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2010.07.16 06:30 |  診療  |  研究  |  援腎会  | 推薦数 : 0

前立腺がんの化学予防

癌の化学予防について知りました。

化学予防とは、癌の発生を元に戻す、あるいは予防する作用のある物質を使用して、発ガンのリスクを減らすことです。

前立腺がんは、発症率が高く、癌になってからの潜伏期間が長いので、化学予防の理想的な病気と言われています。

前立腺がんの化学予防として用いられる物質には、様々な物質があります。
たとえば、大豆、アスピリン、スタチンなどが化学予防物質として有用だと言われているようですが、その中でも5α還元酵素阻害薬の有用性が注目されています。

前立腺がんは男性ホルモンによって増殖していきます。
男性ホルモンであるテストステロンは5α還元酵素によってジヒドロテストステロンに変化しないと働く事ができません。

5α還元酵素阻害薬は、テストステロンがジヒドロテストステロンに変化するのを防ぐ効果が有りますので、血液中のテストステロン濃度を低下させずに抗ガン効果が出るという訳です。

5α還元酵素阻害薬には、2つほど製品化されている物が有ります。
一つは、飲む育毛剤として有名なプロベシアで、もう一つが前立腺肥大症の薬であるアボルブです。

アボルブを飲むことで、PSA値が高いなどの高リスクの患者さんが飲まない人と比べて23%も癌が少なくなったと言うことが報告されています。

ただ、この薬を飲むことで、性欲が落ちる方がいると言う副作用も有ります。
また、前立腺がんの死亡率が下がるかどうかは、現在のところ分かっていません。さらに、発症率は低くなるが、癌のリスクはゼロではないと言うことも知っておく必要があります。

これらのこともあり、現時点ではその有用性は確立されていませんが、今後アボルブが前立腺癌の化学予防を行える薬剤として使用されるようになっていくかもしれません。

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アボルブ内服後に発生する前立腺がんは悪性度が強いものが多いとの意見もあり、現時点ではなかなか予防のために投薬はできませんよね。そもそも日本の保険診療に予防投与というものはほとんどないでしょうから。
私自身予防とは違うかもしれませんが、PSAグレーゾーンで高齢および抗凝固剤内服など生検にriskの大きい人には、アボルブを処方しています。
written by kahonda / 2010.07.16 08:36
アボルブ内服後に発生する前立腺がんは悪性度が強いものが多いという報告があるのは事実ですが、その反対の意見もあります。
現時点では有用性が確立されていません。

このような事をマスコミが書くと、すぐにそれを出してくれと言う患者さんもいますので慎重になる必要はあります。

ちょっとした話題提供と言うことでお許しください。

先生の生検のリスクが高い方にアボルブというのは賛成です。
written by 援腎会 / 2010.07.16 11:10

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