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最近診察した患者さんで、結石に対する食餌療法として、カルシウムを制限するようにしている患者さんがいらっしゃいました。
以前の食事指導では、カルシウムを制限することが大切と言われていましたが、現在では全く逆で、カルシウムをどんどん取る方がいいと言われています。
10年くらい前から変わってきたと思います。
現在では、カルシウム不足になるとシュウ酸の吸収が増えて尿中に排泄する量が増え、結石が出来やすいことが分かってきています。
また、長期にわたりカルシウム制限をすると、骨粗鬆症を起こす可能性があることも言われています。
結石の多くが、シュウ酸カルシウム結石や、シュウ酸リン酸カルシウム結石ですので、結石を生じないためには、シュウ酸を取らないことが重要です。
それで、シュウ酸を多く含む食品(ほうれん草、タケノコ、チョコレート、紅茶、大根など)を制限した方がいいのですが、食べ方を変える事でも予防可能です。
シュウ酸が吸収される前に、カルシウムと結合させてしまうことで、シュウ酸自体の吸収を抑制するのです。
たとえば、シュウ酸の多いほうれん草はあくを抜く事でシュウ酸が減り、カルシウムの多い鰹節をかけることでシュウ酸の吸収が減ります。
紅茶にミルクを入れること。チョコレートを食べるときには、ミルクを飲むこと。大根もちりめんじゃこを混ぜて食べることが有用と言われています。
今回はシュウ酸とカルシウムの話となってしまいましたが、結石予防の基本は、飲水です。
尿量が1日1リットル以下では結石になりやすいと言われています。尿量が2リットル以上になるように十分な飲水を心がけてください。
それから、脂肪の取りすぎや、塩分・糖分も控えめにと言うことです。
偏った食生活や過食、運動不足になると結石が出来やすいと言われています。
と言うことは、尿路結石も生活習慣病なのですね。
食餌療法を行わない場合の結石の再発率は、5年で60%ですが、食事療法を行った場合は、20%程度ですので、結石の方は是非心がけてください。
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