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以前来院した患者さんで、風邪なので筋肉注射をしてほしいという中高年の方がいらっしゃいました。
通常、風邪では注射は行っておらず、食欲がなくて脱水の方に点滴の注射を行うことがあるとお話ししたところ、がっかりして帰られました。
なぜだろうと思ったのですが、先日行った研究会でその理由についてのヒントを得ることが出来ました。
演者の先生が、昔はやった麻疹の話をされました。
通常は、高い熱が出た後に発疹が出て直っていくのだが、時々発疹が出なく、青い顔をしたまま具合が悪くなっていく患者さんがいて、命を落とすことが有ったと話していました。
その当時、販売されたばかりの免疫グロブリンの筋肉注射をしたところ、数時間で青い顔が赤い顔に変わり、急激に元気になったとおっしゃっていました。
免疫グロブリンの筋肉注射で重症の麻疹の患者さんが、命を落とさずにすむようになったと言う話ですが、現在では、免疫グロブリンは純度が高くなり、重症感染症の入院患者さんに対して点滴で使われるようになっています。
当然、入院している重症の患者さんに使用する薬ですので、外来で気軽に風邪に使う薬ではありません。
もちろん、クリニックには置いてありません。
その当時も単なる風邪では使うことは無かったと思いますが、高い熱が出て、注射一本で急激によくなったと言うのは、実はこのようなことだったのかもと思いました。
遙か昔の記憶で、そのようなことが有ったのでしょうね。
これから、風邪がはやってくる時期です。
まずは予防。うがいと手洗いをしっかり行ってください。
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