職員、住民の力だけで、できる問題ではない。

 県は市町村の声を集約し、国と東電に、除染など放射性廃棄物処理全てに責任を持つよう申し入れてほしい。例えば、国の推進チームの下に大規模な実働部隊を設けるのだ。関係官庁の責任者や専門家、東電社員3万6000人から国が人材を選び、作業を進める。東電の幹部も最前線に立てば、事故収束への覚悟が強くなるはずだ。特措法案など対策が後手後手に回った国会にも責任がある。除染推進議員連盟を組織して自身が現場に立ってほしい。現場で必要な人や経費が分かり、支援策に反映できるだろう。

 県が除染ボランティアを募ることもできる。電力会社の労働組合が加盟する電力総連、国家公務員労働組合、原発の恩恵を受けてきた首都圏住民らに協力を求めることを提案したい。

 除染は復興に欠かせない最優先課題だ。県は「県民のためなら国と真正面から闘う」という気持ちで要求を突き付けてほしい。(小池 公祐)

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最もな記事です。
汚したのだから、国と東電が責任を持って除染してほしいですね。
丸投げされても対応する余力は我々にはないですよ。
本気でやって欲しいです。

汚染された場所に対して適当な対応をして、まだ原発動かそうと考えているその図々しさが許せないですね。

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2011.08.23 11:06 |  診療  |  研究  |  仕事 / 職場  |  援腎会  | 推薦数 : 0

透析クリニックが被災して 13

震災直後の透析室内の様子です。
当日は午後でしたので、透析室の半分を使用して透析を行っていました。
左側の写真が透析が終わったベット、右側が透析中の方達がいらっしゃったベットの写真です。

左の写真は、人がいなかったことも有り、大きくベットが動いてしまっていますが、患者監視装置(コンソール)のキャスターはフリーになっていましたので、倒れるようなことはありませんでした。

地震の時、キャスターを固定しておくと倒れやすいですが、ロックがないと揺れに合わせて動き転倒しなくなります。

透析ベットは、キャスターはロックしておきます。
透析ベットを床にしっかり固定してしまうと、患者さんがひどく揺さぶられ転倒する可能性が高くなります。

キャスターのロックをしている程度ですと、地震の時にベットがゴロゴロ動いて揺れを吸収し、患者さんはそれほど動かないそうです。

もう一つ、これはポイントです。
これまで当院では、コンソールの点滴を掛ける部分に鉗子を吊しておいていました。

今回の震災で、生食と一緒に吊してあった鉗子のほとんどが揺れによって飛び散ってしまい、緊急回収は飛び散った鉗子を拾い集めることから始まりました。

揺れを経験して初めて分かったことです。

震災後は、対策としてコンソール脇にマグネットフックを設置して、取りやすいが強い揺れがあっても散らばることはないように対策を取りました。

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果実に多く含まれるカリウムを約半分に抑えたメロンを、島根大生物資源科学部の浅尾俊樹教授(53)(野菜園芸学)らが開発した。

 摂取制限の必要な人工透析患者も食べられ、甘さやみずみずしさは変わらないという。

 浅尾教授は2008年、「人工透析を受けている祖父に好物のメロンを食べさせたい」と同僚から相談を受け、研究を開始。計約70株を果物や野菜の生育に欠かせないカリウム入りの培養液で育て、結実直後、培養液からカリウムを除いて収穫した。

 透析患者はカリウムを摂取し過ぎると不整脈や心不全を招く恐れがあり健康な人の半分の1日1・2~1・5グラムにとどめる必要があるというが、条件を変えて育て、7月末に収穫した果実の中にカリウムが1~1・2グラムと通常の半分近いものが9個あった。今後、カリウムを除くのに最適な時期を調べ、栽培法確立を目指す。

(2011年8月21日03時05分 読売新聞)

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これは朗報ですね。
「長時間透析・ 限定自由食」で有名なかもめクリニックでも、長時間透析をすることで、カリウムの高い食事を除いて家族とほぼ同じ食事を取ることが出来ると言っています。

カリウムの摂取量が少なくなって美味しさが変わらないというのでしたら、是非なんとか栽培方法を確立させて欲しいです。

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2011.08.21 06:55 |  診療  |  研究  |  仕事 / 職場  |  援腎会  | 推薦数 : 1

透析クリニックが被災して 12

RO装置はゲルセーフで固定してありましたが、最初の地震で45cm移動してしまい、漏水検知ラインもちぎれてしまいました。

配管はフレキシブルな配管を使用していましたので、特に問題無かったのですが、4月11日の大きな余震でさらに動き、配管に余裕がなくなってしまったため、急遽補修工事をしてもらいました。

メーカーに聞いたところ、他施設でもゲルセーフを使用していた施設では、RO装置の脚がちぎれてしまった施設がいくつかあったそうです。

補給工事として、RO装置は床に直接固定させました。
A・B溶解装置もゲルセーフを使用して動いてしまいましたので、RO装置と同様に直接固定しました。

セントラル供給装置は免震台の上に置いてありましたが、これほど背丈が高い装置ですが、免震装置のおかげで全く被害がなかったです。
こちらはお勧めです。
ちなみに、RO装置を乗せる免震台もあるそうです。

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