時々他施設の患者さんを診察する機会が有ります。
透析を診療の中心にしている歴史が古い施設でも、透析導入してから数年経過しているのに、週3回3時間透析だったり、週2回で4時間未満の透析を受けている方がいらっしゃいます。
いろいろ事情が有ると思います。
たとえば、送迎の関係から週3回は連れてくることができないとか、仕事の関係上4時間はできないとかあると思います。
ただ、そのような方では他の患者さんよりも早い段階で体調不良を訴える場合が多いようです。
体調不良は急にやってきます。
それまで大丈夫だと思っていても、突然具合が悪くなる方が多いようです。
それは、何とか耐えていた身体が耐えられなくなったからではないかと思うのです。
透析不足なのですから当然だと思うのですが。
現在、透析量を計る基準は、KT/Vだったり、除去率だったり、クリアスペースだったりいろいろあります。
でも、透析不足であるかどうかを判断する基準は無いようです。
CAPDですと、自尿と透析排液を合わせたWeeklyCCrやKT/Vで一定以下となると透析不足だと判断できますが、血液透析ではそのような指標は有りません。
もしくは、僕が知らないだけかもしれませんので、このブログを見た方で知っている方がいらっしゃったら教えてください。
そのような指標が無いことが、透析不足を生んでいる1つの要因となっているのではないかと思うのです。
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女性および小柄な男性でKt/V urea<1.4、
一般的か大きな男性でKt/V urea<1.2は、
明かな透析不足だと思います。
中分子マーカーはβ2MGが一般的ですが、炎症の影響を受けます。
最近、ちょっと興味をもってシスタチンCを見ていますが、
透析前6 mg/L以上は、たぶん透析不足だと思います。
ただし、どこまでやればいいかの目標数値は不明です。
オンラインHDFの草分けのお一人、金成泰先生は、
「β2MG除去率80%以上、α1MG除去率30~40%程度」
と、HDFの教科書に書かれています。
が、これを達成するのは、簡単ではありません。
やはり頻度、時間、効率、すべてを考えながら、
最大量の透析をするしかないのだと思います。
敢えて目標数値をというのなら、自分としては、
腎機能30%相当量くらいになると考えていますが、
通常の週三回透析では、達成困難でしょう。
KT/Vを計算していない施設が多数有ると思います。
やはり、透析学会できちんと透析量の基準を出していただけたら少しはちがうのではないかと思います。
透析は、しっかりやればやるだけ患者さんが元気になるということが、もっと世の中に広まるために、このブログは続けていきたいと考えています。
β2MGの除去「率」80%台は,血液透析濾過で血液処理量が体重の2倍程度で,PSの4型以上なら可能ですね.ただ,4~5型と言われていてもトリアセでは無理.
望ましいのは,頻回なのでしょうけれど・・・
大切なのは、今何とかなっていると言うことでなく、将来いかに元気に過ごせるかという事ですね。
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