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2009.07.06 18:48 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  研究  |  仕事 / 職場  |  援腎会  | 推薦数 : 1

学習講演会12

オンラインHDFのデメリットについてですが、透析施設側のデメリットと透析を受ける側のデメリットが有ります。

透析施設側のデメリットは、透析液の管理にコストがかかることです。
当院では、東レメディカル社の最新の洗浄消毒方法を取り入れた「トータルクリーン化システム」を導入しすることで、徹底的に水質管理を行うことが出来ました。
これは、透析設備がパッケージ化された新しい施設だから出来ることで、既存の施設で行うのはとても大変な事だと言われています。
そして、透析液のエンドトキシンを取り除くエンドトキシン除去フィルターは高価ですが、頻回に交換する必要があります。

また、どんなに素晴らしいクリーンシステムを使っていても、本当にきれいになっているのかを確認していなければ意味がありません。
定期的にエンドトキシンや細菌を測定して、測定値が感度以下である事を常に確認していくには、それなりのコストがかかります。

でも、現在ほとんどの施設で使われている膜は、高性能膜であり、逆ろ過を起こしてしまい透析液が体内に入ってきますので、オンラインHDFやるやらないにかかわらず透析液の清浄化は必須であると思います。

もう一つのデメリットは、通常透析では必要ない輸液ポンプが必要だという事です。
ポンプ代は透析装置一台に付き数十万円かかりますので、負担は相当な額になります。

そして、患者さん側のデメリットは、オンラインHDFが保険で適応されていない治療であることです。
自分がやっている治療が、保険で認められていない治療だと言うことは、患者さんにとって不安であることは間違いないと思います。

尚、オンラインHDFは保険で適応されない治療ですが、かかる費用については全て当院で負担しており、患者さんの負担となることは一切ありません。
患者さんに費用を請求することは、混合診療となり、法律で禁止されています。

じゃあ、何でそんな治療を積極的にやるのかというと、いろいろとクリニック側にもメリットがあります。

いつも患者さんたちの具合が悪く、透析が終わっても帰れない患者さんがいるようでは、スタッフの仕事は大変です。
でも、オンラインHDFを行うことで、患者さんが元気になり、透析中の状態悪化も少なくなることで、スタッフの負担が少なくなります。

そして、もう一つの大きなメリットとして、包括化されているエリスロポエチンの使用量が少なくなる事があります。
当院でも、転院後に使用しているエリスロポエチンの量が半分くらいに減っています。
これは、コスト的にはかなり大きな事です。

でも、一番のメリットは、医師もスタッフも患者さんも、みんなが前向きに治療を行えると言うことが一番メリットだと思います。
この治療をやることで、患者さんたちはとても元気になっていきます。
それが目の前で実感できます。
とてもすごいことです。

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