< 当院における透析患者の栄養管理4 | メイン | 当院における透析患者の栄養管理6 >
2010.03.09 11:09 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  援腎会  | 推薦数 : 0

当院における透析患者の栄養管理5

GNRIの結果からMISを行い、栄養を改善する試みを行った方について書きます。

この方は、GNRIが90以下が続いている方です。
MISの結果でも9点と中等度栄養リスクとなります。

管理栄養士の話では、偏食が強いのが問題だそうです。
お酒も飲むし、本人は食べているといいますが、しっかりとした栄養素が取れていないと言うのです。

そのため、アルブミンが低下しています。
当院では、大量置換前希釈オンラインHDFを行っていましたが、この場合4型のポリスルフォン膜を使いますので、アルブミン漏出量が多くなります。
そこで、栄養に関しては優れていると言われているPMMA膜を使用したオンラインHDFとして、さらにIDPNを併用することとしました。

栄養指導は、初回指導以外は、ベッドサイドで毎月行ってきましたが、仕事で忙しく来院できない奥様へ管理栄養士から手紙を書いて少しでも偏食が改善するような努力をしています。

こちらの方もGNRI90以下が続いています。
この方は、当院に転院してからとても体調が良くなったと話してくれました。
体調が良くて、運動が出来るようになったと喜んでいました。
毎日数キロの散歩をするそうです。

我々も喜んでいたのですが、どうも痩せてきている事が分かってきました。

原因は、透析量を増やし、オンラインHDFを行った事と、そのため、体調が良くなり十分な運動が行えるようになった事でした。

通常は、体調が良くなり食欲もわき、どんどん太っていきます。
糖尿の方も多い当院では、食べ過ぎないように指導する事もしばしばです。

でも、この方の場合、元々の糖尿病の食事療法を厳格に続けていて、透析が開始してからもその食事を変えておらず、転院後に透析量増加させても食事量を増やさなかったため、痩せてしまったと言うことです。

繰り返し栄養指導を行いましたが、一度固まった食事に対する考え方を変えることはなかなか困難であり、オンラインHDFを一時中止することとしました。

その後、徐々に食事摂取量が増加し、GNRIも上昇したので、現在では再びオンラインHDFを行っております。

高齢者では、一度決まってしまった食事摂取量を増やす事は容易でないです。
この部分は気を遣う所です。

固定リンク | コメント (0)

コメント

コメントはまだありません。

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。
援腎会
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2012/02 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

新着トラックバック