今週号のウイークリーに記事が載りました。

今回の地震でしっかり透析の大切さが分かりました。
3月11日の東日本大震災で、我々は大変な被害を受けました。震災直後はその影響で多くの透析患者さんが通常の透析を受ける事が出来なくなりました。
当院も通常60名の患者さんでしたが、震災直後は朝から深夜まで約120名の透析を行いました。
当院では、多くの患者さんが週3回4時間半や5時間の透析をしていますが、震災直後は3時間透析となりました。
時間が短くなり、血圧が高くなった、頭痛がするなどを訴える患者さんが出てきました。これらの症状は通常の透析に戻してからはよくなりました。
今回の事で、透析時間が短くなると体調不良が起こる事を実感された患者さんは多かったと思います。
透析技術の進歩により、4時間未満の短時間透析でも普通の生活を送る事は出来ます。
でも、自分で感じることは無いでしょうが少しずつ体調が悪くなっているのです。通常では感じられない程度ですが長い時間が経つと分かってきます。
多くの皆さんが、万一にそなえて日頃からしっかり透析を受ける事をお勧めします。
先日、郡山医師会で医師会員を対象とした放射線健康リスク管理アドバイザーの長崎大学山下俊一教授の講演会がありました。
原発事故直後から福島入りして講演を行い、『安心・安全』を繰り返し、『100ミリシーベルトまでは安全』と住民に説明したとして、現在多く方から批判されている先生です。
実際に話を聞いてみたのですが、僕の印象はこれまでの聞いていた話と違い、この先生は信用できると感じました。
我々郡山の医師は、今までとても不安に感じていましたが、大学のDrが不安だと言っている話はありませんでした。
大学の後輩と話をすると、一度話を聞くと考え方が変わると言われていたのですが、恐れ入りました。
先生がこれまで広島・長崎のデータを研究したりチェルノブイリの経験から判っている事は、被ばく線量が100ミリシーベルト以下での放射線の影響は確認されていないということだけです。
これは、100ミリシーベルト以下で安全という事でなく、生活環境のリスクもあるため、影響が解らなくなってしまうと言うことです。
原発事故直後は、国際放射線防護委員会が緊急時の放射線防護を20~100ミリシーベルトとしており、その考えに基づいてパニックを抑えるための講演を行ったと言っていました。
そのため、『安心・安全』や『100ミリシーベルトまでは安全』という言葉が強調されていたのかもしれません。
4月になってからの講演では20ミリシーベルトとい話しているそうです。
山下先生は、震災直後の対応は今後全て検証されると言っていました。今後、『100ミリシーベルトまでは安全』が適切だったかについては検証されるでしょう。
しかし、振り返ってみると、原子力安全委員会や保安院は原発事故後かなり時間が経過してから来福しています。
本来は、住民の不安を納めるのは彼らの仕事だったはずですので、その事も含めて検証は必要です。
講演では、正しく理解して正しく怖がるために行うべき事を話してくれました。
現在のネット社会の中で、大量の情報が流れ、我々は何を信じて良いのか解らない状態が続いていますが、誰がどういう意図やエビデンスで指示を作ったのか、その科学的根拠は何か、その情報源をオーソライズしているのかが大切と話していました。
( authorize :正当と認めること。公認すること。権威づけること)
そして、強く印象に残ったのは、我々医師が、県職員が、歯を食いしばって頑張らなければならないことと、そのために医療従事者を重点的に対象として講演をしたことです。
すごく力がこもった言葉で、我々にとって重い言葉でした。
ただ、郡山にはもう1ヵ月早くきて欲しかったです。
私も医師として、不安に思う住民を良い方向に導く努力をしなければならないですし、なおかつ幼児をもつ親として、生活環境が改善されるように行政に働きかけていくことは続けたいと思います。
追伸)
講演で聞きましたが、県のアドバイザーとして有名ですが、国にも意見を言える立場として、講演会で聞いた住民の声を元に、様々な提言を行っているようです。
当院は、鉄骨の構造で出来ています。
以前ご紹介しましたように、震災後の構造検査でも柱である鉄骨の接続部は全く問題ありませんでした。
しかし、鉄骨の建物の壁は貼り付けてある物なので、揺れと共にかなり動きます。
2階は特に揺れがひどかったです。
先日、当院面談室で小冊子が落ちているのを見つけました。
みっともないので、拾おうとしたところ、
壁と床の間に入り込んでいて、引き抜くことが出来ませんでした。
今更ながらに、今回の地震の大きさを実感いたしました。
文部科学省は27日、東京電力福島第1原発事故の影響で放射性物質に汚染された福島県内の学校の校庭などの土壌について、地下に埋めたり、上下を入れ替えるなどの放射線量低減策の経費を国が負担する方針を明らかにした。県内の児童生徒が今年度に受ける放射線量については「年間1ミリシーベルト以下を目指す」との目標を発表した。
土壌処理の経費は、学校施設の災害復旧事業の枠組みで今年度の第1次補正予算を活用し、公立校の場合はほぼ全額を国が負担。6月1日から各校の放射線量を測定し、毎時1マイクロシーベルト以上の学校を対象にする。鈴木寛副文科相は、既に低減策をとった学校についても原則的に対象になるとの考えを示した。
学校の屋外活動を制限する放射線量の目安については、年間1~20ミリシーベルトとする基準は夏休みまで維持するが、関係者からの要望が相次いでいるため、年度内の線量1ミリシーベルト以下という目標を設定した。具体的な取り組みは今後検討する。
また文科省は27日、福島県内の国公私立の1762校に対し積算線量計を提供する。配布済みの55校と合わせて県内全校に行き渡ったことになり、教職員が携帯して児童生徒の受ける放射線量のモニタリングを実施する。【木村健二】
毎日新聞 2011年5月27日 11時56分
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よかったです。
当然のことですが、世論に押されて文科省も思い腰を上げたというところですね。
次は、公園の土地をお願いします。
子供が外で安心して遊べる環境を作って欲しいです。
クリニックの隣に公園があります。
以前より、子供たちが自転車の練習をしたり、ブランコや滑り台をしていました。
先日、どうしてもブランコがしたいというので、ちょっと心配でしたが公園で遊ばせました。
ブランコで背中を押してあげたらとても喜んでくれました。
これは、知り合いから借りた線量計で隣の土地を測った結果です。2.4マイクロシーベルトは、決して低くない数値だと思います。
こんな場所で子供を遊ばせる訳にはいきません。
これは、汚染された地域の全ての親が感じている事だと思います。
子供たちが大好きな遊びで、ベイブレードという現代版ベーゴマみたいなおもちゃがあります。
コマが何層もの部品から出来ていて、各部品の組み換えによって自分だけのコマを作れると言う特徴があります。
また、シューター、ワインダーという道具を使って回しますので、回し方は簡単で、小さい子供でも回すことが出来ます。
そのべイブレード大会がの全国のイトーヨーカドーで定期的に行われており、日曜日はお気に入りのベイブレードを持って参加してきました。
大会はトーナメントで行われ、今回参加した子供は64人でした。
参加締め切りぎりぎりに到着したので、一番最後の64番のエントリーでした。
3名で1回戦が行われ、我が家の長男は善戦しましたが、2回戦に進むことは出来ませんでした。
月1回くらいやっているようなので、来月も日程が合えば再チャレンジしたいと思います。
東京新聞 2011年5月24日 朝刊
文科省を訪れ、放射線量基準値の見直しを要請する福島県の小中学校の保護者ら=23日午後
福島第一原発事故を受けて政府が福島県の学校での被ばく線量の上限を年間二〇ミリシーベルトと設定したのは高すぎるとして、同県の父母ら約七十人が二十三日、文部科学省を訪れ、設定の引き下げを求めて抗議し、「子どもを守るために被ばく線量のあらゆる低減策を」などと訴えた。事前に大臣ら政務三役に面会を求めたが断られ、同省庁内にも入れなかった。父母らには、渡辺格科学技術・学術政策局次長が応対した。
文科省前には大勢の支援者も集まった。「二〇ミリシーベルト撤回!」「未来ある福島の子どもたちを本気で守って」などと記した横断幕やプラカードを掲げ、設定の見直しを求めた。
文科省は四月、毎時三・八マイクロシーベルト、年換算二〇ミリシーベルト以上の場合、屋外活動を一日一時間に制限するよう同県に通知。しかし、一般人の年間被ばく線量限度の年一ミリシーベルトの二十倍で、専門家からも「高すぎる」と批判が出ていた。この問題で政府の対応を批判して辞任した内閣官房参与もいる。
◆大臣面会せず 文科省「1ミリシーベルトに努力」
「子どもを放射能から守りたい。二〇ミリシーベルトを盾にとって学校も県も国も何もしない。このままでは子どもの健康を守れない」
福島県内で子どもを持つ父母ら約七十人がバス二台に分乗して文部科学省に到着。しかし、訴えを最も聞いてもらいたい大臣らは面会に応じなかった。
父母らは省内にも入れてもらえない「門前払い」の状況で、時折冷たい雨が降る中、庁舎脇の床に座り込み、応対に出た渡辺格科学技術・学術政策局次長に代わる代わる「二〇ミリシーベルト」の撤回を求めた。
父母らのまとめ役の市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」によると、福島県内では保護者が学校に放射線量を下げる対策を求めても「国は二〇ミリシーベルトまで安全と言っている」と対応しないケースがままある。この日は「(政府に)直談判しかない」と思っての行動だった。
渡辺局次長は「二〇ミリシーベルトは文科省の基準ではない」と発言。父母の一人が「それなら撤回で差し支えないだろう」と迫ったが、「モニタリングの結果を踏まえ、夏休み後に見直す」と明言はしなかった。
その後、渡辺局次長は「最終的に一ミリシーベルトにしていく」とも発言。父母らは「文書で自治体に通知してほしい」と求めたが、やはり明確には答えなかった。最後には「政務三役と相談して早急に返事をする」と答え、押し問答は約二時間に及んだ。
訴えに参加した福島市の吉野裕之さん(44)は現在、妻(44)と長女(3つ)を東京都内に避難させている。だが、二〇ミリシーベルトの安全基準が独り歩きし、「近所の人に対し、家族を避難させることさえ心苦しく思ってしまう」と胸の内を語った。「行政が大丈夫と言うから、避難するかどうか、意見が割れてけんかになる家族もある。すべて『二〇ミリシーベルト』が悪い」と憤る。
「大臣が出てこないのは許せない。でも、局次長が一ミリシーベルトに向けて努力をしないといけないと認めたので、今後の回答を注目している」と家路についた。
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僕としては、安全だと話してくれた先生方の話も聞いていますので、郡山から逃げ出す必要は無いと思っています。
でも、子供がどろんこになりながら遊ぶのは問題有るのではと考えています。
ですから、行政には現状が安全であることの納得出来る説明を繰り返して我々に説明することと、子供が土の上で遊べるために表土除去をしっかりやって欲しいのです。
郡山市私立幼稚園協会から、安全・安心な保育環境を整える為に、アンケートに協力して欲しいという紙が来ました。
要望のところにいろいろ書いてみました。
・放射線量が高いと言われる下水の汚泥を取り除いて欲しい
・子供たちが遊べる様に放射線量の高い公園の表土を削って欲しい。
・市街地の細かい放射線量マップを作成し、数値の高い場所に対する対策を立てて欲しい。
・給食は、当分の間これまで放射線が基準値を超えた事のない地域の物を使って欲しい。
・給食の食材がどこから来ているのか、きちんと明示して欲しい。
・夏休みに子供たちが県外で過ごせるサマースクールを行って欲しい。
・文部大臣が我々に謝罪して、20ミリシーベルトと言う数値を撤回して欲しい。
まあ、現状では夢みたいですが、一つでも要望をかなえて欲しいです。
これらの要望は、原発事故が生じなければ全く必要ない要望です。
慢性腎不全の治療を行っていながら、我々泌尿器科医は血ガスについては得意で有りません。
今回、腎臓内科の先生が血ガスについてわかりやすく解説したブログを作ってくださいました。
ここに紹介いたします。
当院で、急性期の腎障害の患者さんを診る機会は少ないのですが、僕もこのブログを見て改めて血ガスについて勉強してみたいと思います。
このページのリンクは、ブログのリンクに追加しましたので、皆さんご覧になってみてください。
県教委は20日、福島市で県立学校長会議を開き、県立学校のプール使用について、排水処理が可能であれば、プール内を洗浄し利用できるとの考えを示した。
県教委は県放射線健康リスクアドバイザーの見解を踏まえ、プール利用が可能との前提で排水方法について県の各部局と検討を進めており、調整がつき次第、排水や洗浄に際しての注意点を各学校に通知する。
国は来月中旬にも、給水したプールの水の放射線量を測定する予定。調査結果を踏まえ、各学校が最終的に利用を判断する。県教委は、県の災害対策本部が今月下旬以降に県北、県中以外の県立学校で放射線量のモニタリング調査を検討していることを示した。
(2011年5月21日 福島民友ニュース)
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福島県知事はどうしても子ども達を被曝させたいようです。
これだけ放射線を心配する親がたくさんいて、郡山では400人以上の幼児が幼稚園を休んでいるんですよ。
どうしても安心・安全を無理矢理押しつけたい様です。
やればやるほど、我々のアレルギーも強くなります。
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