2010.04.28 05:27 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  援腎会  | 推薦数 : 0

透析者の虚血性心疾患2

透析者に発症する心筋梗塞の症状で一番多いのは胸痛で44%ですが、実は心不全も42%もあるそうです。
しかも、心電図所見は半数が有意な所見無しなんだそうです。
そこら辺は、泌尿器科医ではなかなか知り得ないところかもしれません。

ある患者さんが、中2日の月曜日の朝方呼吸が苦しいとやって来ます。
肺は真っ白で心臓も大きく、心電図所見でも異常なしです。
もちろん、溢水による心不全として治療を行うことになります。

患者さんには、管理が悪いからこうなるのだと言って透析を回し除水をします。
そうして起こった心筋梗塞は見逃されてしまうのかもしれません。

実は、先日も透析後帰宅した患者さんから血圧が下がってとても具合が悪くなったと連絡がありました。
連絡が来たのが遅い時間であり、紹介されたばかりの方だったので、紹介してくれた病院を受診する様にお話ししました。
ただ、その時は体調が改善したようで病院は受診しません泥sた。

次の透析日に胸部レントゲンを撮影しましたところ、心臓が大きくなっていました。すぐに当院臨床検査技師に依頼し心臓超音波検査を行ったところ心臓の壁に動きが悪い部分があることが分かりました。

その後、病院の循環器科に紹介したところ、緊急で心臓カテーテル検査を行うことになりました。

たまたま、今回の講演を聞いた直後でしたので、注意していたところ起こったことですが、もしかしたらよく起こっていることなのかもしれません。
そう考えると恐ろしいです。

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