
『逸脱する“病院ビジネス”』と言う著者NHK取材班という本を読みました。
NHKで放送されている追跡A toZと言う番組で映像にできなかった内容を本にしたものです。
僕はその番組自体を見てはいませんが、ネット上の書き込みで面白かったと書かれていたので読んでみました。
内容としては、生活保護受給者を対象に過剰診療を行ったり、診療報酬不正請求のカラクリを取材した本で、随分長い間〝医療関係者〟の肩書きが付いている僕にも十分ショッキングな内容の本でした。
先ず最初に、以前逮捕されて話題になった奈良の山本病院の話。
家族がいなく、本人からも文句が無い生活保護の患者に、明らかに癌でないのに治療を行い死なせた話。
立件されたのはこのケースだけですが、他にもかなり多くの方が犠牲になっていたようで、最初から医療の根底を覆す様な話でした。
次に、なぜこの様な病院に生活保護者が入院するのか調べ、NPOと称する人たちが路上生活者に声をかけて入院させ、長期入院となると保険点数が下がるので、入院する病院を転々とさせて利益を出していると言う話。
その他、治療が必要ない患者をハイヤーで集めてきて無理矢理治療を行うことや食い物にされている老人介護の話など、田舎に住んでいる私たちにとっては信じられない内容でした。
そして最後にレセプト病名などの問題が書かれていました。
ただ、そこに書かれていたことは、これまでも言われている問題点の羅列であり、一部の業者の問題を医療全体の問題とごちゃ混ぜに書いてあるので、文章の全体がぼやける感じがしてここの章は余計だった感じでした。
全体的にはとても面白く、こんな事が日本で起こっているのか、この様な事に対してはもっともっと怒った方が良いと感じた本でした。
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